本日川崎の勝負レースは、重賞スパーキングサマーカップ

近年は、このレースを勝ったフィールドセンスやサルサディオーネが、続くダートグレードの日本テレビ盃で中央馬を打ち負かして勝利したりするなど、そのレベルが上がっている印象のこのレース

まずは、近3カ年のラップタイムを見てみたい

2022年
12.7 - 11.0 - 11.9 - 13.2 - 12.1 - 13.3 - 13.4 - 13.7

2021年
12.4 - 11.5 - 12.8 - 13.5 - 12.0 - 12.8 - 12.7 - 12.6

2020年
12.4 - 11.6 - 12.4 - 13.2 - 12.1 - 12.6 - 12.8 - 12.5

注目は、ラスト3ハロン。近3カ年とも、ラスト3ハロンは、ほぼほぼ同じくらいのラップで推移しているのが見てとれる。

つまり、このレースの特徴は、ラストの600メートルを、一定のトップスピードで走り切る力が求められるということであると言えそう

そのことを踏まえた上で、次に、近3カ年で馬券に絡んだ馬の血統を見ていきたい

2022年
1着　フィールドセンス（父ストリートセンス　母父スペシャルウィーク）
【米国ミスタープロスペクター系×日本サンデーサイレンス系】

2着　スマイルウィ（父エスポワールシチー　母父コマンズ）
【日本サンデーサイレンス系×欧州ダンチヒ系】

3着　アヴァンティスト（父ダイワメジャー　母父Gone West）
【日本サンデーサイレンス系×米国ミスタープロスペクター系】

2021年
1着　サルサディオーネ（父ゴールドアリュール　母父リンドシェーバー）
【日本サンデーサイレンス系×米国ネイティヴダンサー系】

2着　ティーズダンク（父スマートファルコン　母父キングカメハメハ）
【日本サンデーサイレンス系×欧州ミスタープロスペクター系】

3着　グレンツェント（父ネオユニヴァース　母父キングマンボ）
【日本サンデーサイレンス系×欧州ミスタープロスペクター系】

2020年
1着　グレンツェント（父ネオユニヴァース　母父キングマンボ）
【日本サンデーサイレンス系×欧州ミスタープロスペクター系】

2着　リッカルド（父フサイチリシャール　母父オペラハウス）
【米国ノーザンダンサー系×欧州ノーザンダンサー系】

3着　トロヴァオ（父カネヒキリ　母父Cox's Ridge）
【日本サンデーサイレンス系×米国ターントゥ系】

近3カ年を見てみると、ミスタープロスペクター系の活躍が目立っている

ミスタープロスペクター系は、ダートでも特にマイル以上の距離でトップスピードを持続させる力に長けた血統

スプリントや短距離では、生粋のアメリカ血統には及ばないものの、マイル以上の距離になると、ミスタープロスペクター系の適性が勝るケースが見られる。

このスパーキングサマーカップに関しても、そのようなケースである可能性が高いと見る。

また、もう一つ注目したいのは、ゴールドアリュールの系統

ゴールドアリュール自身もそうだが、その後継であるエスポワールシチーやスマートファルコンの産駒も、このレースでは活躍を見せている。

ゴールドアリュール系も、南関東ダートでのスピード持続勝負には滅法強い血統

特に、重賞など、上級条件でその力を発揮する傾向の強い血統で、このレースでも相性の良さを見せている。

では、これらのことを踏まえて、本日の注目馬を挙げていきたい。

【注目馬①　スマイルウィ】

先月大井で行われたサンタアニタトロフィーを見送り、満を持してこの舞台に駒を進めてきた同馬

前走のさきたま杯では、中央勢を抑えて堂々の2着と、ここにきてさらに成長していることを印象付けた

昨年は、このレースで2着しており、コース適性なども問題はないと見る。

血統的にも、このレースと相性の良いゴールドアリュール系のエスポワールシチー産駒

吉原騎手を起用して臨んできたところを見ても、秋の大舞台を目指すためにも、ここは陣営も負けられないといった気配が伝わってくる

【注目馬②　リンゾウチャネル】

もう1頭挙げたいのがリンゾウチャネル

もともとは、北海道の3冠馬である同馬

その後は南関東に移籍し、重賞戦線の常連となっている同馬だが、南関東での重賞タイトルにはまだ手が届いておらず、ぜひとも南関重賞のタイトルがほしいところ

昨年の勝島王冠で2着しているように、力は南関東の重賞でも十分通用する物を持っている同馬

このレースと相性の良いミスタープロスペクター系のモンテロッソを父に持っており、血統的にも魅力たっぷり。

以上、上記の2頭に加え、これもゴールドアリュール系のコパノジャッキー、ヴァケーションなどにも注目して、買い目は組み立てていきたい