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　◎ (4)コズミックフォース

　2018年の日本ダービーで3着の実績を持つ馬。ダート路線に転向してからは少しずつ上昇し、3走前の勝島王冠を勝利しました。3走前は前半4F49秒9-後半4F51秒2と平均ペースで流れたなか、中団馬群の中目から3角手前で好位の外まで上がり、4角先頭から押し切りを図るリコーワルサーをゴール手前で差し切り勝ち。強い内容でした。

　前々走の報知グランプリＣは休養明けの勝島王冠で好走した反動でドボン、前走の川崎マイラーズＣはスタミナが不足する休養明けで、後半4F11秒4-12秒5-13秒7-13秒6と消耗していく流れを先行したために13着大敗を喫しました。本馬は中央時代から負ける時は大敗するタイプなので、負けた時の着差は考えなくてもいいはず。

　今回はそこから再び立て直されての一戦。変われるならばここでしょう。近2走の敗戦で人気薄となったこともあり、ここは本馬の復活に期待します。


　○ (1)タイムフライヤー

　2020年のエルムＳの勝ち馬でダ1700m前後がベストの馬。3走前のフェブラリーＳでも、前と内が有利の流れを中団中目から、最後の直線でいい伸びを見せて5着に善戦しています。また、前々走は高速ダートだったように、本場は高速馬場巧者。前々走のかしわ記念は、かつてよりも砂厚が2㎝深くなった時計の掛かる船橋。さらにスタミナが不足する休養明けで、馬体重14Kg増が示すように太目残りながら、内枠から好発を切って序盤は先行したために9着大敗を期しました。

　前走の大井記念は距離2000mと長かったものの、高速ダートだったこともあり、巻き返して4着。しかし、これは前々走で厳しい流れを経験したことが粘り強化に繋がった面もあります。今回は前走から距離が短くなるのは加点材料ですが、今回は前走2000mで差す競馬をした後の一戦で最内1番枠。すぐ外に逃げ、先行馬がいることもあり、位置取りが悪くなりそうな点がネック。ある程度ペースが上がらないと、連対圏内突入までは難しいと見て、対抗評価としました。


　▲ (12)ゴールドホイヤー

　ギガキングが制したハイレベルな今年1月の報知グランプリＣで3着の実績があるように、1800mがベストの馬。前々走の川崎マイラーズＣは2番枠から出遅れて中団最内から4角で外に出して2着と善戦していますが、これはペースが速くて前が失速したところを差したもの。本質的にはもう少し距離が欲しいところではありますが、立ち回りに自由度がある大外12番枠なら対応可能と見て、重い印を打ちました。


　注 (11)グレンツェント

　南関東のマイル重賞で2勝、2着4回、3着3回の実績馬。前走のマイルグランプリTRでも好位の内々を上手く立ち回ったとはいえ、2着(2)リコーシーウルフを4馬身も引き離しての勝利は見事でした。ただ、昨日の習志野きらっとスプリントでTR重賞の川崎スパーキングスプリントを制したコパノフィーリングが2番人気に支持されながらも7着に敗れたように、TRで強烈な勝ち方をすればするほど、本番でピークを持ってくるのは難しいもの。コパノフィーリングのように休養明けでの好走ではなかった点は、疲れが軽減されるという意味で評価はできますが、過大評価は禁物と見て狙い下げました。


　△ (3)アヴァンティスト

　昨年1月のすばるＳでテイエムサウスダンの2着を始め、中央のオープンで活躍していた実績馬。小倉ダ1700mで行われた6走前のプロキオンＳで5着の実勢があることから、今回の距離も問題ありません。休養明けの前走・欅Ｓでも4番枠からかなり押して2番手を追走し、上位馬と小差のレースをしていることからも、極端な衰えはないでしょう。しかし、今回は再度の休養明けで距離延長。テンの速力から前には行ける組み合わせだけに、行かせて失速のパターンが怖くて狙い下げました。


　△ (5)コパノジャッキー

　2020年にマイルグランプリTRを制し、本番でも1番人気に支持された馬。4走前に大井1600mの神田川オープンを制しているように、大井1600mの実績は十分あります。ただ、4走前も前々走のマイルグランプリTRでも出遅れているように、ゲート難な点がネック。今回も展開待ちになる可能性が高いですが、過去2年と違って、今年はマイルグランプリTR好走から一走している点は好ましく、警戒しました。


　△ (8)リンゾウチャネル

　一昨年の東京記念3着、昨年のダイオライト記念5着などの長距離にも実績があるものの、ともに勝ち馬から離されたものであり、ベストは昨年の報知グランプリＣ2着や、ブリリアントＣで3着の実績がある1800mくらいの馬。前々走の金盃はスタミナが不足する休養明けで距離が長く、折り合い難で揉まれ弱い面があるために逃げたエメリミットに競りかけ、ペースが厳しくなって9着に敗れました。

　逆に前々走のフジノウェーブ記念は、11番枠から押して位置を取りに行って中団の最内と、距離が短く追走に苦労する面があり、4角で外に出して張られるロスも影響して4着に敗れました。ただ、前走の隅田川オープンで10番枠からじわっと逃げたマグナレガーロの外の2番手を取りに行ってレースの流れに乗れていたように、1800m前後の距離なら重賞でも通用する馬。前走は3角から動いてマグナレガーロを負かしに行ったために3着に敗れましたが、好位を取ってレースの流れに乗っていければ、上位争いに加われるチャンスはあります。


　△ (10)アディラー?ト

　2020年の欅Ｓで3着、マリーンＳで3着するなど、中央時代は1400mから1700mのオープンで実績がある馬。本馬は前々走のリステッド競走・福島民法杯でも中団の最内を追走し、4角で中目に出して勝ち馬と0.7秒差(8着)に善戦しているように、上々の走りを見せています。休養明けの前走・マイルグランプリTRは馬体重12㎏増が示すように、明らかに太め残りで5着に敗れたものに、ひと叩きされての今回は変わってくると見て、警戒しました。