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　◎ (8)バーデンヴァイラー

　復帰戦となった4走前の2勝クラスから3連勝で、前々走のオープン・総武Ｓを勝利した馬。前々走は逃げ馬不在を利してマイペースで逃げ、次走でリステッド競走・オアシスＳ勝ちのサンダーブリッツに2馬身半差をつけての完勝でした。

　前走のアンタレスＳは、馬体重14Kg減が示すように、休養明け好走後で疲れ残りの一戦。12番枠から内からオーバーペース気味に逃げるアナザートゥルース、ライトウォーリアを終始外々から追い駆けたために15着に失速しました。

　今回はそこから立て直されての一戦。今回は逃げたい馬が揃ってはいますが、バーデンヴァイラーはもともと折り合える馬。またダ1800mで速い時計を求められると忙しい競馬になっていることから、距離延長も吉と出る可能性が高いと見て、本命視しました。


　○ (4)ノーヴァレンダ

　2018年の全日本2歳優駿を優勝した素質馬。2019年の白山大賞典3着、2020年の佐賀記念3着の実績はあったものの、その後、屈腱炎が発症し、復帰後はJRAオープンで2戦連続2桁着順に大敗。しかし、その後、南関東に移籍すると、目下3連勝で前走のダイオライト記念を制覇。

　前走は11番枠からトップスタートを切ったものの、内からメイショウカズサが抵抗してきたため、序盤で同馬と競り合う形になりましたが、3角で競り落としてハナを奪い切っての優勝でした。今回はそこからリフレッシュを図っての始動戦ですが、上半期の実績から有力でしょう。


　▲ (6)メイショウカズサ

　昨年は下半期のプロキオンＳ、白山大賞典、浦和記念を制した馬。前記の3レースは全て重、不良馬場での逃げ、先行策で優勝したもの。前々走の佐賀記念は、休養明けで追い切り本数不足で馬体重27Kg増と明確に太目残り。良馬場で馬場がタフだったうえに前半でギベオンに絡まれ、厳しいペースとなり、勝ち馬ケイアイパープルから離された3着に敗れました。

　前走のダイオライト記念も砂の入れ替えで、かつてと比べると2秒は時計の掛かる良馬場で体が絞り切れず、序盤で○ノーヴァレンダに抵抗して行ったために9着大敗を喫しました。しかし、本日の盛岡は重と軽い馬場。立て直された効果で変わり身を期待します。


　△ (9)ケイアイパープル

　テンのスピードは速くないものの、豊富なスタミナの持ち主で早め先頭から押し切れるのが強みの馬。今年2月の佐賀記念で初重賞制覇を果たすと、その次走の名古屋大賞典でも接戦の2着。そして前走の平安Ｓでも3番枠から押して押して出鞭も入れて2列目の外を追走し、3～4角で前2頭に並びかけ、ラスト1Fで先頭に立ったところで、テーオーケインズに来られて突き抜けられましたが、2着を死守しました。

　前走はかなり強い内容でしたが、逃げ馬揃いの前々走のアンタレスＳで厳しい流れを経験したことが前走の好走に繋がった面があるのも確か。とてもしぶとい馬ではありますが、前走で自己最高指数を記録した後の一戦で、今回での余力面にやや不安があるので狙い下げました。


　△ (10)メイショウフンジン

　前走で3勝クラスのオークランドRCTを逃げ切り勝ちした上がり馬。前走は9番枠からやや出遅れたものの押して出鞭も入れてハナへ。序盤でリードを奪えなかったために、前半で他馬に絡まれ、けっして楽なペースではありませんでしたが、逃げ切りました。同馬は揉まれ弱い面がありますが、揉まれずに行ければしぶとい馬。今回は逃げられない可能性もありますが、外枠に入ったことで揉まれない競馬ができるので、ここは警戒しました。


　△ (12)エルデュクラージュ

　昨年の東京ダ2100mのブリリアントＳ、スレイプニルＳでこのレース2連覇のマスターフェンサーを2着に下して2連勝し、昨年はダイオライト記念で2着と好走した馬。特にダイオライト記念は逃げたアナザートゥルースに並びかけて行く競馬で、最後の直線序盤で先頭に立っての2着と強い内容でした。

　ダイオライト記念好走後、不振になりましたが、4走前の川崎記念は、やや出遅れを挽回し、3番手の最内から2週目の向正面で外に出されると、3～4角で前に並びかけ、4角先頭の競馬で2着と復活。前々走のダイオライト記念では7着に敗れましたが、そこから立て直されて当初からここが目標。前走で南関のオープン出走と、相手が楽なところにぶつけたことで疲れが残らす、ここで変われる可能性があります。