昨年のこのレースの覇者ベストマッチョは、南関東に移籍し、尾持ちスタートをするようになってハナに行けるようになり、素質が開花した馬。昨年のオーバルスプリントや兵庫ゴールドＴで2着の実績があるように、南関東重賞のここでは実績が上位。しかし、今回は内枠に同型馬グランドボヌールが出走しており、逃げられなかったり、逃げても競られる危険性があります。

　そこで◎には、前々走でオープン勝ちの(2)マムティキングを推します。同馬は距離が長い前走のマイルグランプリTRでも、外枠から速い流れを勝ちに行く競馬ながら5着と、大きく崩れておらず、順調そのもの。今回は5勝の実績がある1400m。今回は前々走同様に、グランドボヌールとベストマッチョが競り合って、激流になる可能性が高く、同馬の末脚に期待しました。

　〇は、昨秋のJBCレディスクラシックや今年のエンプレス杯で4着など、中距離でも実績がありますが、近2走は1400mで連勝の(9)ダノンレジーナ。昨年のこのレースでは、前走から3Fの距離短縮で無理目に出して3番手の内でレースを進めて3着。しかし、今年は前走で1400m戦を使われているので、楽にレースの流れに乗れるでしょう。今回は5月以来の出走となりますが、上位争いが濃厚です。

　▲は、3歳1月以来のダート戦となった、一昨年のサマーチャンピオンでいきなり優勝した(5)グランドボヌール。同馬はサマーチャンピオンの次走の東京盃で10着に敗れてからは、再び芝線を使われていましたが、3走前よりも南関東に移籍し、前走の浦和スプリントオープンを逃げ切り勝ち。ここへ来て調子を上げていること、もともとの実力から3番手評価としました。ダートのキャリアが浅い馬だけに、まだ伸び代がある可能性もあります。

　以下特注馬として、前記したようにここでは実績上位の(7)ベストマッチョ。今回は前走で1400m戦を使った後だけに、逃げるには無理目に出して行く必要性があること、さらに競られる危険性も考慮し、狙い下げました。そもそも同馬は、この先のダートグレードが目標でしょう。

　あとは△に3走前のプリムローズ賞では、強豪ティーズダンクの2着と善戦し、さらなる強豪が相手の川崎マイラーズでも5着と好走した(10)ヴァケーション。同馬は前走で明確に忙しい距離の、川崎スパーキングスプリントに出走。結果は7着に敗れましたが、前走で短い距離を使ったことでレースの流れに楽に乗れるでしょう。内の馬の出方を窺いながら動ける、外枠も好ましいです。