このレースは前々走のダートグレードで連対した、前走JBCスプリントの出走馬が活躍するレース。その成績は過去10年で【2・3・0・0】。1着の該当馬は、2011年のスーニ、2015年のレーザーバレット。2着の該当馬は2012年のダイショウジェット、2015年、2016年のドリームバレンチノ。

　2011年のスーニーのように、前々走の東京盃2着、前走のJBCスプリント1着なら、シンプルに強いと言えるし、JBCスプリントで凡退した馬は、疲れもなくハンデが見込まれないのがここに繋がる理由でしょう。

　今回、前走でJBCスプリントに出走している馬は、 (3)サクセスエナジーと(5)ベストマッチョの2頭。実際に前記2頭が連対した前々走のオーバルスプリントは指数上、JBCスプリントと同等のレベルだっただけに、前記2頭の巻き返しに期待してみたい。

　そこで◎には、オーバルスプリント2着、JBCスプリント7着の(5)ベストマッチョを推します。JBCスプリントは、サブノジュニアの差し切りが決まったように、前半3F33.4-後半3F37.3の超絶ハイペースでした。さらにサクセスエナジーよりもハンデが2.5kg軽いことを考えると有力でしょう。

　○は、前々走のオーバルスプリントでは、ベストマッチョとの競り合いを制して完勝した(3)サクセスエナジー。前走のJBCスプリントは出遅れて自分の競馬をさせてもらえませんでしたが、五分のスタートを決めての先行策なら巻き返しが濃厚です。

　▲は、昨年のはきつばた記念、ながつきＳともにオーバーペースで逃げてヤマニンアンプリメを撃破。休養明け好走後のJBCレディスクラシック(浦和ダ1400ｍ)では、ヤマニンアンプリメに敗れたものの、3着のファッショニスタには6馬身差をつけており、逃げた場合には強い馬であることは明確。ただし、その後がひと息なのは確か。立て直したことで復調していれば、ハナを主張できる組み合せのここは十分チャンスがあるでしょう。

　　あとは△に、今夏のプロキオンＳで5着なら悪くない(10)トップウイナー、前走のオーバルＳでは5着と、○サクセスエナジーや◎ベストマッチに見劣りしたものの、同馬自身が本調子ではなかったのも確か。ただし、立て直されたことで変われる可能性もあるので警戒しました。

　さらに今年の黒船賞、かきつばた記念を連勝した(12)ラプタス。前走の東京盃もオーバーペースで逃げて5着と上々ではありましたが、同馬は逃げてこその馬。テンの速いゴールドクイーンが出走しているうえに大外枠でハンデ5.7.5kgとなると逃げられない可能性もあるので狙い下げました。

　最後にここへ来ての勢いを警戒の(9)ナリタミニスター。2010年のラブミーチャン、2011年のジョーメテオ、2017年のラブバレットのように、笠松グランプリの上位馬は、軽ハンデを利してここで人気以上の走りを見せることが多いので、少し警戒しました。