今回のメンバーで一番の実績馬は、前走でホッカイドウ競馬の重賞、栄冠賞で3着、イノセントカップを優勝したリーチですが、前走は逃げ馬のハートビーチとチサットが競り合ってペースを引き上げたことで能力を引き出されたもの。ここでの大きな上積みが「？」です。

　そのリーチを3走前のターフチャレンジⅡでハナ差降したのが、ハッピーホンコンですが、同馬は現状逃げてこその実績しかなく、逃げられなかった場合がひと息の馬。今回も逃げれば好走の可能性もありますが、ここはテンが速いナジャが出走しているだけに、逃げられない可能性が高いでしょう。

　そこで◎には、前々走の新選特別では、接戦の末に倒したランリョウオーを撃破して勝利した(11)ジョーロノを推します。同馬は先週のJBC2歳優駿チャレンジを大差勝ちした馬。そこで4.0秒も離されての4着だったのが若武者賞の3着馬のトーセンブライアン。また若武者賞の4着馬サンエイウルフは前々走のシャイニングメモリーで、ジョーロノに完敗しています。そして新馬戦でサンエイウルフに敗れたのがピースフラッグ。この対戦比較から、今回の南関東牡馬の中で力量上位はジョーロノであると推測されます。道営勢が死角を抱えているここは有力でしょう。

　○は、前々走のターフチャレンジⅡでは、前半3F35秒6-後半36F37秒9のハイペースで逃げ切り勝ちした(2)ハッピーホンコン。前記したようにここは逃げられない可能性が高いですが、これまでもダートなら逃げられなくても致命的に負けていないし、2歳馬だけに気性の成長も見込めるので対抗評価としました。

　▲は、一気の逃げから終い独走で2連勝を飾った(4)ナジャ。この馬は逃げるとかなり強いですが、だからこそ逃げ馬揃いのここは楽に逃がしてはもらえないでしょう。しかし、底を見せていない強みがあるので3番手評価としました。

　あとは△にここでは一番の実績馬で、ここも逃げ馬揃いの展開に恵まれる可能性がある(3)リーチ。他ではこれまで3戦3勝、前走の若武者賞ではメンバー中最も先着を果たした(5)ピースフラッグ。

　さらに前々走のシャイニングヒーローでは、ワールドサミットやサンエイウルフに完勝の(6)ヴァヴィロフ。この馬は前走の若武者賞ではピースフラッグには完敗でしたが、こちらの馬のほうが差せる強みがあります。

　他ではデビューから2連勝した(8)セイカメテオポリス。休養明けで南関東重賞の前走・ゴールドジュニアでも4着と好走しており、反動がなければここも走れるでしょう。

　あとは△に前々走のシャイニングスター賞では、マイペースで逃げてセイカメテオポリスを撃破した(12)トーセンウォーリア。スタミナが不足する休養明けの前走・ゴールドジュニアは、前半3F36秒0-後半3F38秒9のハイペースを先行馬したために6着に敗れましたが、前走で厳しい流れを経験したことがスタミナ強化へと繋がるでしょう。


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