逃げてこそのケンガイアを始め、ストロングハート、ヴィルトファン、クイーンズテソーロなど、前に行きたい馬が揃った一戦。ここはある程度ペースが速くなる可能性が高いと見て、◎には、末脚型の(9)トーセンガーネットを推します。この馬は昨年の桜花賞を始め、浦和での好走実績が多数。昨年の桜花賞も速い流れを、メンバー最速の上がりを駆使しての勝利でした。

　トーセンガーネットは、昨年のニューイヤーＣでヒカリオーソを撃破して勝利したように、特に1600ｍ戦での実績が目立ちますが、桜花賞の前哨戦のユングフラウ賞(浦和1400ｍ)でも出遅れを挽回し、勝ちに行く競馬でクビ差・2着の実績があるように、1400ｍ～1600ｍがベスト。つまり、近走のダート戦は、相手も強い上に距離も長かったことが敗戦の大きな理由と推測され、相手弱化の浦和1400ｍ戦のここで巻き返しを期待します。

　○は、目下3連勝後の昨年のジャニュアリーＳで勝ち馬と0.5秒差(4着)と好走した(7)クイーンズテソーロ。この馬はその後スピード面に衰えが見られるようになり、それが悪い結果に繋がっていますが、それだけに1400ｍへの距離延長がプラスに転じる可能性が高いでしょう。

　▲は、かなりのハイペースで流れた昨年のこのレースで、2番手からしぶとく粘って3着、3走前の船橋1000ｍの船橋記念では勝ち馬と0.1秒差(3着)の(3)ストロングハート。この馬は距離が長いと推測された前走・マリーンＣでも2番手から4着に好走しており、1400ｍの南関重賞でも通用する実力があるのは明確。しかし、今回は休養明けの前走でそれなりに走っているだけに、上昇するにせよ、大きく変われるかは「？」で3番手評価までとしました。

　以下特注馬として、中央ではダ1700ｍの2勝クラス勝ちの実績があり、強豪アンデスクイーンが相手の昨秋のレディースプレリュードでも5着と好走した(1)サラープ。ただ、この馬は1600ｍの前走でもダッシュひと息で、置かれてから押して位置を取りに行く競馬。1400ｍ戦は忙しく、最内枠だと包まれる可能性も高いだけに特注馬扱いとしました。

　あとは△に5走前の中山ダ1200ｍ戦で2勝クラスを制した(5)ヴィルトファン。しかし、5走前は前へ行った2頭が後続を引き離して逃げたことでかなりのハイペースとなり、展開に恵まれたのは明確。確かに地方移籍初戦の前走・ティアラＣでは、3馬身差の完勝と強い内容は見せられましたが、さらなる相手強化で過剰人気だけに、狙い下げました。

　他では昨年の東京シンデレラマイルの覇者で、本番・東京シンデレラマイルでも勝ち馬とタイム差なしの3着と善戦した(8)サンレイビル。この馬もトーセンガーネット同様に後半型の馬ではありますが、1800ｍ、2100ｍの近2走でかなり後方からレースをした後の一戦となると、序盤で置かれ過ぎる公算大。それでも前が崩れ過ぎれば馬券圏内突入も可能でしょう。

　さらに軽ハンデの(10)ウインメディウムと(12)ビマジョ。ウインメディウムは意欲の連闘策。ビマジョは後半型の馬で◎トーセンガーネットを目標に上がって行ければ、一発あっても不思議ないでしょう。


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