オーバルスプリントには、「1番人気は勝てない」というジンクスがあって、このレースがダートグレードに生まれ変わっての過去8年とも1番人気が優勝していません。昨年もJRAのオープンを2連勝し、7月のプロキオンＳでも3着と好走したウインムートが1番人気に支持されましたが、8着に敗れました。

　今年は夏の北海道スプリントとクラスターＣを連勝したヤマニンアンプリメの1番人気が濃厚。昨年はクラスターＣの勝ち馬オーケンサクラがこのレースで2着と好走しましたが…同馬はスパーキングレディーの3着馬。このレースは浦和1400ｍで実績があるか、マイル実績がないと通用していないことが多いので▲までとします。

　よって、◎には、3走前の黒船賞でヤマニンアンプリメに先着、昨年のさきたま杯ではキタサンミカヅキを相手に勝利したように、浦和の適性もある(3)サクセスエナジーを推します。前走のプロキオンＳでは、逃げたマテラスカイに並びかけて負かしに行く競馬。ペースがキツく最後に失速し、直線では挟まれる不利もありました。今回は内から逃げるノブワイルドを見ながらの競馬。前走時よりも楽なペースで逃げられる可能性が高いだけに、巻き返しに期待します。

　○は、初ダートの前走・ユニコーンＳを厳しいペースで逃げてデュープロセスの追撃をクビ差凌いだ(5)ワイルドファラオ。初ダートで結果を出せたのは、ダートでの素質が高ければこそですが、この馬は3走前のニュージーランドＴを逃げ切り勝ちしているように、逃げた時にパフォーマンスが高いタイプ。距離1400ｍでノブワイルドよりも外枠の今回は逃げられないため、対抗評価までとしました。

　以下特注馬として、一昨年の南部杯で逃げてコパノリッキーの2着があるように、マイペースで前の位置が取れると強い(6)ノボバカラ。この馬は最内から楽に2番手につけた3走前の栗東Ｓも勝利。今回も先団には取り付けるメンバー構成だけに警戒しました。

　あとは△に昨年のこのレースを逃げ切り勝ちした(2)ノブワイルド。今年も昨年と同じ2番枠でハナを主張できるメンバー構成。昨年よりも相手が強いものの警戒が必要でしょう。

　他では、4走前のバレンタインＳを含む、JRAのオープンで1勝、2着2回の実績がある(1)ダノングッド。注ノブワイルドが逃げるペースを、ロスなく立ち回っての一発の可能性を秘めます。

　最後に前々走のA2・桑島孝春記念では逃げて5馬身差の圧勝を飾った(8)デイジーカーニバル。前走の武蔵野きらっとスプリントは、距離が短く7着も、1400ｍならば巻き返しが期待できます。