例年、このレースには伏流Ｓの上位馬やヒヤシンＳの勝ち馬などが集いますが、今年は不在。中距離路線に比べてレベルがワンランク落ちるダ1400ｍのオープン昇竜Ｓの勝ち馬メイショウヒサカタこそ出走しているものの、同馬は前走から一気に距離が長くなるのが不安。実質は500万下の勝ち馬同士の対決と考えてもいいでしょう。寂しいメンバー構成です。

　よって、◎には、初芝の前々走・すみれＳでも善戦するなど、ここへ来て地力をつけている(4)ビッグスモーキーを推します。前走のシプリングＳは馬群の最内で包まれて、動きたいところで動けず10着と大敗しましたが、昨年11月のもちの木賞勝ちの実績に加えて、ここへ来ての成長力があれば、あっさり勝ち負けしても不思議ないでしょう。

　○は、デビューから上昇一途で前走の500万下を圧勝した(3)テーオーエナジー。前走では例年の伏流Ｓレベルの指数はマークできていますが、今回は激走後となるために対抗評価としました。前走からさらなる成長力があれば、当然、勝ち負けになるでしょう。

　▲は、出脚が悪い馬ですが、向こう上面からまくって先頭に立ち、そのまま押し切った前々走の500万下が優秀な内容の(5)キャベンディッシュ。今年の伏流Ｓは例年とは異なり、前から押し切れる流れ。この流れを出負けして、そのまま動かないでは、負けるのは仕方がないにせよ、2.4秒差はさすがに負け過ぎ。しかし、中1週で大きく体を減らしていたことも確か。Ｍ・デムーロ騎手のナイスタイミング(ペースが緩んだところで動く)の捲りなら、変われる余地はあるでしょう。

　あとは△に昨年12月の未勝利戦、樅ノ木賞ともに直線一気を決めて、メンバー最速の上がり3Fタイムで連勝した(8)ワークアンドラブ。前々走のヒヤシンスＳ、前走の伏流Ｓ大敗も、前を意識して動いたことも影響したはず。前半で脚をタメての競馬ならば、巻き返しの余地がありそうです。