名古屋競馬場は、地方競馬では一番の小回りコースで逃げ、先行馬が圧倒的に有利な舞台です。実際にこのレースの過去10年でも5分の4の高確率で逃げ馬が3着以内に健闘しています。本命馬は、実績ある逃げ、先行馬から選びたいところです。

　よって、◎は中距離路線から短距離路線に転向して、目下2連勝目で、前走のオープンのコーラルＳを制した(3)ノボバカラを推します。昨年の2着馬レーザーバレットなど、ＪＲＡのオープン勝ちの実績があれば交流重賞でも通用するので、この馬を本命としました。前走で1400m戦を使われていることや鞍上がデムーロ騎手ということから今回も逃げないかもしれませんが、2～3番手のインは確保できる絶好3番枠。ロスのない立ち回りが出来る可能性が高いでしょう。

　○は、初重賞挑戦の前走・東京スプリントでは4着に凡退しましたが、2～3走前のＪＲＡオープンで2連勝の(9)ブルドックボス。この馬も4歳馬で斤量が軽く、前を意識して動いて行ける馬という観点から対抗評価としました。

　▲は、昨年のサマーチャンピオンを始め、秋の武蔵野Ｓでもノンコノユメとタイム差なしの2着に健闘するなど、今回のメンバーでは一番の実績馬(5)タガノトーネル。この馬も前を意識して動いて行ける馬ではありますが、前走のフェブラリーＳを大目標にした後の一戦となるために狙い下げました。

　以下特注馬として、一昨年のスプリンターズＳの勝ち馬ですが、ダートでも北海道スプリントＣ・2着やＪＲＡのオープンで2勝の実績がある(4)スノードラゴン。一昨年の高松宮記念で2着と健闘したあとの北海道スプリントＣでも2着を死守したように、ダートでの潜在能力は高いと見ていますが、今回斤量59㎏の上に久々のダートでは出負けしてしまうこともなきにしもあらずなので狙い下げました。

　あとは△に昨年のこのレースの2着馬で、その後さらに力をつけでオーバルスプリントや兵庫ＧＴを制した(7)レーザーバレット。昨年は斤量54㎏で1番枠だったために5番手からポジションを押し上げていくことが出来ましたが、今回は斤量55㎏で外目の枠順。また、今年は昨年よりも前に行ける馬が多いため、位置取りが悪くなる可能性が高いと見て狙い下げました。