前哨戦、東京盃の再戦ムードのＪＢＣスプリント。1番人気はその東京盃を勝ったノーザンリバーです。しかし、東京盃は前半3Ｆ33.8-後半3Ｆ36.4の完全なハイペース。つまり、ノーザンリバーは展開に恵まれての勝利だったのは事実。

　また、盛岡の芝1200ｍは、3コーナーまでの距離が短く、内枠が断然有利のコース。一見、1枠1番のノーザンリバーは理想的にように感じますが、外の先行馬が内に進路をとってくるために、前がペースを引き上げてくれないと位置取りが悪くなるのが1枠1番の差し馬の宿命。さて、ノーザンリバーはどう捌くか？

　ノーザンリバーの死角が見え隠れするので、ここは前走の東京盃でオーバーペースで逃げバテした(8)サトノタイガーを◎とします。この馬もダート路線に転向して上昇した馬で、特にゴーディとマッチレースを演じたアフター５スター賞のＰＰ指数は、短距離戦の交流重賞レベルのものがありました。既にここでも通用する能力をつけていると言ってもいいでしょう。今回はけっこう逃げ馬が揃っていますが、脚抜きのいいダートを考慮すると、前走よりも楽に競馬が出来る可能性が高いです。枠順も好ましいので、この馬の粘り込み一発に期待！

　○は今年、重賞で3勝の実績はメンバー中ナンバー1で、能力もナンバー1の(1)ノーザンリバー。この枠順はあまり好ましくありませんが、昨年のカペラＳのように、ある程度ペースが流れてくれれば問題ありません。

　▲はハイペースで逃げて2着に3馬身差をつけた4走前・東京盃が圧巻の(6)タイセイレジェンド。近2走は斤量が厳しく、前に行くのに苦労しましたが、定量戦のここならば面白いです。休養明けの前走の東京盃でサトノタイガーに競りかけて失速しているので、2戦目の上積みも見込めるでしょう。

　以下特注馬として、ダートは未知ですが、2枠2番だけにポンとスタートが切られてしまうと怖い(2)コパノリチャード。休養明けの前走スプリンターズＳで全く能力を出し切れていないので、今回での上積みも見込めるでしょう。

　あとは△に初ダートの昨年のＪＢＣスプリントでいきなり2着入線し、ダート路線に転向した(12)ドリームバレンチノ。前で立ち回って2着と結果を出した、休養明けの前走・東京盃はとても強い内容でしたが、それゆえに反動が怖いので狙い下げました。

　他では今年3月の黒船賞以来、勝ち星から遠ざかっていますが、立ち回り上手で、どんな展開でも崩れないのが魅力の(15)セイクリムズン。今回のメンバーだとテンに置かれて差す形になるでしょうが、差し馬として考えるなら大外枠でもそれほどマイナスではありません。