昨年は降雪のため中止となったエンプレス杯ですが、今年は晴天の下で行われるようです。このエンプレス杯は牝馬の重賞レースとしては伝統あるレースですが、今年は南関東所属馬の出走枠7頭に対して4頭のみの出走となり、フルゲート14頭立ての11頭と少頭数で行われることになりました。おそらくはレディスプレリュードとＪＢＣレディスクラシックを2連覇したミラクルレジェンドが出走してくるからでしょう。

　◎は断然の人気になりますが、昨年のＪＢＣレディスクラシックで、南関東の女帝クラーベセクレタを完封した(3)ミラクルレジェンドを推します。そのＪＢＣクラシックではミラクルレジェンドは休養明けのレディスプレリュードで力を出し切った後の一戦。クラーベセクレタは休養明けのレディスプレリュードでは太めが残り、南関東転入後は初めて掲示板を外した後の一戦で、ＪＢＣレディスクラシックではシッカリと体を絞ったクラーベセクレタのほうが勝負度合いが上でした。しかし、クラーベセクレタはそれでも敗れてしまったのです。ミラクルレジェンドは一昨年よりも勢いを欠いているようですが、それでも現役ダート牝馬の中ではミラクルレジェンドがナンバー1でしょう。

　〇はロジータ記念の勝ち馬(1)エミーズパラダイス。前走のＴＣＫ女王盃はクイーン賞を逃げ切り勝ちしたレッドクラウディアが後続勢にプレッシャーをかけられて3着に敗れ、追い込み馬のアクティビューティ(クイーン賞は追い込んで8着)が2着と好走したように前崩れの一戦。そこで前に行くスピードを見せて、レッドクラウディアを負かしに行こうとしたあたりに、同馬の復調気配が窺えます。

　▲は昨年のマリーンカップでミラクルレジェンド、クラーベセクレタに次ぐ3着と好走しているように、4コーナー先頭、2番手あたりの競馬なら強い(4)プレシャスジェムズ。逃げた昨年のレディースプレリュードで5着、4コーナー2番手の昨年のＪＢＣレディスクラシックで4着と好走しているように、テンの遅い馬で出遅れることもありますが、とにかく前へ行けたときは強いです。距離2100ｍのゆったりとした流れなら、4コーナー2番手くらいを確保できる可能性が高いので3番手評価とします。

　あとは△に前々走でＪＲＡの1000万下勝ちの(6)ママキジャ。ダートムーアが昨年のレディスプレリュードで3着と好走したように、牝馬限定交流重賞ならば、ＪＲＡで1000万下勝ちの実績があれば、勝ち負けはともかく総じて上位にはこれるので警戒します。ダートムーアに印を打たず、こちらに印を打ったのは前走で力を出し切れていないこと、今回でおつりがある可能性が高いのが理由です。