【水曜盛岡勝負R:傾向・全馬評価あり】未知の不安より魅力を選択しての狙い！


＜予想＞

◎12.コスタノヴァ
外枠なら1200mでも対応できていい

○7.ドンフランキー
海外帰り初戦で3kgの斤量差もあり

▲2.ジレトール
高速馬場だと前が止まらないので

△11.クロジシジョー
持続力を活かしたいので盛岡だと




＜傾向＞
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)

・2023年
【中央：1番人気】リヤドダートスプリント(4,3)→ドバイゴールデンシャヒーン(7,5)→プロキオンS(1,2)
【中央：2番人気】コーラルS(1,4)→京都競馬場グランドOP記念(2,1)→プロキオンS(2,1)
【中央：3番人気】カペラS(1,2)→リヤドダートスプリント(7,6)→東京スプリント(1,1)

・2022年
【中央：3番人気】コーラルS(10,3)→天王山S(2,2)→松風月S(3,1)
【中央：2番人気】大和S(1,2)→東京スプリント(1,2)→北海道SC(1,3)
【中央：4番人気】セントウルS(15,16)→根岸S(12,4)→大和S(2,1)

・2021年
【中央：1番人気】大和S(2,1)→東京スプリント(1,1)→北海道SC(1,2)
【中央：5番人気】橿原S(3勝クラス)(1,1)→千葉S(3,8)→東京スプリント(4,8)
【中央：2番人気】千葉S(8,5)→東京スプリント(6,5)→北海道SC(3,1)


夏のJpn3なので年によってメンバーレベルの差が激しい重賞。例年は、実績馬が休んでいることが多く、前走で重賞を勝っているような馬の出走が少ない。

過去2年はメンバーレベルが高くなっていた。2年前は、JBCが盛岡で行われるのでコースを経験させるためにトップクラスが揃っていた。去年も収得賞金を加算したい4歳馬や過去のクラスターCを勝っている実績馬が参戦していた。

中央馬は、近3走で北海道SC1番人気かつ3着以内、東京スプリント3着以内、OP特別を勝っている馬が好走している。去年は、プロキオンSが中京1400mで行われたので1着馬・2着馬が好走している。地方馬の好走が目立つレースだが、ラブバレットやブルドッグボスなので過去に中央馬と戦えることを証明済みの馬でないと厳しい。


あと、リピーターが多い傾向も出ている。過去10年で複数回3着以内に来た馬は、リュウノユキナ（23年3着、22年2着、21年1着）、ヒロシゲゴールド（21年3着、20年2着、19年2着）、ラブバレット（18年3着、17年2着、16年3着、15年3着）、ダノンレジェンド（16年1着、15年1着）。

過去10年より前もリピーターが多かったレースで、3回や4回も好走している馬が出ている。過去好走実績のある馬には注意が必要。ただ、勝てなかった馬（2着馬・3着馬）が翌年以降に勝つパターンは少なく、前年と同着順か着順を下げるパターンが多い。




＜展開＞

逃げたいのは、スペシャルエックス、ドンフランキー。ドンフランキーが二の脚の速さでハナを取って、スペシャルエックスは外に切り替えて2番手。それに続いて、アヴェントゥリスト、ビクトリールーラー、コスタノヴァあたりが続く。

ドンフランキーの単騎逃げだが、溜め逃げしていいタイプではないのでやや速めのペースを想定（去年は、かなりの高速馬場を前半33.6秒・後半35.4秒で走っている）。



＜予想詳細＞

本命は、コスタノヴァ
アプローズ賞(2勝クラス)(1,1)→白嶺S(3勝クラス)(1,1)→欅S(2,1)

前走の欅S(OP:東京ダ1400m)は、出遅れたが二の脚の速さですぐ盛り返して、2列目好位馬群の中の5番手で3コーナーへ。直線に入って外に出そうとしたらエンペラーワケアが蓋。前の馬が外に出したことで、内から抜け出してエンペラーワケアの追撃もしのいで1.1/4馬身差で勝利。

予想では、1600mのレース内容から1400mに対応できる走りをしていて、ダートスタート替わりもプラスになる（一歩目が少し遅くて、二の脚の速さで前に行くから）と考えて本命にしていた。

レースでは、二の脚で芝スタートより楽に出遅れをカバー。勝負どころから川田騎手に蓋をされたが、進路ができたらスッと抜け出しての押し切り。高速馬場を差し引いても、今年の根岸Sよりレースレベルが高くてかなり強い内容。2着エンペラーワケアとは2kgの斤量差はあったが、エンペラーワケアは根岸S以上のパフォーマンスの走りをしていたので高い評価は変わりない。


今回は、ドンフランキーの逃げる1200mの流れに対応できるかが課題。

ペース対応のポイントになると考えていたのが「枠順」。出遅れる可能性が高くて、周りも速くなる1200m戦。極端な内枠だと出遅れたときに、盛り返す前に被されて位置取りが悪くなる怖さがあった。でも、外枠なら出遅れても前の進路には入られないし、3コーナーまで距離があるので二の脚の速さで位置を取りに行ける。

逃げるドンフランキーに離されすぎて3コーナーに入るとノーチャンスになるので、取りたい位置を取れる外枠に入ることが重要と考えていた。「8枠」に入ったのはプラス材料。


台風5号での雨の影響を考えると、かなり時計の出る馬場になる可能性が高い（先週の稍重での開催でも、去年と同じくらい高速馬場だった）。馬場に関しては、1勝クラスを勝ったときも高速馬場に対応して東京ダ1600mを「1:35.1」の好時計勝ち。前走も良馬場だが、東京ダ1400mを「1:21.9」の好時計で勝っていて、速い馬場の対応もできる。


あとは、前半3F33秒台後半から34秒台前半の流れで脚が溜まるか。過去7戦で、一番速かった前半3Fは34.7秒。それに、地方交流重賞になると小回りを意識してか早仕掛け傾向が強くなるルメール騎手が鞍上。未経験のペースになるので、未知の不安材料になる。

でも、根岸Sに勝てるレベルの走りをしていて、ダ1400mでは現役トップクラスの評価をしているまだ成長中の馬。距離を短縮してパフォーマンスを上げていて、ドンフランキーより3kg軽い斤量で魅力は多い。未知の不安材料と魅力との比較で、外枠に入ったことが決め手となり魅力のほうを選択して本命とした。




対抗は、ドンフランキー
東京盃(1,1)→フェブラリーS(10,9)→ドバイゴールデンシャヒーン(5,2)

前走のドバイゴールデンシャヒーンは、内枠から出してハナへ。半馬身差で内・外に相手がいて楽な逃げではななかったが、直線でしぶとく粘って2着。

3着馬・4着馬が直線で不利を受けていたのはあるが、粘って2着に残ったのは好内容。フェブラリーSではハイペースを演出して9着に負けたが、距離を戻したら強い走りを見せた。


盛岡ダ1200mは、去年のクラスターCでリメイクに2.1/2馬身差の2着。負けはしたが、3着リュウノユキナには3馬身差。高速馬場にも対応して「1:09.0」の好時計で走っている。コース対応への問題はない。

ただ、海外帰り初戦と57kgの斤量が課題で、ここへの勝負度も気になる。

去年は、2か月半ぶりのプロキオンSを勝って中4週。今年は、海外帰り初戦で約4ヶ月ぶり。斤量は、他の中央馬より2〜3kg重い斤量になっている。あと、去年とは立場が変わって、秋にブリーダーズCスプリント(11月2日)を予定している。目標が2ヶ月先の休み明けで、勝負度が低くなるのは自然。しっかり仕上げて勝負するレースではない。

あっさり勝っても驚かない能力はあるが隙はある。メンバー的に絞らないといけないレースなので、能力を高く評価しているコスタノヴァから勝負する選択をして対抗とした。




単穴は、ジレトール
京葉S(6,3)→天王山S(5,1)→松風月S(3,1)

前走の松風月S(OP:京都ダ1200m)は、出遅れてそのまま控えて後方集団の中で追走。直線で内のバラけたところを通って、抜け出したマニバドラに一気に迫ってハナ差で勝利。

京都で前半33.9秒だったので、出遅れたことで展開の助けはあった。でも、57.5kgのハンデで勝ち切ったのは評価できる。ダ1200mを使い出して、京葉S3着、天王山S1着、松風月S1着。折り合いと集中力が課題だったが、1200mに距離短縮してからは安定して力を出せている。


今回は、盛岡の高速馬場の対応が課題。

1400m以上では高速馬場に対応して結果を出しているが、1200mの高速馬場だった3走前（中山ダ1200m）で35.1秒の最速上がりでも0.7秒差3着まで。1200mで勝ち時計が速くなると位置取りの差が結果に影響している。

想定する馬場と展開では、上位評価2頭が普通に走ると内差しがきれいに決まったりしないと捕まえるのが難しい。馬場の適性と位置取りの差を考えてこの評価まで。




4番手は、クロジシジョー
令月S(2,1)→千葉S(1,4)→東京スプリント(3,2)

前走の東京スプリント(JpnIII:大井ダ1200m)は、出遅れてスタート直後は最後方。そこから位置を上げて後方4番手で3コーナーへ。コーナーは最内を走って、直線も内をさばいて伸びて2馬身差2着。

着差を考えると出遅れずに中団で流れに乗れていたら、勝つチャンスはあった。痛い出遅れだった。


今回は、高速馬場になるのが課題。

中団～後方にいて、持続力を活かして長く脚を使って好走するタイプ。この適性なので、ペースが流れやすくて最後に急坂のある中山ダ1200mの良馬場を得意としている。

時計の出る馬場だと、中山ダ1200mでも2023年千葉Sで0.3秒差5着。2023年京葉Sでは、前走で先着したテイエムトッキュウに0.5秒差2着。雨の影響のある速い馬場より良馬場で時計の少しかかるほうが長所が活きる。今回の条件だと、中団からコスタノヴァを追いかけるように走って3着が取れたら精一杯と考えて4番手評価とした。




※以下は、買わない馬の評価。

■ 中央馬

ケイアイドリー
去年4ヶ月の休養を挟んで、2023年東京盃以降のパフォーマンスが落ちている。3走前の兵庫GTは、59.5kgで2着だったがスペシャルエックス(53kg)と1/2馬身差で、レースレベルは低かった。海外の2戦はこの馬としては頑張ったが、大きな良化は感じない。

あと、休み明けより使って2戦目のほうがいいタイプ。当初の予定では、次走サマーチャンピオンと出ていた。ここを叩いて次が勝負のはず。買うとしても次と考えて消し。



■ 地方馬

サンエイウイング
前走の岩鷲賞は、ハナを取りに行ったが取れずに好位外の3番手から追走。3コーナーで少し遅れて、そのまま追いかけるだけで0.9秒差5着。ハナか2番手が理想で、重賞だと自分の競馬をさせてもらえなかった。今回は、さらに相手強化なので厳しい。


ルチルクォーツ
2連勝していたが、右前球節炎で岩鷲賞を取消。取消明けでかなりの相手強化。2年前のクラスターCは、2.3秒差6着。強くなっているわけではないので厳しい。


アヴェントゥリスト
現状は、水沢850mがベストで、ハナが取れないと脆さもある。かなりの相手強化で、ハナを取るのが厳しくて力を出し切るのも難しい。


スペシャルエックス
前走のポラリスサマースプリント(門別ダ1200m)は、イッツクールと競らずに3馬身くらい離れた2番手から追走。直線に入ってすぐに先頭に出て、先に動いて内から並びかけてきたドウドウキリシマとの追い比べに勝って1.1/2馬身差で勝利。勝ちはしたが時計は平凡だった。

クラスターCは、去年も挑戦して1.7秒差7着。他地区なら1周コースの1400mのほうが内容がよく、手薄な相手でないと地方交流重賞は厳しい。今回の条件の相手では馬券圏内争いは厳しい。


ゲンパチプライド
中央では、2勝クラスで頭打ち。地方移籍後は馬場が合ったのか、重賞でゴールデンヒーラーの2着が2回あって結果を出している。ただ、1200mは距離不足でこの相手では厳しい。


ユニコーン
佐賀のB級から移籍してきたが、盛岡で3戦連続で完敗。中央馬がいなくても完敗しているので厳しい。


キモンリッキー
キモンルビーの半弟で、盛岡ダ1200mでゴールデンヒーラーには負けているがいい走りができている。かなり相手は強いが、崩れる馬がいればスペシャルエックスと掲示板争いに加われていい。


ビクトリールーラー
勝ち切れないがこの馬なりに安定して走っていて地元重賞なら買えるが、地方交流重賞になると相手が強すぎる。



※ご連絡※

いつもご購入ありがとうございます。台風の影響で月曜の盛岡の開催が中止になって、水曜に出走投票のやり直しを行わず代替競馬になりました。枠順の変更がなく、元から台風の影響のある馬場を想定しているので月曜の予想からの変更はありません。ただ、スライド開催で調整がずれるので、太めや謎の凡走が発生する可能性があります（不確定要素が増える）。その点をご理解されて、予想を利用してください。今後もよろしくお願いいたします。