本日船橋の勝負レースは、ダートグレードのクイーン賞

船橋競馬場は、砂が重くタフな馬場であることが特徴。

度々、船橋所属馬はレベルが高いという表現を耳にすることがあるが、普段から重くタフな砂で鍛えられているが故に、強靭な筋力とパワー、スピードが身に着くと考えれば、それもむべなるかなという印象

今回は、そうしたタフな馬場が舞台となることに加え、1800メートルという長めの距離での一戦

牝馬にとっては厳しい条件であり、殊更にパワー競馬への適性が試される一戦になると言えそう。

パワー勝負において優位性を持つのはノーザンダンサー系。特に、南関東のダート長丁場に置いては、ノーザンダンサー系の中でもノーザンテーストの血を持つ馬の相性の良さが際立っている。

近3カ年で馬券圏内に絡んだ馬の血統を見ても

2022年
1着　テリオスベル（母父ノーザンダンサー系）
2着　グランブリッジ（母父ダイワメジャーがノーザンテーストを内包）
3着　ショウナンナデシコ（父オルフェーヴル、母父ダイワメジャー共にノーザンテーストを内包）

2021年
1着　ダイアナブライト（母父ノーザンダンサー系）
2着　サルサディオーネ（母方にノーザンテーストを内包）
3着　プリティーチャンス（母方にノーザンテーストを内包）

2020年
1着　サルサディオーネ（母方にノーザンテーストを内包）
2着　アッシェンプッテル（ノーザンダンサーのクロス持ち）
3着　サルサレイア（父ノーザンダンサー系、母方にノーザンテーストを内包）

と、ノーザンダンサー系やノーザンテーストの影響力の強い馬が上位を占めていることがうかがえる。

ノーザンダンサー系は、ダート競馬に置いてはパワーと底力に優れた血統

そのストロングポイントがいかんなく発揮される舞台が、このクイーン賞と見ることができそうである

では、そのことを踏まえて、本日の注目馬を挙げたい。

【注目馬①　テリオスベル】

昨年のこのレースを制したテリオスベル

その脚質から、個性派の実力馬としてファンも多い同馬

ダートグレード2勝の実力は言うまでもなく、昨年の圧勝劇を見ても、この舞台、レースとの相性も文句なし

血統的にも、母父がノーザンダンサー系でこのレースに合致することに加え、父キズナ産駒も、ダートのパワー勝負は得意としている。

昨年に続いての好走も十分に期待できる一頭と見る

【注目馬②　ビジン】

芝の重賞やオープン競走をメインに走ってきた同馬だが、今回ダートグレードに矛先を向けてきた。

もともと中央のダートでも2勝を挙げており、ダートでの勝ち鞍もある同馬

血統的には、父キズナで母父がノーザンダンサー系と、先述のテリオスベルと同系統

芝からダートへの馬場替わりも魅力なことに加え、血統的な相性の良さもあり、一発が期待できると考える

【注目馬③　ゴールデンヒーラー】

今回最大の惑星と位置付けたいのがゴールデンヒーラー

前走のダートグレード「マイルチャンピオンシップ南部杯」では、並み居る中央の強豪が集い、頂上決戦の厳しいペースをしっかり中段で追走し、終いも脚を伸ばしての7着と、互角に渡り合う大健闘の走りを見せた。

血統的にも、父がパワー勝負に強いノーザンダンサー系のタートルボウルで、今回の血統傾向に合致

前走よりも相手は与しやすくなりそうでもあり、こちらも一発の期待が感じられる一頭。

以上、本日は、上記3頭を中心に、母父側に欧州系のトニービンを持ち、ダートのパワー勝負にも対応できそうなライオットガールにも注目しながら買い目は組み立てていきたい