本日船橋の勝負レースは、スーパースプリントシリーズ最終戦となる、習志野きらっとスプリント

まずは、近3カ年のラップタイムを見てみたい

2022年
11.6 - 10.5 - 11.5 - 12.5 - 13.1

2021年
11.9 - 10.5 - 11.0 - 12.3 - 12.9

2020年
11.8 - 10.3 - 11.2 - 12.1 - 13.1

見ての通り、スタート後400メートルからは、一貫して減速ラップとなる消耗戦であることがこのレースの特徴

トップスピードを、いかに減速率を最小限に抑えてゴールまで維持するかが問われるレースと言える

そのようなレースに滅法強いのは、やはりダートスピード競馬の本場であるアメリカ血統

近3ヶ年で馬券に絡んだ血統を見てみる

2022年
1着　ギシギシ
父アルデバランⅡ　母父ハーツクライ
【米国ミスタープロスペクター系×日本サンデーサイレンス系】

2着　キモンルビー
父コパノリチャード　母父サウスヴィグラス
【日本サンデーサイレンス系×米国フォーティナイナー系】

3着　ブンロート
父クロフネ　母父シンボリクリスエス
【米国ノーザンダンサー系×欧州ロベルト系】

2021年
1着　コパノフィーリング
父ヘニーニューズ　母父ファスリエフ
【米国ノーザンダンサー系×米国ノーザンダンサー系】

2着　キャンドルグラス
父サウスヴィグラス　母父サンデーサイレンス
【米国フォーティナイナー系×日本サンデーサイレンス系】

3着　フランシスコダイゴ
父ヨハネスブルグ　母父アグネスタキオン
【米国ノーザンダンサー系×日本サンデーサイレンス系】

2020年
1着　ノブワイルド
父ヴァーミリアン　母父アンバーシャダイ
【欧州キングマンボ系×欧州ノーザンダンサー系】

2着　キャンドルグラス
父サウスヴィグラス　母父サンデーサイレンス
【米国フォーティナイナー系×日本サンデーサイレンス系】

3着　フランシスコダイゴ
父ヨハネスブルグ　母父アグネスタキオン
【米国ノーザンダンサー系×日本サンデーサイレンス系】

実に、該当する7頭の内、6頭がアメリカ血統。南関東上級条件のダートスプリントにおける優位性を表している

中でも注目したいのは、アメリカ系ノーザンダンサーの系統が毎年絡んでいること

これはひとえに、船橋の馬場が、重くパワーを要する馬場であり、スピードだけで押しきることが難しいことに起因すると考える

ノーザンダンサー系は、もともとヨーロッパの起伏の激しいコースで行われる、消耗度合いの激しいレースの中で生き残ってきた血統であり、限界を迎えたところで最後の力を振り絞り、相手を競り落とす類い稀な底力を産駒に強く伝える特徴を持つ

トップレベルのスピードと共に、深く重いダートで極限のスピードを最後まで維持し続けるだけの底力を併せ持つことが、このレースを勝ちきるためのポイントと言えるであろう

では、それを踏まえて、本日の注目馬を挙げたい

【注目馬①　キモンルビー】

前走の川崎スパーキングスプリントを快勝して臨むキモンルビー

昨年は、勝ったギシギシとタイム差なしの2着と、勝ち星まであと一歩と迫った同馬

11連勝で臨んだ船橋記念をあっさりと制するなど、その実力は疑いようのないもの

血統的にも、母父がダートで最高峰のスピードを伝えるサウスヴィグラス、そして父は、自身がスプリントG1を制するほどのスピードを持ち、底力に秀でたノーザンダンサーの血も併せ持つコパノリチャード

昨年の雪辱を期して臨む今回は、陣営もメイチで勝負に来ると見られ、馬券圏内の可能性は高いと考える

【注目馬②　サダムスキャット】

JRAでは3勝クラスでも馬券に絡んだほどの実力馬

このレースと相性のよいアメリカ系ノーザンダンサー系のヘニーヒューズを父に持ち、母父もパワーを補完するロベルト系と、重い馬場で極限のスピードを維持する力には長けた血統構成

前走は、馬場替わりで足慣らし的なところもあったが、今回は馬場への慣れも見込め、パフォーマンスの向上が期待できるのではないかと考える

【注目馬③　ローウェル】

もう一頭注目馬として挙げたいのがローウェル

高速馬場の東京マイルG1である、NHKマイルカップを制したラウダシオンを半兄に持つ良血馬

父がキズナに替わった分、パワーが勝ったタイプになっているが、こちらも中央の3勝クラスで連対実績もあるくらいのスピードは持っている

母父も、このレースと相性のよいアメリカ系ノーザンダンサー系のソングアンドプレイヤー

一発があってもおかしくない存在と考える

以上3頭に注目しながら、買い目は組み立てていきたい