これまで芝路線を使われていたフェアリーポルカとレッドアネモスがこの路線に新規参戦。前記2頭は今回が初ダートとなります。しかし、芝仕様として育てられた馬がダートの重賞に対応するのは容易ではないもの。キックバック食らった場合の不安もあります。実際に2017年に初ダートでこのレースに挑んだパールコードも、2番人気を裏切り、5着に敗れていることから過信は禁物です。逆に初ダートであっさりと勝ったならば、この路線を背負っていける稀有な馬でしょう。

　そこで◎には、控える競馬でレースぶりが安定し、近4走とも連対の(3)テオレーマを推します。同馬は前2頭が競り合ってペースを引き上げた3走前の西湖特別では、後方の内々で脚をタメて直線では馬群を割って突き抜けて完勝。今回もサルサディオーネの逃げで平均ペースよりも速い流れが予想されるだけに、同馬の末脚に期待しました。

　〇は、昨年のJBCレディスクラシックでは、アタマ差2着の実績馬(5)マドラスチェック。同馬はキックバックが苦手と言われていますが、JBCレディスクラシックは逃げたサルサディオーネの直後の内で我慢できていたことから、陣営が心配するほどでもないでしょう。キックバックに嫌気を出すのは、状態面の影響もあるし、また、食らっているうちに慣れる場合がほとんどです。前走のエンプレス杯は、オーバーペースで逃げるサルサティオーネを追いかけ過ぎたために、6馬身も引き離されましたが、上手く脚をタメられれば巻き返せるでしょう。

　▲は、昨年はマリーンＣとクイーン賞を制した(1)サルサディオーネ。この路線でトップのマルシュロレーヌと0.1秒差の前走エンプレス杯2着時の内容もとても強く、前走同様のパフォーマンスで走れればここも勝ち負けになるでしょう。しかし、逃げ馬は一戦の消耗度が大きく、二連続好走が難しいもの。同型不在のここは単騎マイペースの逃げが濃厚ですが、前々走の報知グランプリＣのように、人気をあっさり裏切っても不思議ないので狙い下げました。