ダート牝馬戦線はここ一年を見ても、2連勝した馬はおらず、女王不在。それだけにダート路線に転向して2戦2勝のマルシュロレーヌに期待が懸かります。ダート無敗でここを勝てば、女王誕生となるでしょう。

　しかし、前哨戦のレディスプレリュードを制してここも優勝した馬は、2013年のミラクルレジェンド以降は不在。2015年と2016年のJBCレディスクラシックを連覇したあのホワイトフーガが、3度挑戦しても勝てなかったレースがレディスプレリュードでした。それだけ前哨戦を勝って本番も勝つことは難しいことです。多くの競馬ファンが女王誕生を願うのであれば、ここは「逆張りで儲けたい」という心情に駆られます。

　そこで◎には、一昨年、昨年のこのレースで3着の(12)ファッショニスタを推します。昨年は休養明けのレディースプレリュードを3着ラビットランを3馬身引き離し、アンデスクイーンと接戦の2着と好走したために、本番ではその反動が出て上位2頭に離された3着に敗れました。昨年JBCスプリントは1400ｍ戦と、少し距離が短かったにせよ、勝ち馬ヤマニンアンプリメと10馬身差はさすがに負け過ぎです。

　しかし、今年は昨年のこのレースでの敗戦が考慮されて、レディスプレリュードを使わず、7月のスパーキングレディーＣ優勝から直行します。このローテーションが吉と出て、今回の本命としました。今回はサルサデォオーネがレースをしっかりと引っ張ってくれるので、それを目標に楽な競馬ができるのも良いでしょう。

　○は、初ダートの前々走、桜島Ｓでは逃げ馬クリノフラッシュが楽に逃げ切りるかの展開を中団外から次元の違う切れ味を見せて勝利した(13)マルシュロレーヌ。初ダートでいきなり結果を出せるのは、ダートでの素質が高ければこそであり、このタイプは2クラス上でも通用します。つまり、この先の女王になりうる存在だということですが、この一戦は善戦止まりに終わる可能性もあると見て、対抗評価までとしました。

　▲は、今年3月に初ダートの500万下を制し、次走のオープン・鳳雛Ｓでも1着、そしてその次走の関東オークスでは3着馬に大差をつけて、ラインカリーナの2着に好走した(2)マドラスチェック。この馬は関東オークス後が不振でしたが、今年に入って調子を取り戻しており、3走前のTCK女王盃を優勝。今年8月に戦列復帰してからも悪くない走りができており、休養明け3戦目の今回は、近2走以上の走りに期待します。