このレースは中央の2勝馬が有力で、過去10年では2011年のシェアースマイル、2013年のフクノドリーム、2016年のリエノテソーロ(同馬は初ダート)が優勝しています。しかし、シェアースマイルやフクノドリームはともに、新馬戦や未勝利戦で1.0秒差の圧勝をしていました。2014年にこのレースを制したウィッシュハピネスも、初ダートの未勝利戦で1.0秒差の圧勝していました。そこを考えると、ラストリージョの新馬戦はやや物足りないように感じます。

　リエノテソーロや2010年のリアライズノユメのように、これまで芝のレースばかりを使われてきたダート適性の高い馬に、一発逆転されても不思議ないでしょう。

　そこで◎には、前々走の芝未勝利戦で独走した(7)マウンテンムスメを推します。前々走は、未勝利クラスとしてはかなり優秀な指数での圧勝でした。前走のすずらん賞は、外枠から逃げ馬に競り掛けていく苦しい競馬。このため最後が失速しましたが、今回出走のすずらん賞上位2頭のラストリージョやクローリスノキセキと比較をしても内容は悪くありません。むしろ今回に向けて余力を残せている点では、マウンテンムスメのほうに分があります。

　JRA勢の中でダート実績のあるミコブラックの未勝利戦勝ち時の指数では重賞でいきなりとなるとやや疑問だし、道営勢でもっとも強いソロユニットは前走・リリーカップが1.5秒差の圧勝と、あまりにも強過ぎて逆にやや不安を感じてしまいます。エーデルワイス賞出走権を取るためにぶっ放したことで、今回でダメージが出る危険性もあるということです。

　マウンテンムスメはいかにもバネの短いダート走法馬ということもないですが、潜在スピードは相当なものがありそう。揉まれなければ芝、ダート問わずにやれると見ました。

　○は、前記した2戦2勝馬のラストリージョ。前走のすずらん賞は逃げ、先行馬に厳しい流れで、展開に恵まれたクローリスノキセキよりも内容が濃く、こちらのほうがダートでの素質も高いので対抗評価としました。

　▲は、目下4連勝目で前走のリリーカップを制した(11)ソロユニット。前走は3頭で競り合ってペースが上がって行く中、4コーナー先頭に立ての独走Ｖと、とても内容が濃いものでした。しかし、リリーカップを逃げて圧勝し、無敗でこのレースに挑んだ昨年の1番人気馬プリモジョーカーくささを感じるので、ここは3番手評価までとしました。昨年のプリモジョーカーは評価していませんでしたが、ソロユニットは上手に折り合えるという意味で評価をしています。

　以下特注馬として、デビュー2戦目の小倉ダ1700ｍ戦で2勝目を挙げた(9)ミコブラック。距離を短くした前走・ヤマボウシ賞は勝ち馬が強く、2着とは0.5秒差(4着)。今回のメンバーが相手だとやや物足りないものがありますが、この距離に慣れての前進に期待しました。

　あとは△に初ダートで変わり身を警戒の(3)ホーキーポーキー。この馬は芝の実績は「？」もダート走法馬。休養明けの前走・カンナＳでは終始外々からの競馬で6着に敗れましたが、それだけに前進もありそうです。

　他では、3Fの距離延長となった前走・フローラルカップはオーバーペースの大逃げを打った逃げ馬を追い駆けて6着失速も、オープン、フルールカップを連勝したスプリント戦なら前走以上の走りが期待できるでしょう。

　さらに前々走の門別の新馬戦では逃げて2.6秒差の圧勝を飾った(12)スーパービンゴ。前走ではさすがに反動が出て5着失速も、3戦目の巻き返しを警戒します。前走はこの馬本来の実力を出し切っていないので、連闘策も問題ないでしょう。

　最後に目下3連勝で、前走のサファイア特別では、逃げて完勝の(14)トゥルスウィー。今回は相手強化となりますが、この馬の勢いは軽視できないでしょう。


　★★★★★★★★★★
　Twitterもよろしく！
　@_yamazaki_erika
　★★★★★★★★★★