このレースは、昨年の兵庫ジュニアグランプリ以来、地方馬と中央馬が激突する3歳最初のダートグレードです。将来の古馬重賞ウイナーと、生涯1勝クラスの馬が競うレースのため、能力差が大きく、過去10年中8度も1～3番人気馬が連対しているのがポイント。また、過去10年で1～3番人気馬が3着以内を独占したことが3度もあります。

　当然、地方馬は不振。2011年に唯一、高知のホクセツサンデーが連対していますが、この年は、東日本大震災の影響で、このレースの前哨戦としての意味合いを持つ伏流Ｓが開催中止。確かにこの年は高知がややレベルが高かったものの、ヒアシンスＳの勝ち馬など、有力馬がぶっつけ本番で挑むことになった背景もありました。今年は中央のダートのオープン連対馬が不出走とメンバーがイマイチですが、兵庫の3歳最強のステラモナークも不出走だけに、やはり中央勢が上位を独占する可能性が高いでしょう。

　よって、◎には、休養明けの前々走・1勝クラスで4馬身の完勝を収めた(10)ダノンファラオを推します。1番人気に推された前走の伏流Ｓは、強風の影響を受けて、ラスト3F12.4 - 12.7 - 13.7とラスト1Fで失速する、逃げ、先行馬には厳しい流れ。前走よりも先行勢力が手薄となった今回は、この馬の巻き返しに期待します。

　○は、前走で沈丁花賞を逃げ切り勝ちしているように、マイペースで前に行けるとしぶとい(4)マカオンブラン。今回もハナを主張できる組み合わせではありますが、前々走の黒竹賞で厳しい流れを経験したことが前走の粘り強化に繋がった面もあるので、ここは対抗評価までとしました。

　▲は、デビューから上昇一途で未勝利、1勝クラスを連勝の(9)バーナードループ。キャリア3戦にして、2勝していることは、大きなアドバンテージで、さらなる成長、上昇力を加味すれば、ここでも通用するでしょう。

　以下特注馬として、今回が初ダートとなりますが、強敵不在のここなら通用しても不思議ない(12)ヒルノマリブ。ゴールドアリュール産駒にして、バネが長く芝向きの走法。ただ、短距離では追走に苦労していることと、ストライド走法から、距離延長は吉と出る可能性が高いと見て、ここは警戒しました。ひと叩きされての上積みも見込めるでしょう。

　あとは△に、中央から南関に移籍しての出走となる(2)ハルプモント。この馬は1勝馬ですが、休養明けで距離延長となった前々走では◎ダノンファラオが勝った1勝クラスの勝ち馬アポロアベリアと0.5秒差(4着)。前走は休養明け好走後の一戦で出遅れたこともあり、13着大敗を喫しましたが、3戦目のここでの変わり身を警戒します。


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