今年は昨年のチャンピオンズＣで上位のクリソベリル、ゴールドドリームなどが、フェブラリーＳを回避し、世界最高の賞金総額2000万米ドル(約21億6000万円)を誇る新設レースのサウジＣに出走。フェブラリーＳがグンとメンバー手薄になり、浦和記念の上位馬や川崎記念の上位馬、東海Ｓ組の多くがフェブラリーＳへ向かうため、佐賀記念もメンバーが手薄となりました。

　例年ならば、中央のオープン特別勝ちの実績がある程度では容易に通用しませんが、今年ならば通用しても不思議ありません。そこで今回の◎には、4走前のスレイプニルＳでは、ブリリアントＳ勝ちを始め、JRAのオープン特別で上位常連のアングライフェンなど、強豪相手にG3級の指数で完勝した(11)テルペリオンを推します。

　3走前のマーキュリーＣは、オーバーペースで逃げるコパノチャーリーを追い駆けて行ったために3着に失速。前々走の白山大賞典は、内の砂が深い特殊馬場で、内々を回って4着敗退。前走・ブラジルＣがは最内枠だったこともあり、さほどペースを緩めずに逃げたのが敗因でしょう。立て直されての今回は、巻き返しを期待します。

　○は、4走前のシリウスＳでは速い流れを、4コーナー先頭から押し切って優勝した(3)ロードゴラッソ。その後の2戦は出遅れ、前走の東京大賞典はオーバーペースに巻き込まれたのが敗因。この馬がシリウスＳでマークした指数は、◎テルペリオンの4走前・スレイプニルＳと互角なだけに、当然、◎との逆転の可能性はあります。

　▲は、昨年の関東オークスで逃げて3着トーセンガーネットに2.5秒差をつけて完勝したように、マイペースで逃げるとしぶとい(5)ラインカリーナ。今回は逃げ、先行馬が揃っているだけに、マイペースで逃げられるかどうかが課題ですが、佐賀2000ｍは最初の2コーナーまでの距離が400ｍ近くあるので、陣営の逃げ宣言どおりに逃げることは可能でしょう。ナムラカメタローや◎テルペリオンの出方ひとつでは、粘れる可能性も十分ありそうです。

　以下特注馬として、2017年の平安Ｓを圧勝、2018年のアンタレスＳを優勝した頃の勢いはないにせよ、佐賀のトップクラスとして活躍している(7)グレイトパール。このレースは過去10年で地方馬の活躍はゼロですが、今年のレベルならチャンスがあるでしょう。

　あとは△に全日本2歳優駿の覇者で、昨年の白山大賞典でも速い流れを積極的に動いて勝ち馬と0.2秒差(3着)に好走した(8)ノーヴァレンダ。この馬は4歳馬だけに休養中の成長力も期待できるでしょう。

　他では、昨年6月にダート路線に転向して、上昇一途の(10)ナムラカメタロー。この馬は前走・師走Ｓは、次走ダ1200ｍのオープンを勝つことになるヨシオがオーバーペースで逃げる流れを、先行策から抜け出して勝利。なかなか強い内容ではありましたが、それだけに今回での上積み「？」。相手強化の一戦となることもあり、ここは狙い下げました。