佐賀記念と言えば、例年、昨年の東海Ｓの凡退馬が出走し、それらが巻き返して勝ち負けするレース。しかし、今年は、珍しく東海Ｓ組が不出走。それでもＪＲＡの中距離Ｇ3は、前年11月のみやこＳからここまでレースがないこともあって、多くの重賞連対馬が集いました。

　その中でも近走の実績上位と言えるのは、昨年のみやこＳの連対馬ルールソヴァールと浦和記念の優勝馬マイネルバサラでしょう。しかし、マイネルバサラは、浦和記念を4コーナー先頭から押し切って圧勝した一方、前に行けなかった前走ベテルギウスＳでは4着と善戦止まりだったように、前に行けないと勝ち負けするのが難しい馬。

　今回はクリノスターオーやコパノチャーリーなと、テンがそれなりに速い馬がいて、ルールソヴァールが最内枠を引き当てたとなると、ポジションダウンは否めないでしょう。3走前の御陵Ｓのようにペースが上がって前が崩れればチャンスがあるのですが、そこまでペースが上がるようにも思えません。ここは消して妙味でしょう。

　よって、◎には、昨年のみやこＳでは、正攻法の競馬で今年の東海Ｓの覇者テイエムジンソクと0.4秒差(2着)の(1)ルールソヴァールを推します。この馬は前々走の師走Ｓこそ二走ボケで9着に凡退したものの、前走のベテルギウスＳでは巻き返して1着。相手を考えると、ここは上位争いが濃厚でしょう。

　○は、昨年の下がり馬で、準オープンを逃げて完勝、前々走の阿蘇Ｓでも直線早め先頭から後続の追撃をクビ差凌いだ(7)コパノチャーリー。前走の白山大賞典は、出遅れて8着と崩れたものの、前に行ければしぶといだけに巻き返しを期待しました。

　▲は、エルムＳでローマンレジェンドとマッチレースを演じた往年の力はないにしろ、昨年のマーキュリーＣや白山大賞典、そして前走の名古屋ＧＰでも善戦の(9)クリノスターオー。この馬も前の位置が取れればしぶとい馬。今回もスタートさえ決めれば善戦可能と見て③番手評価としました。

　あとは△に、昨年のブリリアントＳでミツバと0.3秒差(2着)の実績がある(4)キクノソルを押さえましょう。今回は立て直して2戦目。変わり身があっても不思議ではないのでは？