ウマニティの『ダートグレード競走特集』では、勝ち馬に求められるのは「実績と順調さ」と綴りました。しかし、それでは高配当が見込めません。ここは2着、3着を狙うつもりで「もともと実績馬、近走は凡退馬」から高配当を狙い撃ちます！

　◎にはダ1700ｍの1000万下～1600万下戦や昨夏のスパーキングレディーＣでは、サンビスタと凌ぎを削ってきた(2)カチューシャを大抜擢！　昨年のレディスプレリュードでは前半4F50秒を超えるスローペースの2番手でレースを進め、ラスト1Fで甘くなったところでサンビスタに内から差されての3着。その後はここへは向かわずに別路線を歩みましたが、今年5月にはオープンのオアシスＳを勝つなど、やっぱり強いことを証明しました。確かにここ2戦はあまりに物足りませんが、前哨戦を使わずにリフレッシュ期間に当て、立て直した効果に期待します。

　○は昨秋に成長力を見せて、3連勝目の3走前・エンプレス杯を圧勝の(7)アムールブリエ。調整が間に合わずに挑んだ前々走のブリーダーズＧＣでは、馬体重28㎏増の馬体重増が示すように、明らかに太め残り。しかし、もともとの能力の高さで走ってしまったために、前走のレディスプレリュードでは、ガツンと大きく反動が出ました。エンプレス杯では、この路線を背負って行くのかという強さを見せつけているので、疲れさえ抜ければ一気の巻き返しもあるでしょう。

　▲は昨年のこのレースを勝利して、新女王となった(6)サンビスタ。昨秋は牡馬の一線級が相手でも善戦し、今年4月のマリーンＣまでは至って順調。その後はスランプ気味でしたが、近走では復調気配を見せています。今回も上位争いが期待できるでしょう。

　以下特注馬として、昨年のこのレースでは▲サンビスタの2着の(16)トロワボヌール。この路線に転向してからはサンビスタの影を踏む存在でしたが、前々走のスパーキングレディーＣでは内からしぶとく抵抗して勝利しました。今回はブルーチッパーが逃げて、その外からキャニオンバレーが行ってという展開が濃厚で外から切り込んでいく形になるので、楽に2列目につけやすいはず。休養明けをひと叩きされての上積みがあれば通用するでしょう。

　あとは△に今年のオークスでは逃げて圧勝の(3)ホワイトフーガ。今回の距離、メンバーだと逃げられないのでそのあたりがどうかですが、斤量53㎏で出走できる強みに期待しました。

　他でも特集でも記したこのレースの最大の穴パターンの(10)ブルーチッパー。前々走のスパーキングサマーＣは、3歳限定重賞路線で活躍し、昨年のシリウスＳを勝利したケイアイレオーネなど、好メンバー相手に完勝。2012年のサクラサクラサクラになれる資格のある馬です。