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レースが創設された2001年から2021年まではダート2500mで施行。旧名古屋競馬場は日本で最も直線距離が短かったこともあり、その特異なコース設定からリピーターの活躍が目立っていた。歴代の勝ち馬では、第10回(2010年)ワンダースピード、第13回(2013年)シビルウォー、第14回(2014年)エーシンモアオバーといった8歳の古豪が健在ぶりを示すほか、第15~16回(2015~2016年)は牝馬のアムールブリエが2連覇を達成。近年はJRA所属馬の独擅場と化す一方で、思いのほか人気どおりの順当な結果にはなりづらい。なお、2022年4月の名古屋競馬場移転にともない、施行距離もダート2100mへと変更されることになった(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。
※ 2005年を除く
勝ち馬は1~3番人気のなかから出る場合がほとんどで、4番人気以下の優勝例は2014年エーシンモアオバー(6番人気)と2017年メイショウスミトモ(5番人気)の2頭に限られる。ただし、1~3番人気の組み合わせで決着すること自体は少なく、4~5番人気あたりを絡めた買い目が理想的。また、7番人気以下はヒモ扱いが妥当となり、2006年レッドストーン(9番人気2着)を最後に連対できていない(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 9-3-4-3 | 47.4% | 63.2% | 84.2% | 88.9% | 91.1% |
2人 | 5-4-3-7 | 26.3% | 47.4% | 63.2% | 86.3% | 77.4% |
3人 | 3-2-1-13 | 15.8% | 26.3% | 31.6% | 88.9% | 44.2% |
4人 | 0-5-5-9 | 0.0% | 26.3% | 52.6% | 0.0% | 86.8% |
5人 | 1-4-2-12 | 5.3% | 26.3% | 36.8% | 42.6% | 66.3% |
6~9人 | 1-1-4-71 | 1.3% | 2.6% | 7.8% | 17.3% | 57.7% |
10人~ | 0-0-0-44 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
名古屋グランプリは1周1180mのコースを約1.3/4周するダート2100m戦。移転前は1周1100m、直線距離194mの旧名古屋競馬場でダート2500m戦として施行されていたが、コーナーを8回も回らなければならないことから機動力が求められることは当然で、そのうえで2500mを乗り切るスタミナも必要とされていた。一方、2022年4月にオープンした新名古屋競馬場は直線距離もゴールまで240mと長く、3~4コーナーにかけてはスパイラルカーブも採用されているため、以前よりも差し脚を活かした立ち回りが幅をきかせそうだ。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 3-4-1-7 | 20.0% | 46.7% | 53.3% | 127.3% | 137.3% |
先行 | 8-6-4-25 | 18.6% | 32.6% | 41.9% | 62.8% | 59.5% |
差し | 5-2-8-39 | 9.3% | 13.0% | 27.8% | 22.0% | 39.8% |
追込 | 0-3-1-62 | 0.0% | 4.5% | 6.1% | 0.0% | 7.6% |
不明 | 3-4-5-26 | 7.9% | 18.4% | 31.6% | 35.8% | 108.4% |
データはダート2500mとして施行された移転前のものを含むが、7枠と8枠が最多となる7勝を挙げており、複勝率においては7枠が最高値を記録。なお、歴代優勝馬では最高オッズとなる単勝13.3倍で勝利した2014年エーシンモアオバーも7枠8番に収まっていた。好位差しがセオリーとなる脚質傾向からも、外2~3番手あたりを取りやすい7枠や8枠の成績が優秀なことには頷ける部分がある。ちなみに、移転直後に施行された2022年も7枠9番からペイシャエスが勝利をつかんでいた。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1-3-1-14 | 5.3% | 21.1% | 26.3% | 42.6% | 35.8% |
2枠 | 3-2-1-12 | 16.7% | 27.8% | 33.3% | 47.8% | 92.2% |
3枠 | 0-3-2-14 | 0.0% | 15.8% | 26.3% | 0.0% | 41.1% |
4枠 | 0-2-2-15 | 0.0% | 10.5% | 21.1% | 0.0% | 41.1% |
5枠 | 1-1-3-28 | 3.0% | 6.1% | 15.2% | 8.5% | 75.5% |
6枠 | 0-3-2-29 | 0.0% | 8.8% | 14.7% | 0.0% | 22.9% |
7枠 | 7-3-6-21 | 18.9% | 27.0% | 43.2% | 95.9% | 67.8% |
8枠 | 7-2-2-26 | 18.9% | 24.3% | 29.7% | 44.9% | 46.2% |
記念すべき第1回(2001年)を笠松のミツアキサイレンスが制しており、2001~2007年までは地方所属馬が少なからず1頭以上馬券に絡む活躍を見せていた。ただし、2008年以降はJRA所属馬が上位を独占する結果が続き、近年の地方所属馬はカツゲキキトキト(愛知)の3着(2016&2017年)が精一杯となっている。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 19-18-14-37 | 21.6% | 42.0% | 58.0% | 81.4% | 84.1% |
地方 | 0-1-5-122 | 0.0% | 0.8% | 4.7% | 0.0% | 31.2% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
24 | 1 | ノットゥルノ | 川崎記念 | ダ2100 | 3 | 6 |
2 | ヒロイックテイル | 仁川ステーク | ダ2000 | 12 | 13 | |
3 | キリンジ | マーチステー | ダ1800 | 8 | 11 | |
23 | 1 | ディクテオン | 浦和記念 | ダ2000 | 5 | 1 |
2 | グランブリッジ | JBCレディ | ダ1800 | 2 | 2 | |
3 | テリオスベル | クイーン賞 | ダ1800 | 1 | 2 | |
22 | 1 | ペイシャエス | JBCクラシ | ダ2000 | 4 | 3 |
2 | ヴァンヤール | みやこステー | ダ1800 | 14 | 6 | |
3 | ラーゴム | 浦和記念 | ダ2000 | 3 | 2 | |
21 | 1 | ヴェルテックス | 浦和記念 | ダ2000 | 4 | 3 |
2 | ケイアイパープル | 福島民友カッ | ダ1700 | 2 | 5 | |
3 | ダンビュライト | みやこステー | ダ1800 | 7 | 13 | |
20 | 1 | マスターフェンサー | 白山大賞典 | ダ2100 | 1 | 1 |
2 | ロードゴラッソ | ブラジルカッ | ダ2100 | 3 | 3 | |
3 | ダイシンインディー | 福島民友カッ | ダ1700 | 9 | 9 | |
19 | 1 | デルマルーヴル | 浦和記念 | ダ2000 | 1 | 4 |
2 | アングライフェン | みやこステー | ダ1800 | 8 | 4 | |
3 | アナザートゥルース | 浦和記念 | ダ2000 | 3 | 2 |