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1998年までゴールデンウィーク中に施行されていた東海桜花賞と入れ替わるかたちで1999年に創設されたダートグレード競走。競走名は愛知県の県花「かきつばた」に由来する。その後、全日本的なダート競走の体系整備にともない、2024年に施行時期が3月上旬へと変更された。地方所属馬が波乱の立役者となることも多く、2014年タガノジンガロ(兵庫)は単勝58.5倍の人気薄ながら、単勝1.2倍の支持を集めたノーザンリバーとのハナ差の接戦を制している。一方、JRA所属馬で特筆すべきは2002年の勝ち馬サウスヴィグラス。同馬は水準を1秒以上も上回る1分23秒9のタイムで勝利しており、この記録は旧名古屋競馬場のコースレコードとして刻まれている。
1999年に5歳(現在の4歳)以上の指定交流競走としてレース創設。競走条件は2017年に負担重量がハンデキャップへと変更されたが、距離については2021年まで23年間変わらずにダート1400mで施行されてきた。その後、2022年4月の名古屋競馬場移転にともない、同年から施行距離をダート1500mへと延伸。2024年には全日本的なダート競走の体系整備の一環として、負担重量をグレード別定、施行時期を3月上旬へと変更している。現在はJpn1のかしわ記念やさきたま杯を目指すべく、黒船賞や東京スプリントともにダート短距離路線を歩む馬たちの主要ローテーションのひとつに位置付けられている。
1998年以降の優勝馬を掲載しています。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 |
---|---|---|
第26回 |
2024年2月29日
名古屋
ダ1500m
|
サンライズホーク
JRA
セ5 M.デム
牧浦充徳
|
第25回 |
2023年5月2日
名古屋
ダ1500m
|
ウィルソンテソーロ
JRA
牡4 川田将雅
小手川準
|
第24回 |
2022年5月3日
名古屋
ダ1500m
|
イグナイター
兵庫
牡4 田中学
新子雅司
|
第23回 |
2021年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
ラプタス
JRA
セ5 幸英明
松永昌博
|
第22回 |
2020年5月4日
名古屋
ダ1400m
|
ラプタス
JRA
セ4 幸英明
松永昌博
|
第21回 |
2019年5月1日
名古屋
ダ1400m
|
ゴールドクイーン
JRA
牝4 古川吉洋
坂口智康
|
第20回 |
2018年4月30日
名古屋
ダ1400m
|
サクセスエナジー
JRA
牡4 松山弘平
北出成人
|
第19回 |
2017年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
トウケイタイガー
兵庫
牡6 川原正一
住吉朝男
|
第18回 |
2016年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
ノボバカラ
JRA
牡4 M.デム
天間昭一
|
第17回 |
2015年5月4日
名古屋
ダ1400m
|
コーリンベリー
JRA
牝4 松山弘平
柴田政見
|
第16回 |
2014年4月29日
名古屋
ダ1400m
|
タガノジンガロ
兵庫
牡7 木村健
新子雅司
|
第15回 |
2013年4月29日
名古屋
ダ1400m
|
ティアップワイルド
JRA
牡7 石橋脩
西浦勝一
|
第14回 |
2012年5月4日
名古屋
ダ1400m
|
セイクリムズン
JRA
牡6 岩田康誠
服部利之
|
第13回 |
2011年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
セイクリムズン
JRA
牡5 幸英明
服部利之
|
第12回 |
2010年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
スマートファルコン
JRA
牡5 岩田康誠
小崎憲
|
第11回 |
2009年5月4日
名古屋
ダ1400m
|
スマートファルコン
JRA
牡4 岩田康誠
小崎憲
|
第10回 |
2008年5月6日
名古屋
ダ1400m
|
コンゴウリキシオー
JRA
牡6 藤田伸二
山内研二
|
第9回 |
2007年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
メイショウバトラー
JRA
牝7 武豊
高橋成忠
|
第8回 |
2006年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
ロッキーアピール
川崎
牡8 山崎誠士
山崎尋美
|
第7回 |
2005年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
ヨシノイチバンボシ
愛知
牡4 吉田稔
錦見勇夫
|
第6回 |
2004年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
マルカセンリョウ
愛知
牡6 吉田稔
瀬戸口悟
|
第5回 |
2003年5月1日
名古屋
ダ1400m
|
ビワシンセイキ
JRA
牡5 横山典弘
松田博資
|
第4回 |
2002年5月6日
名古屋
ダ1400m
|
サウスヴィグラス
JRA
牡6 柴田善臣
高橋祥泰
|
第3回 |
2001年5月3日
名古屋
ダ1400m
|
ブロードアピール
JRA
牝7 K.デザ
松田國英
|
第2回 |
2000年5月4日
名古屋
ダ1400m
|
ゴールドティアラ
JRA
牝5 武豊
松田國英
|
第1回 |
1999年5月4日
名古屋
ダ1400m
|
メイショウモトナリ
JRA
牡6 安田康彦
安田伊佐
|
第1~25回(1999~2023年)は4月下旬~5月上旬(おもにゴールデンウィーク)。第26回(2024年)以降は2月下旬~3月上旬に開催されている。
施行場所:名古屋ダート1500m(右回り) 出走資格:4歳以上 1着賞金:2800万円 負担重量:グレード別定
1999年 | 名古屋ダート1400m、5歳(現在の4歳)以上、別定戦として創設競走名は「かきつばた記念」G3(国内独自)に格付け指定交流競走に指定 |
2001年 | ブロードアピールが名古屋ダート1400m(名古屋)のコースレコードを更新 |
2002年 | サウスヴィグラスが名古屋ダート1400m(名古屋)のコースレコードを更新 |
2007年 | 格付け表記をJpn3に変更 |
2010年 | スマートファルコンがレース史上初の2連覇を達成 |
2012年 | セイクリムズンがレース史上2頭目の2連覇を達成 |
2016年 | JRA所属馬の出走枠が4頭から5頭に拡大 |
2017年 | 負担重量をハンデキャップに変更 |
2020年 | COVID-19の流行により無観客競馬として開催 |
2021年 | ラプタスがレース史上3頭目の2連覇を達成 |
2022年 | 名古屋競馬場が名古屋市から弥富市に移転施行距離をダート1500mに変更イグナイターが名古屋ダート1500m(弥富)のコースレコードを更新 |
2023年 | ウィルソンテソーロが名古屋ダート1500m(弥富)のコースレコードを更新 |
2024年 | 負担重量をグレード別定に変更 |