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2017年からハンデキャップ競走として行われているダートグレード競走で、2022年4月の名古屋競馬場移転に伴い、施行距離もダート1500mへと変更された。過去に連覇を達成した馬は2009・2010年スマートファルコン、2011・2012年セイクリムズン、2020・2021年ラプタスの3頭。騎手としては吉田稔騎手と岩田康誠騎手、幸英明騎手が2連覇の実績を持ち、岩田康誠騎手と幸英明騎手においては通算でも最多勝利記録となる3勝を挙げている。牝馬が牡馬に負けず劣らずの活躍を見せるシーンも往々にしてあり、直近では2019年に3度目となる牝馬によるワンツー決着をみた(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。
過去20年、1番人気と2番人気がどちらも連対できなかった年は2004年の一度しかなく、その2004年においても3着には1番人気ビワシンセイキが入線しているので、1番人気または2番人気を馬券の軸に据えるかたちがベターとなる。また、勝ち馬の大半が上位人気馬となり、4番人気以下で勝利した2014年タガノジンガロ(兵庫)、2006年ロッキーアピール(川崎)、2005年ヨシノイチバンボシ(愛知)、2004年マルカセンリョウ(愛知)の4頭はいずれも地方所属馬。JRA所属馬であれば、4番人気以下はヒモ扱いにとどめておきたい(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 7-7-4-2 | 35.0% | 70.0% | 90.0% | 53.5% | 98.0% |
2人 | 8-5-2-5 | 40.0% | 65.0% | 75.0% | 147.0% | 91.5% |
3人 | 1-7-4-8 | 5.0% | 40.0% | 60.0% | 23.5% | 79.5% |
4人 | 2-1-3-14 | 10.0% | 15.0% | 30.0% | 81.0% | 62.0% |
5人 | 1-0-3-16 | 5.0% | 5.0% | 20.0% | 94.0% | 44.0% |
6~9人 | 1-0-4-76 | 1.2% | 1.2% | 6.2% | 72.2% | 26.5% |
10人~ | 0-0-0-53 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
かきつばた記念は4コーナー奥からスタートする1500m戦。移転前の名古屋競馬場は1周1100m、直線距離は日本の競馬場で最も短い194mだったが、2022年4月にオープンした新名古屋競馬場では1周1180m、直線距離もゴールまで240mと大幅にリニューアルされた。コース形態が変わったことによって脚質傾向も変化していく可能性は高いだろう。なお、名古屋ダート1400mとして施行されていた2021年以前は、地方ダートグレード競走のスプリント戦のなかでも、とくに器用に立ち回れる機動力と先行できるスピードの有無で優劣が決まりやすい傾向にあった。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 11-1-4-7 | 47.8% | 52.2% | 69.6% | 238.3% | 133.5% |
先行 | 6-12-8-22 | 12.5% | 37.5% | 54.2% | 35.4% | 68.5% |
差し | 1-5-4-52 | 1.6% | 9.7% | 16.1% | 94.4% | 29.7% |
追込 | 0-0-1-69 | 0.0% | 0.0% | 1.4% | 0.0% | 5.3% |
不明 | 2-2-3-24 | 6.5% | 12.9% | 22.6% | 25.8% | 34.8% |
データはダート1400mとして施行された移転前のものを含むが、勝率では4枠、連対率では1枠と2枠、複勝率では2枠が最高値を記録しており、好走率の観点からは内枠優位な傾向がうかがえる。ただし、勝利数においては4勝を挙げる4枠と7枠が最多タイとなり、一見すると低調な成績に思える8枠も近年は好走例が多く、2018年には8枠11番のサンライズメジャーが9番人気3着とヒモ荒れを演出した。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3-2-1-14 | 15.0% | 25.0% | 30.0% | 59.0% | 38.5% |
2枠 | 2-3-2-13 | 10.0% | 25.0% | 35.0% | 29.5% | 47.5% |
3枠 | 3-1-1-14 | 15.8% | 21.1% | 26.3% | 346.8% | 41.6% |
4枠 | 4-0-2-14 | 20.0% | 20.0% | 30.0% | 42.0% | 45.5% |
5枠 | 2-2-4-30 | 5.3% | 10.5% | 21.1% | 30.8% | 38.7% |
6枠 | 2-5-1-30 | 5.3% | 18.4% | 21.1% | 14.2% | 25.3% |
7枠 | 4-4-5-27 | 10.0% | 20.0% | 32.5% | 73.0% | 58.3% |
8枠 | 0-3-4-32 | 0.0% | 7.7% | 17.9% | 0.0% | 37.7% |
2004~2006年はマルカセンリョウ(愛知)、ヨシノイチバンボシ(愛知)、ロッキーアピール(川崎)と地方所属馬が3連覇を達成しており、2004・2005年においては地元愛知所属馬の2連覇でもあった。2014年には単勝58.5倍のタガノジンガロ(兵庫)が3頭横並びの大混戦を制するほか、ハンデキャップ競走初年度となった2017年にはトウケイタイガー(兵庫)、名古屋競馬場が弥富市に移転した直後の2022年にはイグナイター(兵庫)が勝利するなど、地方所属馬がJRA所属馬と互角以上の戦いを繰り広げている。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 14-20-13-38 | 16.5% | 40.0% | 55.3% | 41.3% | 74.5% |
地方 | 6-0-7-136 | 4.0% | 4.0% | 8.7% | 69.3% | 22.3% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
24 | 1 | サンライズホーク | 兵庫ゴールド | ダ1400 | 2 | 1 |
2 | ヘリオス | 根岸ステーク | ダ1400 | 8 | 4 | |
3 | スマイルウィ | ゴールドカッ | ダ1400 | 1 | 1 | |
23 | 1 | ウィルソンテソーロ | 名古屋城ステ | ダ1800 | 1 | 5 |
2 | ドライスタウト | フェブラリー | ダ1600 | 2 | 4 | |
3 | ヘリオス | 黒船賞 | ダ1400 | 4 | 2 | |
22 | 1 | イグナイター | 黒船賞 | ダ1400 | 3 | 1 |
2 | ヘリオス | 黒船賞 | ダ1400 | 2 | 2 | |
3 | ラプタス | 黒船賞 | ダ1400 | 1 | 6 | |
21 | 1 | ラプタス | ポラリスステ | ダ1400 | 4 | 1 |
2 | テイエムサウスダン | 黒船賞 | ダ1400 | 2 | 1 | |
3 | ベルダーイメル | 三河ステーク | ダ1400 | 1 | 1 | |
20 | 1 | ラプタス | 黒船賞 | ダ1400 | 5 | 1 |
2 | ノボバカラ | 東京スプリン | ダ1200 | 6 | 7 | |
3 | ドリームドルチェ | 東海桜花賞 | ダ1400 | 1 | 1 | |
19 | 1 | ゴールドクイーン | ギャラクシー | ダ1400 | 8 | 1 |
2 | ヤマニンアンプリメ | 黒船賞 | ダ1400 | 3 | 2 | |
3 | テーオーヘリオス | 東京スプリン | ダ1200 | 8 | 5 |