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JBCクラシックに向かうローテーションとして最重要視されるだけのことはあり、2010、2011、2015~2018年は日本テレビ盃をステップに臨んだ馬が勝利をつかんでいる。そういったレース背景から地方所属馬は苦戦を強いられる傾向にあったが、2021年にサルサディオーネ(大井)が2010年フリオーソ(船橋)以来となる11年ぶりの勝利を飾ると、翌2022年もフィールドセンス(船橋)がJRA勢を一蹴。なお、JRA所属馬も連覇を果たした馬や2勝以上を挙げた馬はおらず、ダート界の勢力図を塗り替えそうな新星にこそ注意が必要だ。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
過去20年、1番人気で馬券圏外に敗れた馬は4頭に限られるが、そのうち3頭は2020年5着アナザートゥルース、2021年6着クリソベリル、2022年4着ペイシャエスと2020年以降に集中。なお、複勝率においては3番人気が1番人気と互角以上の成績を残しているため、回収率の観点からも馬券妙味は3番人気にありそうだ。また、2016年以前の勝ち馬は1~3番人気のなかから出ていたが、2017年アポロケンタッキーが4番人気、2020年ロードブレスが5番人気、2022年フィールドセンスが7番人気、と2017年以降は人気薄が1着となるケースも増えている(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 11-3-2-4 | 55.0% | 70.0% | 80.0% | 94.0% | 82.5% |
2人 | 5-4-6-5 | 25.0% | 45.0% | 75.0% | 101.0% | 91.5% |
3人 | 1-11-6-2 | 5.0% | 60.0% | 90.0% | 47.5% | 123.0% |
4人 | 1-2-4-13 | 5.0% | 15.0% | 35.0% | 22.0% | 64.5% |
5人 | 1-0-1-18 | 5.0% | 5.0% | 10.0% | 46.5% | 23.0% |
6~9人 | 1-0-1-77 | 1.3% | 1.3% | 2.5% | 36.3% | 14.6% |
10人~ | 0-0-0-56 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
日本テレビ盃が行われるダート1800mは船橋競馬場の外回りコースを使用。直線距離も308mと地方競馬場のなかでは長い部類となり、先行力を活かした立ち回りだけでは押し切れない傾向にある。事実、逃げ切り勝ちを収めた馬は、2004年ナイキアディライト、2011年スマートファルコン、2021年サルサディオーネの3頭しかいない。なお、2013~2019年までは上がり3ハロン最速となる末脚を駆使した馬が7連覇を果たしていた。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 4-6-4-9 | 17.4% | 43.5% | 60.9% | 44.3% | 80.4% |
先行 | 14-11-10-20 | 25.5% | 45.5% | 63.6% | 83.1% | 82.7% |
差し | 2-2-6-61 | 2.8% | 5.6% | 14.1% | 49.3% | 32.7% |
追込 | 0-0-0-78 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
不明 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% | 12.5% | 0.0% | 15.0% |
まず、不振傾向にあるのが1枠と2枠で、どちらも指定交流競走となった1998年以降で見てもいまだに勝ち馬を出せていない。対照的に6枠、7枠、8枠と外枠になればなるほど勝利数が増えており、大外の8枠が最多となる7勝を記録している。これは先述した逃げ馬が勝ちあぐねることにも通ずる部分がありそうで、勝ち馬の多くが隊列の外2番手、3番手あたりを追走しているだけに、外枠は内の馬たちの出方を見ながら運べるメリットが大きいのだろう。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0-1-0-17 | 0.0% | 5.6% | 5.6% | 0.0% | 10.0% |
2枠 | 0-1-5-13 | 0.0% | 5.3% | 31.6% | 0.0% | 83.7% |
3枠 | 0-4-3-19 | 0.0% | 15.4% | 26.9% | 0.0% | 36.2% |
4枠 | 3-4-1-19 | 11.1% | 25.9% | 29.6% | 51.1% | 41.5% |
5枠 | 2-5-3-23 | 6.1% | 21.2% | 30.3% | 18.2% | 35.8% |
6枠 | 4-1-2-29 | 11.1% | 13.9% | 19.4% | 116.9% | 28.6% |
7枠 | 4-2-3-29 | 10.5% | 15.8% | 23.7% | 19.5% | 30.0% |
8枠 | 7-2-3-26 | 18.4% | 23.7% | 31.6% | 56.8% | 43.7% |
2013年以降はJRA所属馬が1~3着までをほぼ独占し続けていたが、2019年3着ノンコノユメ(大井)が地方所属馬として7年ぶり、それが船橋所属馬以外となると2000年3着トラベラー(金沢)以来となる19年ぶりの好走を果たしている。なお、地方所属馬の勢いは止まらず、2021年にサルサディオーネ(大井)が2010年フリオーソ(船橋)以来11年ぶりとなる勝利をつかむほか、翌2022年も7番人気の伏兵フィールドセンス(船橋)がJRA勢を一蹴。2020年3着ストライクイーグル(大井)含め、2019年以降は元JRA所属馬という肩書きを持つ南関東所属馬の好走が続いていることを気に留めておきたい。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 15-16-12-28 | 21.1% | 43.7% | 60.6% | 71.1% | 74.6% |
地方 | 5-4-8-147 | 3.0% | 5.5% | 10.4% | 24.6% | 21.6% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | ウシュバテソーロ | 川崎記念 | ダ2100 | 2 | 1 |
2 | テンカハル | スレイプニル | ダ2100 | 4 | 6 | |
3 | スワーヴアラミス | フリオーソレ | ダ1800 | 2 | 3 | |
22 | 1 | フィールドセンス | スパーキング | ダ1600 | 8 | 1 |
2 | クラウンプライド | ヒヤシンスス | ダ1600 | 3 | 6 | |
3 | サルサディオーネ | ビューチフル | ダ2000 | 1 | 1 | |
21 | 1 | サルサディオーネ | スパーキング | ダ1600 | 1 | 1 |
2 | ダノンファラオ | 帝王賞 | ダ2000 | 7 | 9 | |
3 | メイショウダジン | 西日本スポー | ダ1700 | 2 | 1 | |
20 | 1 | ロードブレス | BSN賞 | ダ1800 | 2 | 1 |
2 | デルマルーヴル | マーキュリー | ダ2000 | 3 | 2 | |
3 | ストライクイーグル | 東京記念 | ダ2400 | 2 | 11 | |
19 | 1 | クリソベリル | ジャパンダー | ダ2000 | 1 | 1 |
2 | ロンドンタウン | 平安ステーク | ダ1900 | 5 | 12 | |
3 | ノンコノユメ | サンタアニタ | ダ1600 | 1 | 1 | |
18 | 1 | ケイティブレイブ | ダイオライト | ダ2400 | 1 | 1 |
2 | アポロケンタッキー | 帝王賞 | ダ2000 | 5 | 11 | |
3 | サウンドトゥルー | フェブラリー | ダ1600 | 11 | 8 |
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