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1955年創設の歴史ある牝馬限定戦は、2006年からハンデキャップ競走として施行されている。指定交流競走となった1997年以降に連覇を達成した馬はおらず、本競走で2勝を挙げたレマーズガール(2004・2006年)とトロワボヌール(2014・2016年)は、ともに隔年での勝利となった。地方所属馬が健闘する機会も多く、ハンデキャップ競走となった2006年以降も2009年ユキチャン(川崎)、2011年クラーベセクレタ(船橋)、2019年クレイジーアクセル(大井)、2020年サルサディオーネ(大井)、2021年ダイアナブライト(川崎)の5頭が勝ち星を挙げている(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。
ハンデキャップ競走と聞くと上位人気馬に疑いの目を向けたくなるが、2006年以降も1番人気は馬券の軸として信頼しやすい成績を残している。なお、1番人気で4着以下に敗れた3頭のうち2頭は、短期免許で来日していた外国人騎手が手綱を取っていた。注意すべきは2桁人気馬によるヒモ荒れで、2009年パノラマビューティ(船橋・52kg・10番人気3着)、2010年トウホクビジン(笠松・52kg・10番人気3着)、2012年アドマイヤインディ(高知・51kg・12番人気3着)、といった軽ハンデの地方所属馬が高配当の立役者となっている(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 7-7-3-3 | 35.0% | 70.0% | 85.0% | 75.5% | 104.5% |
2人 | 5-2-3-10 | 25.0% | 35.0% | 50.0% | 76.0% | 65.5% |
3人 | 2-5-3-10 | 10.0% | 35.0% | 50.0% | 43.0% | 78.0% |
4人 | 3-2-2-13 | 15.0% | 25.0% | 35.0% | 107.0% | 64.5% |
5人 | 0-1-2-17 | 0.0% | 5.0% | 15.0% | 0.0% | 39.5% |
6~9人 | 3-3-4-70 | 3.8% | 7.5% | 12.5% | 74.4% | 52.0% |
10人~ | 0-0-3-80 | 0.0% | 0.0% | 3.6% | 0.0% | 59.3% |
クイーン賞が行われるダート1800mは船橋競馬場の外回りコースを使用。4コーナー奥の引き込み線からスタートするため、最初のコーナーまでの距離は十分にある。一方で、勝ち馬の大半が1コーナーを4番手以内で通過しているように、スタート後のポジション争いがレースの勝敗を左右するといっても過言ではない。また、人気薄の逃げ切り勝ちも少なくないので、前々で運べそうな馬には常に気を配るべきだろう。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 7-6-2-8 | 30.4% | 56.5% | 65.2% | 145.2% | 125.7% |
先行 | 12-10-11-24 | 21.1% | 38.6% | 57.9% | 146.3% | 101.1% |
差し | 0-3-6-74 | 0.0% | 3.6% | 10.8% | 0.0% | 76.3% |
追込 | 0-1-1-87 | 0.0% | 1.1% | 2.2% | 0.0% | 11.2% |
不明 | 1-0-0-10 | 9.1% | 9.1% | 9.1% | 27.3% | 12.7% |
勝利数では6枠、7枠、8枠が最多タイとなる4勝で並ぶ。連対率と複勝率においては1枠が最高値を記録しており、先行有利な脚質傾向からも最内枠はアドバンテージを活かしやすいところがありそうだ。総じて枠順による有利不利は少ない印象となるが、勝ち馬においては勝率の観点からも6~8枠が優勢といえるだろう。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% | 89.0% | 73.5% |
2枠 | 1-0-2-16 | 5.3% | 5.3% | 15.8% | 10.5% | 53.2% |
3枠 | 1-2-1-30 | 2.9% | 8.8% | 11.8% | 9.7% | 18.5% |
4枠 | 1-2-2-30 | 2.9% | 8.6% | 14.3% | 8.0% | 106.6% |
5枠 | 3-4-4-26 | 8.1% | 18.9% | 29.7% | 63.0% | 70.0% |
6枠 | 4-2-3-30 | 10.3% | 15.4% | 23.1% | 42.6% | 69.7% |
7枠 | 4-3-3-29 | 10.3% | 17.9% | 25.6% | 34.6% | 41.5% |
8枠 | 4-4-4-28 | 10.0% | 20.0% | 30.0% | 101.3% | 58.8% |
JRA所属馬が勝利数および好走率では圧倒しているものの、1~3着を独占したケースは2007年、2008年、2014年、2022年の4回しかない。したがって、馬券の組み立てを考える際には地方所属馬の扱いがポイントとなる。地方所属馬の成績の内訳は、地元船橋が「2勝、2着4回、3着4回」、大井・川崎・浦和が「4勝、2着2回、3着2回」、他地区が「0勝、2着1回、3着3回」。他地区から遠征してくる地方所属馬は優勝例こそないが、2010年トウホクビジン(笠松・10番人気3着)、2012年アドマイヤインディ(高知・12番人気3着)、2016年タイムビヨンド(北海道・8番人気3着)と大穴傾向にあるので注意したい。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 14-13-11-42 | 17.5% | 33.8% | 47.5% | 68.8% | 71.6% |
地方 | 6-7-9-161 | 3.3% | 7.1% | 12.0% | 35.4% | 56.8% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
24 | 1 | アーテルアストレア | チャンピオン | ダ1800 | 13 | 9 |
2 | テリオスベル | 名古屋グラン | ダ2100 | 5 | 3 | |
3 | キャリックアリード | 神奈川記念 | ダ1600 | 3 | 2 | |
23 | 1 | ライオットガール | JBCレディ | ダ1800 | 5 | 6 |
2 | テリオスベル | JBCレディ | ダ1800 | 4 | 5 | |
3 | パライバトルマリン | ブリーダーズ | ダ2000 | 1 | 2 | |
22 | 1 | テリオスベル | JBCレディ | ダ1800 | 5 | 6 |
2 | グランブリッジ | JBCレディ | ダ1800 | 2 | 2 | |
3 | ショウナンナデシコ | JBCレディ | ダ1800 | 1 | 3 | |
21 | 1 | ダイアナブライト | レディスプレ | ダ1800 | 6 | 4 |
2 | サルサディオーネ | JBCレディ | ダ1500 | 3 | 10 | |
3 | プリティーチャンス | みやこステー | ダ1800 | 9 | 4 | |
20 | 1 | サルサディオーネ | JBCレディ | ダ1800 | 10 | 7 |
2 | アッシェンプッテル | 太秦ステーク | ダ1800 | 3 | 3 | |
3 | サルサレイア | シンデレラマ | ダ1600 | 5 | 5 | |
19 | 1 | クレイジーアクセル | レディスプレ | ダ1800 | 8 | 4 |
2 | プリンシアコメータ | レディスプレ | ダ1800 | 2 | 10 | |
3 | ラインカリーナ | 太秦ステーク | ダ1800 | 2 | 4 |