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1928年、千葉県柏市に開設され、1950年まで競馬が開催されていた柏競馬場。同競馬場で第1回千葉県営競馬が行われたことを記念し、1978年に創設された南関東地区の準重賞が現在の「かしわ記念」の前身とされている。1989年に南関東所属馬限定の重賞として改められると、1996年にはJRAや他地区所属馬にも門戸が開かれた。春のダート短距離戦線は一線級が目標とする大レースがなかったこともあり、その需要に応えるかたちで本競走はG3、G2、G1(いずれも国内独自の格付け)へとグレードアップしてきた経緯を持つ。現在は船橋競馬場で唯一となるJpn1競走として注目されるだけでなく、ゴールデンウィークに開催される施行時期が相まって、競馬ファンの盛り上がりに拍車をかけている。また、指定交流競走となってからも地元船橋所属馬を中心に地方所属馬の奮闘ぶりは目に留まり、1998年にアブクマポーロ(船橋)が記録した1分35秒4のレコードタイムはいまだに破られていない。過去に2連覇を達成した馬は2009~2010年エスポワールシチー、2016~2017年コパノリッキー、2018~2019年ゴールドドリームの3頭。なお、通算ではエスポワールシチーとコパノリッキーが3勝を挙げており、前者は2009~2013年まで5年連続で出走して【3.1.1.0】と存在感を示す成績を残している。
1989年、船橋ダート1800mを舞台に南関東所属馬限定戦として第1回が施行された。1996年から指定交流競走となり、施行距離もダート1600mへと短縮。1997年にG3の格が付されると、2002年にG2、2005年にG1へと昇格してきた(いずれも国内独自の格付け)。現在はフェブラリーステークスとともに上半期のダートマイル王を決める一戦として位置付けられている。なお、本競走で1~2着となった地方所属馬には同年に行われる帝王賞、さきたま杯への優先出走権が付与される。
1998年以降の優勝馬を掲載しています。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 |
---|---|---|
第36回 |
2024年5月1日
船橋
ダ1600m
|
シャマル
JRA
牡6 川須栄彦
松下武士
|
第35回 |
2023年5月4日
船橋
ダ1600m
|
メイショウハリオ
JRA
牡6 濱中俊
岡田稲男
|
第34回 |
2022年5月5日
船橋
ダ1600m
|
ショウナンナデシコ
JRA
牝5 吉田隼人
須貝尚介
|
第33回 |
2021年5月5日
船橋
ダ1600m
|
カジノフォンテン
船橋
牡5 張田昂
山下貴之
|
第32回 |
2020年5月5日
船橋
ダ1600m
|
ワイドファラオ
JRA
牡4 福永祐一
角居勝彦
|
第31回 |
2019年5月6日
船橋
ダ1600m
|
ゴールドドリーム
JRA
牡6 C.ルメ
平田修
|
第30回 |
2018年5月2日
船橋
ダ1600m
|
ゴールドドリーム
JRA
牡5 C.ルメ
平田修
|
第29回 |
2017年5月5日
船橋
ダ1600m
|
コパノリッキー
JRA
牡7 武豊
村山明
|
第28回 |
2016年5月5日
船橋
ダ1600m
|
コパノリッキー
JRA
牡6 武豊
村山明
|
第27回 |
2015年5月5日
船橋
ダ1600m
|
ワンダーアキュート
JRA
牡9 和田竜二
佐藤正雄
|
第26回 |
2014年5月5日
船橋
ダ1600m
|
コパノリッキー
JRA
牡4 田邊裕信
村山明
|
第25回 |
2013年5月6日
船橋
ダ1600m
|
ホッコータルマエ
JRA
牡4 幸英明
西浦勝一
|
第24回 |
2012年5月2日
船橋
ダ1600m
|
エスポワールシチー
JRA
牡7 佐藤哲三
安達昭夫
|
第23回 |
2011年5月5日
船橋
ダ1600m
|
フリオーソ
船橋
牡7 戸崎圭太
川島正行
|
第22回 |
2010年5月5日
船橋
ダ1600m
|
エスポワールシチー
JRA
牡5 佐藤哲三
安達昭夫
|
第21回 |
2009年5月5日
船橋
ダ1600m
|
エスポワールシチー
JRA
牡4 佐藤哲三
安達昭夫
|
第20回 |
2008年5月5日
船橋
ダ1600m
|
ボンネビルレコード
JRA
牡6 的場文男
堀井雅廣
|
第19回 |
2007年5月2日
船橋
ダ1600m
|
ブルーコンコルド
JRA
牡7 幸英明
服部利之
|
第18回 |
2006年5月5日
船橋
ダ1600m
|
アジュディミツオー
船橋
牡5 内田博幸
川島正行
|
第17回 |
2005年5月5日
船橋
ダ1600m
|
ストロングブラッド
JRA
牡6 内田博幸
増澤末夫
|
第16回 |
2004年5月26日
船橋
ダ1600m
|
ナイキアディライト
船橋
牡4 石崎隆之
出川龍一
|
第15回 |
2003年6月4日
船橋
ダ1600m
|
スターリングローズ
JRA
牡6 福永祐一
北橋修二
|
第14回 |
2002年5月8日
船橋
ダ1600m
|
トーシンブリザード
船橋
牡4 石崎隆之
佐藤賢二
|
第13回 |
2001年5月30日
船橋
ダ1600m
|
タマモストロング
JRA
牡6 小池隆生
佐藤正雄
|
第12回 |
2000年5月24日
船橋
ダ1600m
|
ビーマイナカヤマ
JRA
牡7 鹿戸雄一
高市圭二
|
第11回 |
1999年5月26日
船橋
ダ1600m
|
サプライズパワー
船橋
牡6 石崎隆之
川島正行
|
第10回 |
1998年5月27日
船橋
ダ1600m
|
アブクマポーロ
船橋
牡7 石崎隆之
出川克己
|
第1~16回(1989~2004年)は4月下旬~6月上旬で転々と開催。第17回(2005年)以降は5月上旬に開催されている。
施行場所:船橋ダート1600m(左回り) 出走資格:4歳以上 1着賞金:8000万円 負担重量:定量
1989年 | 船橋ダート1800m、5歳(現在の4歳)以上、別定、「かしわ記念」として創設 |
1996年 | 施行距離をダート1600mに変更指定交流競走に指定 |
1997年 | G3(国内独自)に格付け |
2002年 | G2(国内独自)に昇格 |
2003年 | 負担重量を定量に変更 |
2005年 | G1(国内独自)に昇格 |
2007年 | 格付け表記をJpn1に変更 |
2010年 | エスポワールシチーがレース史上初の2連覇を達成 |
2016年 | JRA所属馬の出走枠が5頭から6頭に拡大 |
2017年 | コパノリッキーがレース史上2頭目の2連覇を達成 |
2019年 | ゴールドドリームがレース史上3頭目の2連覇を達成 |
2020年 | COVID-19の流行により無観客競馬として開催 |
2021年 | COVID-19の流行および競馬場施設の大規模改修にともない無観客競馬として開催 |