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川崎ダート1600mを舞台に行われる2歳ダートチャンピオン決定戦。歴代の優勝馬には第50回(1999年)アグネスデジタルや第53回(2002年)ユートピア、第57回(2006年)フリオーソ、第59回(2008年)スーニなど古馬になってからもG1・Jpn1戦線で活躍する素質馬がいる一方で、この時期のダートグレード競走であることから早期完成度の高さを強みにして勝利する馬も少なくない。なお、第56回(2005年)グレイスティアラや第67回(2016年)リエノテソーロが紅一点として牡馬を一蹴するほか、笠松から遠征してきた第60回(2009年)ラブミーチャンなど、牝馬が台頭することにも同様の理由を挙げられるだろう。まだまだ競走馬としては若い馬同士の勝負ということもあり、一筋縄ではいかない様子が過去の結果からもうかがい知れる。また、2017年からはアメリカで行われるケンタッキーダービーの出走馬選定ポイントシリーズのひとつとして施行されており、今後のレース動向にも注目が集まる一戦だ(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。
過去20年、勝ち馬はいずれも1~5番人気のなかから出ており、当該期間でみると最高オッズでの勝利記録は2019年ヴァケーションの単勝8.8倍となっている。1着こそ堅い傾向にある一方で、2着や3着には6~9番人気の伏兵が台頭することも往々にしてあり、むしろ上位人気馬同士の決着になることのほうが珍しい。ちなみに、1~3番人気の組み合わせ(順不同)で決まったのは、2004年、2011年、2016年、2022年の4回に限られる(以下、文中のデータはいずれも2004年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 8-3-5-4 | 40.0% | 55.0% | 80.0% | 80.5% | 101.0% |
2人 | 2-7-1-10 | 10.0% | 45.0% | 50.0% | 51.5% | 74.0% |
3人 | 5-3-3-9 | 25.0% | 40.0% | 55.0% | 122.0% | 90.0% |
4人 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 28.0% | 28.0% |
5人 | 4-1-2-13 | 20.0% | 25.0% | 35.0% | 153.0% | 87.5% |
6~9人 | 0-5-7-68 | 0.0% | 6.3% | 15.0% | 0.0% | 100.4% |
10人~ | 0-0-1-79 | 0.0% | 0.0% | 1.3% | 0.0% | 13.5% |
全日本2歳優駿が行われる川崎ダート1600mは4コーナー奥の引き込み線からスタート。逃げ、先行、まくり、と好走パターンはさまざまだが、川崎競馬場はコーナーの角度がきついことから、総じて器用に立ち回れる馬に優位性がある。最後の直線勝負に懸けるだけでは着拾いが精一杯で、勝ち負けを望むのであれば少なくとも4コーナー地点で先頭を射程圏に入れられる位置にいなければならない。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 7-5-4-10 | 26.9% | 46.2% | 61.5% | 143.5% | 111.9% |
先行 | 11-10-12-19 | 21.2% | 40.4% | 63.5% | 86.2% | 188.8% |
差し | 1-2-2-70 | 1.3% | 4.0% | 6.7% | 2.4% | 42.8% |
追込 | 0-2-0-85 | 0.0% | 2.3% | 2.3% | 0.0% | 3.2% |
不明 | 1-1-2-16 | 5.0% | 10.0% | 20.0% | 15.5% | 25.0% |
最初のコーナーまで約500mとじゅうぶんな距離があるため、枠順による有利不利は少なくなっている。勝利数では7枠と8枠が4勝で並ぶものの、勝率においては1枠も同等の数値を記録。複勝率では4枠が31.3%と頭ひとつ抜けているが、次点の1枠(25.0%)と最低値となる2枠および7枠(20.0%)は差異が小さい。ほか、2019年には17年ぶりに2枠から勝ち馬が出ており、やはり一概に枠順だけで取捨選択はできないと結論付けられる。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-3-0-15 | 10.0% | 25.0% | 25.0% | 52.0% | 58.5% |
2枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% | 44.0% | 88.0% |
3枠 | 2-2-3-24 | 6.5% | 12.9% | 22.6% | 31.0% | 87.1% |
4枠 | 1-4-5-22 | 3.1% | 15.6% | 31.3% | 19.4% | 86.3% |
5枠 | 3-3-2-30 | 7.9% | 15.8% | 21.1% | 30.8% | 31.8% |
6枠 | 3-3-3-30 | 7.7% | 15.4% | 23.1% | 15.6% | 75.4% |
7枠 | 4-2-2-32 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 59.3% | 43.3% |
8枠 | 4-1-4-31 | 10.0% | 12.5% | 22.5% | 26.3% | 61.3% |
JRA所属馬は15勝と圧倒的な成績を残しているものの、1~3着を独占した回数は4回(2011年、2014年、2018年、2022年)と思いのほか少ない。一方、地方所属馬は2006年フリオーソ(船橋)、2009年ラブミーチャン(笠松)、2013年ハッピースプリント(北海道)、2019年ヴァケーション(川崎)、2020年アランバローズ(船橋)の5頭が勝ち馬として名を連ねている。なお、他地区から遠征してきた地方所属馬で3着以内に好走した9頭のうち7頭は北海道所属馬だった。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 15-13-9-57 | 16.0% | 29.8% | 39.4% | 62.0% | 66.1% |
地方 | 5-7-11-143 | 3.0% | 7.2% | 13.9% | 17.3% | 63.3% |
◆前走成績(過去5開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | フォーエバーヤング | JBC2歳優 | ダ1800 | 1 | 1 |
2 | イーグルノワール | 兵庫ジュニア | ダ1400 | 1 | 1 | |
3 | サントノーレ | ビアパーティ | ダ1700 | 1 | 6 | |
22 | 1 | デルマソトガケ | もちの木賞 | ダ1800 | 3 | 1 |
2 | オマツリオトコ | 兵庫ジュニア | ダ1400 | 2 | 1 | |
3 | ペリエール | オキザリス賞 | ダ1400 | 1 | 1 | |
21 | 1 | ドライスタウト | オキザリス賞 | ダ1400 | 3 | 1 |
2 | コンバスチョン | 兵庫ジュニア | ダ1400 | 1 | 2 | |
3 | プライルード | 兵庫ジュニア | ダ1400 | 5 | 3 | |
20 | 1 | アランバローズ | ハイセイコー | ダ1600 | 3 | 1 |
2 | ランリョウオー | ハイセイコー | ダ1600 | 1 | 2 | |
3 | ルーチェドーロ | 兵庫ジュニア | ダ1400 | 3 | 4 | |
19 | 1 | ヴァケーション | 平和賞 | ダ1600 | 4 | 1 |
2 | アイオライト | 1勝 | ダ1200 | 1 | 1 | |
3 | ティーズダンク | 新風(しんぷ | ダ1500 | 1 | 1 |