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1950年に創設された2歳ダートチャンピオンを決める伝統の一戦。創設当初は南関東地区限定戦として施行されていたが、1997年に指定交流競走となり、競走名に違わぬレースとして位置付けられるようになった。遡れば、のちに中央へ移籍し日本ダービーを制する第4回(1953年)のネンタカラ(ゴールデンウエーブ)や第8回(1957年)のダイゴホマレ、ゆくゆくは海外の重賞でも活躍する第48回(1997年)のアグネスワールド、第50回(1999年)のアグネスデジタル、第53回(2002年)のユートピアといった馬たちが歴代優勝馬として名を連ねている。第57回(2006年)のフリオーソは地方所属馬の代表格といえる存在で、古馬になってからもJRA所属馬を相手にダートグレード競走で一線級の戦いを繰り広げていた。ほかにも、第70回(2019年)には川崎生え抜きのヴァケーションが1着となり、地元川崎所属馬としては24年ぶり、指定交流競走となってからは初勝利となる快挙を達成。また、本競走は2017年からアメリカで行われるケンタッキーダービーの出走馬選定ポイントシリーズに選ばれており、2018年には国際競走に昇華されるなど、歴史ある重賞はさらなる進化を遂げている。
川崎競馬場が開場した1950年に南関東地区の3歳(現在の2歳)限定戦としてレース創設。地方競馬で現存する重賞のなかでは最も長い歴史を持つ。施行距離は幾度かの変遷を経て、1959年からダート1600mで定着。1985年には地方他地区所属馬も出走できるようになり、1997年にJRA所属馬、2018年には外国調教馬にも門戸が開かれた。現在はNARで2例目となる国際競走(国債格付けはL)のダートグレード競走として施行されており、ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の役割も担う。
1998年以降の優勝馬を掲載しています。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 |
---|---|---|
第74回 |
2023年12月13日
川崎
ダ1600m
|
フォーエバーヤング
JRA
牡2 坂井瑠星
矢作芳人
|
第73回 |
2022年12月14日
川崎
ダ1600m
|
デルマソトガケ
JRA
牡2 松若風馬
音無秀孝
|
第72回 |
2021年12月15日
川崎
ダ1600m
|
ドライスタウト
JRA
牡2 戸崎圭太
牧浦充徳
|
第71回 |
2020年12月16日
川崎
ダ1600m
|
アランバローズ
船橋
牡2 左海誠二
林正人
|
第70回 |
2019年12月18日
川崎
ダ1600m
|
ヴァケーション
川崎
牡2 吉原寛人
高月賢一
|
第69回 |
2018年12月19日
川崎
ダ1600m
|
ノーヴァレンダ
JRA
牡2 北村友一
齋藤崇史
|
第68回 |
2017年12月13日
川崎
ダ1600m
|
ルヴァンスレーヴ
JRA
牡2 M.デム
萩原清
|
第67回 |
2016年12月14日
川崎
ダ1600m
|
リエノテソーロ
JRA
牝2 吉田隼人
武井亮
|
第66回 |
2015年12月16日
川崎
ダ1600m
|
サウンドスカイ
JRA
牡2 戸崎圭太
佐藤正雄
|
第65回 |
2014年12月17日
川崎
ダ1600m
|
ディアドムス
JRA
牡2 三浦皇成
高橋裕
|
第64回 |
2013年12月18日
川崎
ダ1600m
|
ハッピースプリント
北海道
牡2 宮崎光行
田中淳司
|
第63回 |
2012年12月19日
川崎
ダ1600m
|
サマリーズ
JRA
牝2 藤岡佑介
藤岡健一
|
第62回 |
2011年12月14日
川崎
ダ1600m
|
オーブルチェフ
JRA
牡2 中舘英二
萩原清
|
第61回 |
2010年12月15日
川崎
ダ1600m
|
ビッグロマンス
JRA
牡2 田中勝春
河野通文
|
第60回 |
2009年12月16日
川崎
ダ1600m
|
ラブミーチャン
笠松
牝2 濱口楠彦
柳江仁
|
第59回 |
2008年12月17日
川崎
ダ1600m
|
スーニ
JRA
牡2 内田博幸
吉田直弘
|
第58回 |
2007年12月19日
川崎
ダ1600m
|
イイデケンシン
JRA
牡2 藤田伸二
昆貢
|
第57回 |
2006年12月13日
川崎
ダ1600m
|
フリオーソ
船橋
牡2 内田博幸
川島正行
|
第56回 |
2005年12月21日
川崎
ダ1600m
|
グレイスティアラ
JRA
牝2 田中勝春
手貴久
|
第55回 |
2004年12月22日
川崎
ダ1600m
|
プライドキム
JRA
牡2 池添謙一
池添兼雄
|
第54回 |
2003年12月17日
川崎
ダ1600m
|
アドマイヤホープ
JRA
牡2 武豊
橋田満
|
第53回 |
2002年12月25日
川崎
ダ1600m
|
ユートピア
JRA
牡2 河内洋
橋口弘次
|
第52回 |
2001年12月25日
川崎
ダ1600m
|
プリンシパルリバー
北海道
牡2 五十嵐冬
成田春男
|
第51回 |
2000年12月13日
川崎
ダ1600m
|
トーシンブリザード
船橋
牡3 石崎隆之
佐藤賢二
|
第50回 |
1999年12月23日
川崎
ダ1600m
|
アグネスデジタル
JRA
牡3 的場均
白井壽昭
|
第49回 |
1998年12月29日
川崎
ダ1600m
|
アドマイヤマンボ
JRA
牡3 田中勝春
橋田満
|
第1回(1950年)は8月13日に施行。第2回(1951年)は11月4日、第3回(1952年)は9月30日、第4回(1953年)は11月6日と創設当初は施行時期を模索しており、第5~28回(1954~1977年)は11月中旬~12月下旬で転々と開催。第29回(1978年)以降は12月中旬~下旬に開催されている。
施行場所:川崎ダート1600m(左回り) 出走資格:2歳 1着賞金:4200万円 負担重量:定量
1950年 | 川崎ダート1200m、3歳(現在の2歳)、「全日本三才優駿」として創設この年に限り中央招待競走として施行 |
1951年 | 施行距離をダート1400mに変更 |
1956年 | 施行距離をダート1500mに変更 |
1959年 | 施行距離をダート1600mに変更 |
1985年 | 地方全国交流競走に指定 |
1988年 | 競走名を「全日本3歳優駿」に改称 |
1997年 | 指定交流競走に指定G2(国内独自)に格付け |
2001年 | 競走名を「全日本2歳優駿」に改称 |
2002年 | G1(国内独自)に昇格 |
2005年 | 負担重量を牡馬55kg、牝馬54kgに変更 |
2007年 | 格付け表記をJpn1に変更 |
2017年 | 「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」に指定 |
2018年 | 国際競走に指定(国際格付けは「L」) |
2021年 | 2歳チャンピオンシリーズに指定(~2022年) |
2023年 | 未来優駿に指定 |