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ダート界のスプリント王を目指すのであれば、登竜門といっても過言ではないレース。ただし、近年はJBCスプリントの前哨戦として割り切られる場合も多く、上位人気に推される実績馬が案外な結果に終わることも少なくない。また、地方所属馬が毎年のように上位を賑わせており、直近では2017・2018年と船橋所属のキタサンミカヅキが連覇を果たした。そういった事情のせいか、地方交流重賞のなかでは波乱傾向が強く、馬券妙味を求めやすいレースとしてもファンの間では親しまれている。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
まず、指定交流競走となった1995年以降で見ても、1~3番人気の組み合わせで決まったことは4度しかなく、一筋縄ではいかない様子がうかがい知れる。また、2018年マテラスカイ、2016年ダノンレジェンドといった単勝1倍台の馬が馬券圏外に敗れることも珍しくない。裏を返せば断然人気になるほどの実績馬は、次走JBCスプリントを見越した仕上げで臨んでいる可能性も否めないだろう。なお、8頭立ての少頭数で施行された2022年に記録は途絶えたが、2016~2021年には6番人気以下の伏兵が3着以内に好走し続けていた(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 10-2-3-5 | 50.0% | 60.0% | 75.0% | 104.5% | 88.0% |
2人 | 2-5-4-9 | 10.0% | 35.0% | 55.0% | 41.5% | 75.0% |
3人 | 3-4-3-10 | 15.0% | 35.0% | 50.0% | 80.5% | 91.0% |
4人 | 2-4-3-11 | 10.0% | 30.0% | 45.0% | 143.0% | 102.0% |
5人 | 0-0-2-18 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0.0% | 27.0% |
6~9人 | 3-5-5-66 | 3.8% | 10.1% | 16.5% | 72.2% | 61.5% |
10人~ | 0-0-0-107 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
東京盃が行われるダート1200mは大井競馬場の外回りコースを使用。直線距離が385.8mと非常に長いことが特徴で、2017年キタサンミカヅキや2016年ドリームバレンチノが大外から派手な追い込みを決めているように、中団・後方待機の差し馬たちも台頭しやすい。2019年のコパノキッキングをはじめ、2013年のタイセイレジェンド、2010年のサマーウインドなど逃げ切り勝ちの例もあるが、そのすべてが1番人気。圧倒的な支持を受けるほどの実績馬でない限り、逃げて勝つことは容易ではないと考えていいだろう。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 3-0-2-19 | 12.5% | 12.5% | 20.8% | 20.8% | 28.8% |
先行 | 6-8-8-31 | 11.3% | 26.4% | 41.5% | 100.6% | 97.0% |
差し | 9-9-6-74 | 9.2% | 18.4% | 24.5% | 69.8% | 48.9% |
追込 | 1-2-3-92 | 1.0% | 3.1% | 6.1% | 2.9% | 12.3% |
不明 | 1-1-1-10 | 7.7% | 15.4% | 23.1% | 10.8% | 53.1% |
大外の8枠が最多となる6勝を挙げているものの、好走率自体は特筆するほどでもない平凡な成績。むしろ、好走率の観点からは1枠や2枠といった内目の枠順が安定しており、馬券の買い方によっても枠順別成績の良し悪しは変わりそうだ。なお、4枠や6枠は上位人気馬でも勝ちあぐねることが多いので注意したい。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1-4-1-19 | 4.0% | 20.0% | 24.0% | 29.6% | 38.4% |
2枠 | 4-1-4-25 | 11.8% | 14.7% | 26.5% | 42.4% | 48.8% |
3枠 | 3-1-1-31 | 8.3% | 11.1% | 13.9% | 21.7% | 19.4% |
4枠 | 0-3-4-31 | 0.0% | 7.9% | 18.4% | 0.0% | 52.9% |
5枠 | 3-3-2-28 | 8.3% | 16.7% | 22.2% | 68.6% | 47.2% |
6枠 | 0-3-3-33 | 0.0% | 7.7% | 15.4% | 0.0% | 41.3% |
7枠 | 2-4-3-30 | 5.1% | 15.4% | 23.1% | 59.2% | 55.4% |
8枠 | 7-1-2-29 | 17.9% | 20.5% | 25.6% | 137.2% | 44.1% |
2017・2018年とキタサンミカヅキ(船橋)が2連覇を達成するほか、2017・2019・2020年2着ブルドッグボス(浦和)、2016年3着プラチナグロース(川崎)など、近年は南関東所属馬が勢いを取り戻しつつある。JRA所属馬というだけで人気を集めがちだが、毎年のように地方所属馬が1頭以上3着以内に好走していることは念頭に置くべきだろう。また、過去には2012年ラブミーチャン(笠松)、2000年ベラミロード(宇都宮)、1999年サカモトデュラブ(岩手)が他地区所属馬として勝利をつかんでいる。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 16-14-16-53 | 16.2% | 30.3% | 46.5% | 84.2% | 80.7% |
地方 | 4-6-4-173 | 2.1% | 5.3% | 7.5% | 25.4% | 24.2% |
◆前走成績(過去5開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | ドンフランキー | クラスターカ | ダ1200 | 2 | 2 |
2 | リュウノユキナ | クラスターカ | ダ1200 | 3 | 3 | |
3 | ジャスティン | アフター5ス | ダ1200 | 2 | 2 | |
22 | 1 | レッドルゼル | フェブラリー | ダ1600 | 1 | 6 |
2 | テイエムサウスダン | かしわ記念 | ダ1600 | 1 | 3 | |
3 | オーロラテソーロ | クラスターカ | ダ1200 | 3 | 1 | |
21 | 1 | サクセスエナジー | テレ玉杯オー | ダ1400 | 4 | 7 |
2 | リュウノユキナ | クラスターカ | ダ1200 | 1 | 1 | |
3 | レッドルゼル | フェブラリー | ダ1600 | 3 | 4 | |
20 | 1 | ジャスティン | さきたま杯 | ダ1400 | 1 | 5 |
2 | ブルドッグボス | クラスターカ | ダ1200 | 4 | 3 | |
3 | コパノキッキング | サマーチャン | ダ1400 | 1 | 3 | |
19 | 1 | コパノキッキング | クラスターカ | ダ1200 | 1 | 3 |
2 | ブルドッグボス | テレ玉杯オー | ダ1400 | 6 | 6 | |
3 | サクセスエナジー | テレ玉杯オー | ダ1400 | 4 | 5 |