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ダートスプリント戦線を締めくくる年末のハンデキャップ競走。2007年リミットレスビッド、2011年スーニの2頭は59.5kgを物ともせずに勝利しているが、どちらかと言えばトップハンデを背負うような実績馬はJBCスプリントからの臨戦となることが多く、余力の有無次第では案外な結果になることも珍しくない。騎手においては岩田康誠騎手が2006~2008年に3連覇、通算でも5勝を挙げるなど、慣れ親しんだ競馬場で異彩を放っている。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
2007年にハンデキャップへと負担重量は変更されているが、別定戦として施行された2001~2006年を含めても、これまでの勝ち馬は1~4番人気の支持を受けた上位人気馬に限られる。また、2・3着にも同様の傾向が見られたことから当初は堅い決着が多かった。しかし、トップハンデを背負った1・2番人気が揃って馬券圏外に敗れた2012年を境に5番人気以下の伏兵が台頭し始めており、近年はヒモ荒れを一考しなければならない傾向にある(以下、文中のデータはいずれも2002年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 8-1-6-5 | 40.0% | 45.0% | 75.0% | 72.5% | 84.5% |
2人 | 6-7-1-6 | 30.0% | 65.0% | 70.0% | 84.0% | 86.0% |
3人 | 4-5-6-5 | 20.0% | 45.0% | 75.0% | 120.0% | 117.5% |
4人 | 2-4-1-13 | 10.0% | 30.0% | 35.0% | 58.0% | 63.5% |
5人 | 0-0-3-17 | 0.0% | 0.0% | 15.0% | 0.0% | 45.5% |
6~9人 | 0-3-3-74 | 0.0% | 3.8% | 7.5% | 0.0% | 48.4% |
10人~ | 0-0-0-43 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
兵庫ゴールドトロフィーが行われるダート1400mは4コーナー奥の引き込み線からスタート。園田競馬場は地方競馬場のなかで最も1周距離が短いコースということもあり、3コーナー時点で3番手以内に位置していないと勝ち負けまでは難しくなっている。なお、以前はスタートが遅くても捲るような立ち回りで挽回しやすかったが、近年はスタートの速さを問われる比率が高まり、1コーナーの入り方次第で明暗が分かれるケースも増えてきた。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 5-3-8-12 | 17.9% | 28.6% | 57.1% | 63.2% | 98.6% |
先行 | 12-11-7-23 | 22.6% | 43.4% | 56.6% | 79.4% | 111.3% |
差し | 3-3-5-51 | 4.8% | 9.7% | 17.7% | 11.5% | 33.7% |
追込 | 0-3-0-68 | 0.0% | 4.2% | 4.2% | 0.0% | 14.9% |
不明 | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
勝利数では3枠が最多となる6勝を挙げており、好走率の観点からも3枠は勝率・連対率・複勝率のすべてにおいて最高値を記録している。なお、別定戦として施行された2001~2006年を含めても、1枠および4枠の勝利例はないが、どちらかと言えば人気の偏りによって枠順別成績に差異があることも否めない。1番人気で馬券圏外に敗れた5頭においても、2005年4着アグネスジェダイ(1枠1番)、2006年5着メイショウバトラー(6枠8番)、2012年5着セイクリムズン(8枠12番)、2013年5着エーシントップ(6枠7番)、2018年5着マテラスカイ(8枠12番)と枠番や馬番はさまざまだ。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0-5-2-12 | 0.0% | 26.3% | 36.8% | 0.0% | 91.1% |
2枠 | 1-0-2-14 | 5.9% | 5.9% | 17.6% | 12.4% | 46.5% |
3枠 | 6-0-4-10 | 30.0% | 30.0% | 50.0% | 68.0% | 82.5% |
4枠 | 0-3-0-17 | 0.0% | 15.0% | 15.0% | 0.0% | 19.5% |
5枠 | 4-2-2-26 | 11.8% | 17.6% | 23.5% | 50.6% | 53.5% |
6枠 | 2-3-1-30 | 5.6% | 13.9% | 16.7% | 21.4% | 50.0% |
7枠 | 2-3-5-28 | 5.3% | 13.2% | 26.3% | 28.2% | 51.8% |
8枠 | 5-4-4-26 | 12.8% | 23.1% | 33.3% | 40.0% | 42.6% |
JRA所属馬の連勝が続いているものの、JRA所属馬が1~3着を独占すること自体は少ないため、地方所属馬を絡めた買い目作りを意識しなければならない。地元兵庫所属馬の活躍も目立ち、2019年に猛然と追い込んだイルティモーネ(兵庫)は勝ち馬から3/4馬身差の2着。また、翌2020年にもベストマッチョ(川崎)がハナ差2着の惜敗を喫しているため、地方所属馬が初勝利の宿願を果たす日は近いかもしれない。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 20-14-9-35 | 25.6% | 43.6% | 55.1% | 85.8% | 86.7% |
地方 | 0-6-11-128 | 0.0% | 4.1% | 11.7% | 0.0% | 34.8% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | サンライズホーク | サマーチャン | ダ1400 | 4 | 1 |
2 | ケイアイドリー | JBCスプリ | ダ1200 | 5 | 9 | |
3 | スペシャルエックス | 楠賞 | ダ1400 | 1 | 2 | |
22 | 1 | ラプタス | JBCスプリ | ダ1200 | 10 | 11 |
2 | シャマル | チャンピオン | ダ1800 | 7 | 5 | |
3 | サクセスエナジー | サマーチャン | ダ1400 | 5 | 3 | |
21 | 1 | テイエムサウスダン | 東京中日S杯 | ダ1600 | 9 | 9 |
2 | ラプタス | テレ玉杯オー | ダ1400 | 1 | 10 | |
3 | イグナイター | A2 | ダ1400 | 1 | 1 | |
20 | 1 | サクセスエナジー | JBCスプリ | ダ1200 | 6 | 10 |
2 | ベストマッチョ | JBCスプリ | ダ1200 | 12 | 7 | |
3 | ラプタス | 東京盃 | ダ1200 | 5 | 4 | |
19 | 1 | デュープロセス | 東京中日S杯 | ダ1600 | 2 | 7 |
2 | イルティモーネ | A1 | ダ1230 | 3 | 1 | |
3 | サクラレグナム | ガーネット特 | ダ1400 | 1 | 1 | |
18 | 1 | ウインムート | カペラステー | ダ1200 | 6 | 11 |
2 | サクセスエナジー | 霜月ステーク | ダ1400 | 2 | 5 | |
3 | キクノステラ | マイル争覇 | ダ1600 | 2 | 6 |
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