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園田ダート1400mを舞台に行われる2歳限定のダートグレード競走。JRAでは2歳のダート上級戦が限られているため、年末の全日本2歳優駿を大目標とする馬たちにとっては重要な役割を担う。2005年モエレソーブラッズ(北海道)、2009年ラブミーチャン(笠松)、2014年ジャジャウマナラシ(浦和)、2016年ローズジュレップ(北海道)と他地区から遠征してきた地方馬も歴代優勝馬として名を連ねているが、地元兵庫所属馬は勝利に手が届いていない(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。
波乱のイメージも強いレースである一方、1番人気と2番人気がそろって馬券圏外に敗れたことは2回しかなく、無理な穴狙いは禁物といえる。ただし、その2回が3連単60万馬券(2014年)、30万馬券(2016年)と大荒れで、それまで軸としては信頼できた1番人気が2013年に初めて掲示板を外すなど、波乱の予兆はあったのかもしれない。なお、2017~2019年は1~3番人気の組み合わせで決着しており、近年は堅い配当が続いている(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 8-2-4-6 | 40.0% | 50.0% | 70.0% | 69.5% | 75.0% |
2人 | 4-8-4-4 | 20.0% | 60.0% | 80.0% | 55.5% | 94.5% |
3人 | 5-3-4-8 | 25.0% | 40.0% | 60.0% | 147.5% | 100.0% |
4人 | 0-2-1-17 | 0.0% | 10.0% | 15.0% | 0.0% | 30.0% |
5人 | 1-3-2-14 | 5.0% | 20.0% | 30.0% | 91.0% | 80.5% |
6~9人 | 2-2-6-70 | 2.5% | 5.0% | 12.5% | 260.1% | 71.6% |
10人~ | 0-0-0-54 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
園田競馬場は地方競馬場のなかで最も1周距離の短いコースではあるが、スパイラルカーブによって差し・追い込みの不利もいくらか軽減されている。以前であれば早め先頭から押し切る競馬が勝ちパターンとなりやすかったものの、近年は差し脚を問われる比率も高まっており、勝ち馬においても3コーナー地点では4~5番手あたりで進むことが増えてきた。小回りコースである以上、器用さが問われることに変わりはないが、イメージほど前に行く馬が有利でない点には注意したい。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 10-3-3-11 | 37.0% | 48.1% | 59.3% | 194.8% | 97.0% |
先行 | 10-14-10-18 | 19.2% | 46.2% | 65.4% | 438.8% | 146.9% |
差し | 0-1-6-61 | 0.0% | 1.5% | 10.3% | 0.0% | 38.7% |
追込 | 0-0-0-76 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
不明 | 0-2-2-7 | 0.0% | 18.2% | 36.4% | 0.0% | 40.0% |
6枠が最多となる6勝を挙げており、5~8枠の馬が1999~2005年に7連勝、2007~2011年に5連勝を果たすなど、外枠有利が顕著な傾向として表れている。また、好走率の観点からは4枠が優秀な成績を残しているため、基本的には極端な内枠が不利となるイメージで考えたい。ただし、1~3枠も勝利例がないわけではなく、定説を覆す枠順からの好走は高配当をともない、2014年ジャジャウマナラシ(1枠1番)、2016年ローズジュレップ(3枠3番)は大波乱の立役者となっている。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% | 858.0% | 103.5% |
2枠 | 0-3-3-14 | 0.0% | 15.0% | 30.0% | 0.0% | 57.0% |
3枠 | 2-1-1-16 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 210.5% | 60.0% |
4枠 | 3-0-6-10 | 15.8% | 15.8% | 47.4% | 36.8% | 78.4% |
5枠 | 1-2-2-30 | 2.9% | 8.6% | 14.3% | 12.6% | 21.1% |
6枠 | 6-4-4-26 | 15.0% | 25.0% | 35.0% | 81.3% | 64.3% |
7枠 | 1-7-2-30 | 2.5% | 20.0% | 25.0% | 6.3% | 52.8% |
8枠 | 5-0-2-33 | 12.5% | 12.5% | 17.5% | 51.8% | 50.3% |
好走率ではJRA所属馬が圧倒しており、創設時から少なからず1頭以上が馬券に絡む活躍を続けている。地方所属馬は他地区から4頭の勝ち馬が出ているものの、地元兵庫所属馬は優勝例がなく、2001年ホクザンフィールド、2004年レッドペガサス、2005年ジョイーレの2着が最高着順。また、Jpn2に昇格した2007年以降はJRA所属馬が上位を独占する機会も増えてきた。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 16-14-12-45 | 18.4% | 34.5% | 48.3% | 57.6% | 66.7% |
地方 | 4-6-9-128 | 2.7% | 6.8% | 12.9% | 156.9% | 51.2% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | イーグルノワール | プラタナス賞 | ダ1600 | 4 | 1 |
2 | サトノフェニックス | ヤマボウシ賞 | ダ1400 | 2 | 1 | |
3 | ゼルトザーム | 京王杯2歳ス | 芝1400 | 5 | 11 | |
22 | 1 | オマツリオトコ | ヤマボウシ賞 | ダ1400 | 2 | 1 |
2 | スペシャルエックス | 鎌倉記念 | ダ1500 | 2 | 2 | |
3 | デステージョ | JRA認定ウ | ダ1700 | 2 | 1 | |
21 | 1 | セキフウ | なでしこ賞 | ダ1400 | 5 | 1 |
2 | コンバスチョン | ヤマボウシ賞 | ダ1400 | 1 | 1 | |
3 | プライルード | イノセントカ | ダ1200 | 1 | 2 | |
20 | 1 | デュアリスト | ヤマボウシ賞 | ダ1400 | 3 | 1 |
2 | レディバグ | 新馬 | ダ1400 | 9 | 1 | |
3 | ゼンノアンジュ | なでしこ賞 | ダ1400 | 5 | 1 | |
19 | 1 | テイエムサウスダン | なでしこ賞 | ダ1400 | 4 | 1 |
2 | メイショウテンスイ | オキザリス賞 | ダ1400 | 4 | 1 | |
3 | ファシネートゼット | 1勝 | ダ1400 | 2 | 1 | |
18 | 1 | デルマルーヴル | オキザリス賞 | ダ1400 | 1 | 1 |
2 | オルトグラフ | なでしこ賞 | ダ1400 | 4 | 1 | |
3 | デンバーテソーロ | エーデルワイ | ダ1200 | 1 | 2 |