まず考えなければならないのは初ダートのコパノリチャードの取捨だろう。重い馬場こなすし、パワーもあってダートは大丈夫という判断だろうけど、さすがに初ダートがＧ１というのはハードルが高すぎないか？もちろん楽勝してもおかしくないし、一発の可能性は十分ある。ただ、それを期待するにはオッズがあまりにもつかないよね。過去に芝のスプリンターから挑んできたのが、ダッシャーゴーゴーやビービ―ガルダン。ダッシャーが３着にきたけどこの馬はダートで新馬勝ちしていた馬で初ダートではなかったし、それでも勝ち馬には離された３着。ビービ―は初ダートで全く結果が振るわなかった。この２頭はＧ１を勝ったことの無い馬でコパノリチャードはＧ１勝っているし、２頭と同じ結果にならない可能性もあるが最初に言ったように期待値があまりにも低いのでこの馬は抑えまでという評価で十分でしょう。

◎ドリームバレンチノ
コパノリチャードの評価を落とすなら当然、評価しないといけないのはドリームバレンチノとノーザンリバーの２頭でしょう。普通に考えたらこの路線で無双してきたノーザンリバーが中心だけど、このノーザンリバーは左回りの成績が右回りと比べると悪いんだよね。右回りは一番強いパフォーマンスを見せた東京スプリントを含む重賞３勝[7.2.0.2]に対して左回りだと[1.1.1.2]で左回りでも重賞を勝ったけど、勝ったのは超メンバーが手薄だったさきたま杯。その手薄なメンバーでもギリギリ差し切ったという結果で右回りと比べると明らかにパフォーマンスを落とすね。実際にこの盛岡1200ｍも去年のクラスターＣで走って３着。本格化前とは言え斤量55キロという恵まれた斤量で５５背負った牝馬のラブミーチャンや５９キロ背負ったタイセイレジェンドに先着を許した。これを考慮すれば、前走の東京盃で７か月弱の休み明けという厳しい中、そのノーザンリバーと0.1差の競馬した◎ドリームバレンチノは十分逆転できると見て良いでしょう。もともとはロードカナロアにも先着したことのある馬で芝のＧ１でも連対してるし、どうしてダート路線に来たんだ？というくらいの能力の持ち主。去年のＪＢＣスプリントでも２着にきたし、格ではノーザンリバーより上と見ても良い。ダート路線転向後も芝と変わらず能力が高いパフォーマンスは見せていて、特に交流だと[1.3.0.0]と一度も崩れたことがない。左回りは得意だし調教も抜群で使った上積みはメンバー１位でしょう。かなりテンから飛ばす馬が揃って展開にも恵まれそうだし、ノーザンリバーは最内枠で窮屈な競馬を強いられそうで勝つチャンスは十分でしょう。コパノがかなり強くない限り勝つのはこの馬。

〇ノーザンリバー
相手はなんやかんや言っても当然この馬。２番手評価した理由は上で言った通りだけど、左回りが全くダメというわけではないし、多少パフォーマンスを落としたとしても高齢で全盛期には無い他の中央馬達よりははるかに良い。コパノがダート駄目なら前走のトライアル同様に◎と○の一騎打ちだろうね。

▲セイクリムズン
前走は大幅に体重が減って、パドックでも全く元気が無く気配はかなり悪かったのによく３着にきたね。他がダメってのもあるけど、やはり地力はあるね。中間は体重を戻す調整で軽いけど、少しでも体重が戻っていて気配が悪くなければ全く問題ないでしょう。前走も－32キロほど細く見えなかったしね。このレースは勝ってはいないものの３年連続で馬券圏内にきてるレース。今年も当然チャンスだし、１２００ｍは忙しくなっているけど、盛岡でこの外枠ならレースの流れにも乗れるでしょう。今年も３着に入って４年連続馬券になってください。

△コパノリチャード
一応抑えるけど、買う人はアタマで勝負しかないべ？番手からもレースできる馬だけど、この枠の並びならハナへ行くしかないな。砂も被りたくないだろうし。ひとつ隣に速いサトノタイガーがいたり、ズブくなったけど逃げ・先行のタイセイレジェンド、大外には地方馬だけどこれまた速いエスワンプリンスがいて前は結構速くなるはず。特に盛岡は３コーナーから下り坂でかなりスピードがあがるから展開はかなり厳しくなるはず。それでも押し切ったらごめんなさいだな。まぁ、人気し過ぎだし勝たれてもあまり悔しくないけどね。

あとは抑える気もしないな～。良化してくれば買いたかったタイセイレジェンドはその気配が無いし、ティアップワイルドも衰えを隠せない。地方で通用するのは元中央馬のサトノタイガーだろうけど、前走決定的な差をつけられたからな。コパノがいてすんなり逃げれないし、ある程度長い直線で坂もある盛岡では厳しいんじゃないか？