昨年のJBCレディスクラシックを制したヤマニンアンプリメに、ダートグレード4勝のコパノキッキングと、例年よりも強豪が集ったサマーチャンピオン。ただし、前々走の東京スプリントではレース中に鼻出血を発症して8着凡退。競走馬のレース中の鼻出血は、ほぼ癖になることが多い肺出血。鼻でしか息をしない競走馬は、レースはもちろん、強い追い切りもできないため、放牧に出されます。

　この鼻出血により強い追い切りができずにスランプに陥る馬もいますが、前走時も今回も通常の追い切りができている以上、鼻出血の影響はないと見ています。しかし、休養明けで3着とある程度、好走している点がどうか？　自在性があるので、2012年の逃げ馬トシキャンティほど崩れることはないにせよ、過大評価も禁物でしょう。今回は内がダート深い佐賀の最内枠に入ったこともあり、配当面も考慮のうえ、無印にすることにしました。

　よって、◎には、昨秋の東京盃で、後のJBCスプリントの覇者ブルドックボスに4馬身差をつけて完勝した(7)コマノキッキングを推します。この馬は昨年暮れのカペラＳも、前半3F32秒9-後半3F36秒4の超絶ハイペースを先行して完勝。そこを考えると前走の東京スプリントは5着と物足りない結果でしたが、立て直されての今回は変わり身に期待します。武豊騎手を呼び寄せている以上、状態は回復しているのでしょう。

　○は、昨秋から休養を挟んで3連勝し、オープンの前走・天保山Ｓでも高速ダートを利して3着に好走した(10)ヒラソール。この馬は中央勢の中では最も後方から加速していく馬。佐賀はコーナーがきついこともあり、いい位置を取るのに苦労する内枠よりも、スピードに乗せられる外枠のほうが有利なので、そこにも期待しました。

　▲は、デビュー2戦目の オキザリス賞では、ジャパンダートダービーの2着馬ダイメイコリーダを撃破して勝利した素馬質(17)メイショウテンスイ。この馬はここへ来て順当に成長。今回は相手強化となりますが、ハンデも軽く、自在性があるこの馬にとって、自由に動ける大外枠もプラス。武豊騎手や川田騎手にも捨てられても怖い頭です。

　最後に前走の天保山Ｓで○ヒラソールを撃破して勝利した(5)サウィ。前走は1番人気のレッドルゼルが出遅れたことの恩恵を受けた勝利として、受け取られがちですが、指数は上々でした。今回は休養明け好走の反動が出る危険性もありますが、それで人気がないようならヒモで買ってみるのもありでしょう。


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