同年のフェブラリーＳの覇者の活躍が目立つレースながら、今年はインティが状態に自信が持てずに格下のみやこＳに出走。また、無敗の日本テレビ盃の覇者、クリソベリルも浦和コースを嫌って回避。こうなるとやはり帝王賞の上位馬が有力でしょう。

　よって、◎には、今年の東海Ｓでインティと0.2秒差(2着)、その次走のダイオライトト記念では、2着馬に4馬身差の圧勝、そして前々走・平安Ｓでは、オメガパフュームを3着に降して優勝した(8)チュウワウィザードを推します。前走の帝王賞は、シュテルングランツ、インティ、スーパーステションと逃げ揃いの一戦で、前半5F61秒2-後半5F63秒2のかなりのハイペース。この流れを先行して2着なら上々。追い込んで優勝したオメガパフュームと比べて、レース内容が良かっただけに、今回は大勢逆転を狙います。

　今回はテンがそれほど速くない逃げ馬ワークアンドラブが外枠を引いたことで、最内枠のシュテルングランツが楽に逃げられるのもいいでしょう。さすがに帝王賞ほど、ペースが上がることはないと見ています。

　○は、昨年のJRA・マーチＳの覇者で、白山大賞典でもグリムの2着の実績がある(12)センチュリオン。この馬は前々走の東京記念・2着、前走の埼玉新聞栄冠賞・2着と復調の兆し。浦和コースでも2000ｍならば枠順による大きな有利不利はなく、揉まれ弱い馬だけに、大外枠も歓迎。◎チュウワウィザードが突き抜ける展開になれば、この馬が2着、3着を死守する可能性が高いでしょう。

　▲は、前走のシリウスＳを制した(9)ロードゴラッソ。前走は前に行った4頭がぶっ飛ばして前半5F60秒3-後半5F63秒2のハイペース。前半ゆったりと入って楽な競馬をさせたことが末脚の持続にに繋がったことは事実ですが、それでも4コーナー先頭からアングライフェンの追撃をクビ差凌いだ内容は上々。今年はそこまで強力なメンバーが不在なだけに、この馬の勢いを考慮しました。

　あとは△に今回が始動戦で目標はこの先ですが、昨年の東京大賞典の優勝馬で、今年は帝王賞を制した(3)オメガパフューム。しかし、東京大賞典も、帝王賞も逃げ馬がレースを引っ張ったことで展開に恵まれたもの。今回はさすがにシュテルングランツも帝王賞の二の舞はないと見て、狙い下げました。

　他では末脚を生かす競馬でダートグレードで2着2回、3着3回の実績がある(10)クインズサターン。この馬はマ―チＳやアンタレスＳ、平安Ｓなどでも小差のレースができているので、この距離でも問題ありません。前記したように、◎チュウワウィザードが突き抜ける展開になれば、この馬の末脚が生きるでしょう。