今年の3歳世代は次々と真打ちが現れ、とてもハイレベルとなりました。今回のメンバーでもっとも強いのは、デビューから3戦3勝、それも全戦大差勝ちのクリソベリルでしょう。しかし、前走の兵庫チャンピオンシップを大目標とした後の休養明けの一戦となるのが不安材料です。

　よって、◎には、デビューから3連勝で伏流Ｓを制し、次走の青竜Ｓでも2着と善戦した(10)デアフルーグを推します。この馬が青竜Ｓで敗れた相手は、後のユニコーンＳでアタマ差2着のデュープロセス。ユニコーンＳ自体が兵庫チャンピオンシップと同等指数のハイレベル戦ですから、クリソベリルと実力比較をしてもさほど見劣りません。

　前走のユニコーンＳは、超々ハイペースを出遅れ、追走に脚を使わされたのが敗因。この馬はダ1800ｍで3戦3勝の実績が示すように、前半がゆったりと流れる中距離戦でこそ。ダ2000ｍで条件好転と見て、巻き返しを期待します。

　○は、前記した(12)クリソベル。今回は中央の逃げ馬不在で、ヒカリオーソがゆったりと逃げる可能性が高い状況下。相手強化の一戦で、これまでのように早め先頭を狙って失速というパターンも考えられるでしょう。ただし、まだ底を見せていない怖さはあります。

　▲は、ダ1000ｍ戦でデビューしたものの、距離延長とともに成績が上昇した(4)ミューチャリー。前走の東京ダービーは2着に敗れましたが、ヒカリオーソのマイペースの逃げで、展開が向かなかったもの。また、休養明けの前々走・羽田盃で圧勝した反動もあったでしょう。羽田盃はハイペースに恵まれた面はありましたが、2着馬に5馬身差をつけた内容は、南関東№.1と言えるものでした。今回での巻き返しを期待します。

　以下特注馬として、昨年の全日本優駿で、アタマ差2着の(5)デルマルーヴル。この馬は前走のUAEダービーは4着と善戦していますが、超々ハイペースの展開に恵まれたもの。押して追走したもののポジションダウンして最後方列になったことが恵まれました。この馬はゲートが甘く、後方からのレースになるタイプ。ベースが上がらないと差し損ねる可能性もあるので、狙い下げました。

　あとは△に初ダートの前走・リボン賞でいきなり結果を出し、ダートでの素質の高さを証明した(3)ロードグラディオ。ダートに慣れての上積みがあれば通用するでしょう。

　他では、ここへ来ての充実度に期待の(6)トイガーと羽田盃2着、東京ダービー3着の(13)ウィンターフェル。ともに前目でレースを運ぶ馬たちなので、ベースが上がらなければ、ワンチャンスありそうです。