◎には昨年のこのレースの勝ち馬で、秋の短距離ダートの最高峰ＪＢＣスプリントも勝利した(5)タイセイレジェンドを抜擢します。今年、戦列復帰してからは根岸Ｓ、フェブラリーＳ、ドバイＧＳともに2桁着順に敗れていますが、再び立て直されての巻き返しを期待します。昨年のこのレースで2着セレスハントにつけた着差は6馬身、ＪＢＣでは4着セレスハントに5馬身突き放しての勝利でしたから、8分までデキが回復していれば巻き返せるでしょう。斤量59㎏だとダッシュがつかず、前に行ききれないでしょうが、もともとスタートは早く、折り合う競馬でもそれなりの結果を出しているので、極端に割り引く必要もありません。

　○はダートでは5戦3勝2着1回の(10)ノーザンリバー。唯一、6着に敗れた今年3月のなにわＳは21ヶ月半の骨折休養明けで、ハイペースを先行したもの。底を見せた感じが全くしません。今回は相手が強化されますが、同馬の更なる成長力と、前走で芝を叩いてスピード強化を図った効果に期待します。

　▲は昨年の東京盃で◎タイセイレジェンドを2着に降して勝利したラブミーチャン。今年の東京スプリントでもセレスハントを3着に降して勝利しているように牡馬一線級が相手でも通用する能力はあります。しかし、一昨年のこのレースでもグランドラッチに先着を許しての3着だったように、スピードで押し切るタイプの同馬は坂のあるコースはあまり向きません。また、一昨年と比べて斤量も52㎏→55㎏と加算されること、前走1000ｍ戦を逃げ切った後の一戦ではオーバーペースで逃げてしまう可能性が高いことから狙い下げました。

　以下特注馬として、今年4月の京葉Ｓで後の北海道スプリントＣの2着馬マルカバッケンを4着に降して勝利したスノードラゴン。昨日の佐賀・サマーチャンピオンがプロキオンＳで11着馬、6着馬の巻き返しワン、ツー決着だったこともあり、同レース8着の同馬は単勝オッズ3.0倍台の上位人気に支持されていますが･･･エーシンウェズンやガンジスのように、重賞で連対実績があるわけではありません。それでもコスモワッチミーが3着に来られるほどの凡戦(実力馬が能力を出し切れない)ならば、浮上できるレベルの能力はあります。

　あとは△に前々走のかきつばた記念は休養明け好走の反動で6着に敗れたものの、前走の北海道スプリントで巻き返しＶのセレスハント。前々走の東京スプリントでは〇ラブミーチャン、セイクリムズンに次ぐ3着でしたが、3コーナーから4コーナーにかけて前が壁になり、4コーナーから進路を外に持ち出すロスを考えれば、上々の内容でした。展開ひとつで浮上の余地があります。