今回のJRA勢は芝での実績馬が多く、ダートでの指数は例年の出走馬よりも落ちます。実際に昨年の1着、2着馬ラインカリーナやマドラスチェックなどのようなJRAのダートで行われたオープン特別で馬券圏内に入った馬も出走していません。それだけに地方勢のほうが優勢と見ました。

　よって、◎には、南関東牝馬クラシック2冠のアクアリーブルよりも桜花賞・3着、東京プリンセス賞・3着の(2)ルイドフィーネを推します。この馬は距離が延びて成績が上昇したこと、そしてロスなくレースを運ぶことが可能な2番枠を評価しました。

　○は、勝ち馬には3.7秒差も離されたとはいえ、前走のUAEオークスで3着の(9)セラン。ただし、今回は海外帰りの休養明けの一戦で対抗評価までとしました。先週の北海道スプリントＣのマテラスカイの二の舞もあるでしょう。

　▲は、南関東牝馬クラシック2冠の(2)アクアリーブル。この馬は3走前のユングフラウ賞から急成長を見せての2冠達成。ポジションを取りに行って、勝ったことは褒められますが、豊富なキャリアとレースを順調に使われていることから、大きな上昇は見込めないと見て、3番手評価としました。

　以下特注馬として、デビューから4連勝目で南関東の2歳女王となった(14)レイチェルウーズ。休養明けの3走前・ユンフラグ賞で厳しい流れを先行し、▲アクアリーブルを撃破して勝利。桜花賞、東京プリンセス賞では1番人気に応えられませんでしたが、桜花賞は休養明け好走の反動が出たもの。また、前走・東京プリンセス賞は、アクアリーブルをマークし、勝ちに行き過ぎました。大外枠の今回は末脚勝負に徹する可能性が高いと見て、今度こその一発を警戒しました。東京プリンセス賞の時から「距離が長い」と言われていますが、脚をタメる競馬なら誤魔化しが利きます。

　あとは△にデビュー2戦目で前有利な流れを利してもちの木賞を制し、前走のオープン・伏流Ｓでも5着に善戦した(7)レーヌブランシュ。前走は出遅れて、押して出して行って中団でレースを進めて勝ち馬と0.7秒差。前走から前進があれば上位争い濃厚も、休養明けでの前々走・ヒアシンスＳで厳しい流れを経験したことが前走に繋がった面もあるので狙い下げました。

　他では、初ダートになりますが、パワフルな走法からクリスティよりはダート向きの感がある(10)アールクインダム。キャリア4戦の3歳馬だけに、休養中の成長力も警戒しました。

　さらに休養明けの前々走の若草賞では、目下5連勝で菊水賞を制した園田最強3歳馬ステラモナークに離されたものの、2着を死守した(6)ミステリーベルン。前走の留守杯日高賞では、逃げた桜花賞の4着馬ボンボンショコラを外から動いて負かしに行ったために4着失速も、ロスが大きかったことを考えれば悪い内容ではありませんでした。また、近2走とも出走馬の質が案外と高いので、一考の価値があります。

　他ではダート適性(？)も、重賞やオープンでも掲示板入りしている馬だけに、2010年のシンメイフジの二番を警戒の(12)クリスティ。前走のスイートピーＳでは、福永騎手らしい直線で前が詰まる競馬で能力を出し切れていないこともあり、ここは一応、押えます。


　★★★★★★★★★★
　Twitterもよろしく！
　@_yamazaki_erika
　★★★★★★★★★★