『Road to JBC』に所属しない白山大賞典は、JBCよりもこの先の浦和記念、名古屋グランプリへと繋がるレース。長距離志向が強く、過去1年以内にダ2000ｍ以上のダートグレード勝ちのある馬が活躍しています。

　今回のメンバーでもっともダ2000ｍ以上で実績があるのは、3歳馬の斤量の優位性を生かしたとはいえ、昨年のこのレースを逃げて圧勝し、浦和記念・2着、名古屋グランプリ・3着、今年のマーキュリーＣを制した(10)グリムでしょう。この馬は、他にも過去1年以内で名古屋大賞典・1着、アンタレスＳ・2着の実績があります。しかし、前走のエルムＳが、休養明け好走後の一戦で、超ハイペースを先行したことを考慮してもひと息でした。また、他有力馬と比較すると、斤量が楽ではないのも確かで▲まで。

　そこで今回の◎には、前々走のスレイプニルＳでは、ブリリアントＳ勝ちを始め、JRAのオープン特別で上位常連のアングライフェンなどの強豪相手にG3級の指数で完勝した(9)テルペリオンを推します。前走・マーキュリーＣはオーバーペースで逃げるコパノチャーリーを追い駆けて行ったために3着に敗れましたが、グリムとは0.5秒差。今回での逆転の可能性は十分あるでしょう。

　○は、JRAのオープン、大沼Ｓ、マリーンＳを連勝したこの夏の上がり馬(5)リアンヴェリテ。前走のエルムＳは、ドリームキラリやマルターズアポジーなど、行きたい馬多数でオーバーペースに巻き込まれましたが、それでも最短距離を追い込んだ勝ち馬モズアトラクションと0.5秒差(5着)なら上々。前走で厳しい流れを経験したことで、持久力の強化が見込めます。

　あとは△にジャパンダートダービー、レパードＳともに2着の(4)デルマルーヴル。このレースは昨年のグリムや3年前のケイティブレイブのように3歳馬が斤量の優位性を生かして活躍することが多いので要注意。

　他にも一昨年の平安Ｓを圧勝した(2)グレイトパールを少々。佐賀移籍後、一番のデキで出走できるとのことなので、人気薄のここは押さえておいてもいいでしょう。