空飛ぶ馬の子コントレイルと同じような血
の宿命と戦い続けた天馬トショウボーイを単
勝１・８倍の絶対本命菊花賞で無印にした。

　生まれながらの内向肢勢（球節）が超日本
レコードで飛んだ神戸新聞杯後に悲鳴をあげ
、追い切りができないほどの窮地に追い込ま
れているのを目撃してのことだった。
　
　その球節（蹄）の熱を柿元純司装蹄師が鎮
静させ、天才・福永洋一を背に天馬は菊香る
淀の芝生を羽ばたいたが…。

　今、”空馬”の足まわりを柿元Jrが整備し
、福永Jrが操縦桿を握っている。その状況は
天馬を追いつめた４４年前とはまったく違う
。蒼穹のコントレイル（飛行機雲）を仰いで
皆が夢をふくらませる幸せな日曜日…でも、

　成功確率シックスナイン９９・９９９９％
とNASAが太鼓判を押していたスペースシャト
ル・ボイジャーは打ち上げ直後に爆発炎上し
た。不動の大本命にだって絶対はない！と引
退レースで３着に破れたタイキシャトルに◎
とを打たなかった若造のころを思い出し、除外
対象ながら見切り発射で西下して最後の１ゲ
ートを引き寄せ”世界レコード”で菊の大輪
を貫いたPOG愛馬だったホリスキーの再来を
期す。◎ディアマンミノルなど、菊神がトラ
イアルで入着させ、抽選を突破させて乱菊に
招びよせた「後れてきたステイヤー」たちだ。

　デイアマン７には、レース前に落鉄してそ
れを打たせてもらえずに”片足飛行”で４着
に敗れた桜花賞の無念を、ヤギのように腹が
巻き上がっていたオークス「ダメや、あかん
」と厩務員がサジを投げていたオークスで晴
らした祖母イソノルーブルの血が騒いでいる
。○、 ▲　★、☆らもからめての３連単フォ
ーメーションで７、８桁の大輪を撃ち抜こう。