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グリーンセンスセラさんの競馬日記

香港馬券売上が示す「傾向」

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香港の馬券売上が示した明確な「傾向」日本が国際競争を勝ち抜くために待望論があった同日の複数G1開催にファンが示した「答え」とは━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月14日 10時13分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2074.html

 11日には阪神ジュベナイルフィリーズに、香港国際競走の香港C、ヴァーズ、マイル、スプリントの4レースを加えた競馬史上最多となるG1開催があった。

 厳密に述べれば、この秋の凱旋門賞から特定の海外レースの馬券の購入が可能となったことで、同日に「馬券購入」で参加可能なG1レースの数が史上最多となったということだ。

 従来の阪神JFに加え、モーリスやエイシンヒカリ、ビッグアーサーなど日本を代表する有力馬が一堂に顔揃えた12月11日の競馬開催。まさに豪華絢爛といった感じで、戦前からメディアもファンも大いに盛り上がっていた。

 ところがいざ蓋を開けてみると、香港国際競走4レースの合計売上は38億2070万6800円。凱旋門賞1レースの41億8599万5100円にさえ及ばなかったのだ。

 確かに日本の凱旋門賞への人気は極めて高く、ましてや今年は史上初の海外馬券発売レースとして大いに注目された。馬券発売を主催したJRAや各メディアも大々的取り扱ったため、普段馬券を買わない人もお祭り気分で参加したのではないだろうか。

 したがって、今回ではっきりしたのは今年の凱旋門賞の41億8599万5100円という売上が、今後の海外馬券の売上を占い意味では何の参考にもならないということだ。そういう意味では香港国際競走4レースの合計売上が、凱旋門賞1レースに及ばなかったとしても不思議ではないのかもしれない。

 ただ、その上でも今後の競馬開催に対して大いに「参考」になる現象があった。

 香港国際競走4レースの内訳を示すと、最も売れたのがラストを飾った香港Cで18億8326万6900円。全体売上の約半分をシェアしていることになるが、実は同日に開催された阪神JFの「ネット発売分」となる74億2059万8200円に遠く及んでいない。

 これは数多くの競馬ファンがモーリスやエイシンヒカリなどのトップホースが集った香港Cよりも、2歳牝馬限定で開催される阪神JFにより重きを置いたということだ。

 これはまず、単純な出走馬の人気やカリスマ性といったものの差が原因ではないだろう。馬券売上で比較している以上、やはり「ギャンブル」としてどちらが魅力的だったかということだ。そこにあるのは「あらゆる情報が明らかにされている」「より自信のあるレースの馬券を買いたい」というギャンブラーの心理ではなかろうか。

 いうなれば、当たるにせよハズレるにせよ「より納得して馬券を買いたい」ということだ。

 そういった点で、やはり海外のレースは、それも日本の競馬ファンには馴染みの深い香港国際競走でさえ、まだまだ情報が不足しているということだ。いや、正確には「情報を提供している時間が不足していた」ということなのだろう。

 実際に香港国際競走に出走する日本馬の記事は数多く散見されたが、ライバルとなる海外馬の記事は、ほぼ有力どころに絞られていたと述べてよい。

 つまり日本馬と海外の有力馬以外の出走馬は馬券購入者にとって「よくわからない馬」となってしまい、結果的にそういった馬への"疑念"や"不安"が購入意欲を減退させたということなのだろう。


 ただ、これはメディアやJRAの責任というよりも、馬券購入者として情報を受け取る側が割ける時間の問題もあり、仮に各メディアやJRAが出走全馬の詳細に至るまで徹底的に報道したとしても、今度は受け取る側が短時間で把握できるキャパシティーを超えてしまう。

 つまり、この辺りがピンポイント的に行う海外レースの馬券発売における「限界」なのかもしれない。また、馬券を購入できる時間が国内のレースと比較して短いことも、今後の大きな課題となりそうだ。

 さらに、香港国際競走4レースの馬券売上には「もう一つ」の興味深い傾向が読み取れた。

 先述したように香港Cこそ18億8326万6900円とまずまずの売上だったが、他はマイルが8億9661万8800円、ヴァーズが4億8756万900円、スプリントが5億5326万200円と軒並み売上を伸ばせなかった。

 特に顕著だったのがヴァーズとスプリントの2レースで、これらは先月のメルボルンCの6億9737万1200円や、ブリーダーズCフィリ―&メアターフの8億596万3400円さえ下回っている。

 ただ、日本馬がほぼノーチャンスといわれていた先月の2レースよりも、世界王者ハイランドリールが出走していた香港ヴァーズ、日本でも馴染みのあるエアロヴェロシティやビッグアーサーが名を連ねた香港スプリントの方が「馬券を買いやすいレース」に思えたのは筆者だけだろうか。

 さらに同日の阪神JFの売上は114億9596万6800円に留まっており、前年比は‐2.5%。これは軒並み好調な傾向が続く今年のG1売上では、桜花賞の-2.6%に次ぐ下降となる。

これらの現象は、やはり馬券購入者の「資金の分散化」が主な原因だろう。

 つまり多くの馬券購入者にとって、1日(1週)で馬券に割ける予算は限られているということだ。単純にレースが増えたからといって、予算をオーバーしてまで馬券は購入しないということなのだろう。最初に自ら購入限度額を定めるネット上の馬券購入システムの影響もありそうだ。

 また、同時に香港ヴァーズやスプリントの売上が特に伸び悩んだことを踏まえれば(時間帯的にJRAの開催レースと被っていたという原因もある)、競馬ファンにとって1日に複数のG1を開催することは、基本的に「賛成ではない」という傾向があるのかもしれない。

 実際にネット上では今回の1日5レースのG1開催に対して「予想するのがめんどくさい」「バタバタしてて疲れる」「よくわからん馬が多過ぎた」といった否定的な意見も見て取れた。

 その反面、武豊騎手がかねてから「日本でも同じ日に複数のG1を組んでほしい」と述べているように、ジャパンCを代表する日本の国際競走が米ブリーダーズCや香港国際競走などとの争いに勝ち残るために、数多くの競馬関係者やメディアから同日の複数G1の開催が求められている側面もある。

 これまでは、そういった意見がほぼ無条件で「是」とされてきたが、今回、ファンが出した答えはどちらかというと「非」に近い。

 無論、「同時に行うG1の数」にも検討の余地があるのだろうが、これは今後のレース開催において、非常に興味深い傾向であるといえるだろう。
(文=浅井宗次郎)
(文=浅井宗次郎)

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