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1着…ナカヤマフェスタ
メトロポリタンステークスでの復活劇から、一気のG1制覇となった。不良馬場のダービーで一頭だけ後方から差してきたように道悪巧者である同馬にとって、稍重でやや時計のかかる馬場になったことが幸いした面もあるのは確かだが、ゴール前では押さえる余裕もあり見た目以上の圧勝であった。また、瞬発力タイプの同馬にとっては持続力の裏付けが能力の証となるが、今回のレースでは3コーナーからのよどみのない流れの中でじわじわとポジションを上げ、直線では持ち味の瞬発力を発揮して一気に馬群を割ってくるという、非常に強い勝ち方であった。今後の課題としては、上がりが速いレースの対応ということになるだろうが、メトロポリタンステークスでは先行力があるところも見せているので、ある程度は対応可能だろう。
2着◎ブエナビスタ
昨年の有馬記念以降、明らかに距離不足のヴィクトリアマイルを除いては、好位でレースを進める形が定着しているが、牡馬相手のG1では勝利に手が届いていない。今回も、好位からの横綱相撲でこのまま押し切るかという場面もあったが、先行することでなし崩しに脚を使っている分、持ち前の瞬発力を発揮することが出来ず、抜けきることが出来なかった。今後は、天皇賞(秋)への出走が予想されるが、持続力と瞬発力の双方が高いレベルで要求されるレースで、どのような競馬をするのか注目される。
4着○ドリームジャーニー
残り4Fでペースが上がったところで馬群の外をまくっていこうとしたが、ペースが上がっていることに加え、勝負所で馬群が横に大きく広がっていたため、思うようにポジションを上げることが出来ないままに直線では大外へ。最後は4着まで押し上げてきたが、いつものような瞬発力を発揮することは出来なかった。強烈な瞬発力を武器とするこの馬にとって、如何に脚を貯めて瞬発力を爆発させるのかが最大のポイントなので、鞍上の手腕に依存する部分が大きいのだが・・・