朝日杯FS－ローズキングダム
12.0-10.8-11.4-11.9-12.3-12.3-11.7-11.6（JRA）

3角から4角にかけて12秒3が続き、流れは緩みに緩んだ。
それでも力のあるエイシンアポロンが先に抜け出し先行馬群の掃除。
池添謙一騎手が力強く追うも、並ぶ間もなく、そして叩き合いに
もなることもなく抜き去ったローズキングダム。

最後の残り400Mを11.7-11.6と落ちなかったあたりに
レースレベルをGⅠ級に保った証しと言えるのではないかと･･･

このローズキングダムは相当強い。
もう充分キングカメハメハ産駒の最高傑作として完成されている。
コース不問の距離不問。

つまり今日のような流れはこれからも繰り返されるだろうと
予測できるGⅠの流れ（ラップ）の見本であって、その勝ち方の
テクストを2歳で作り上げたようなもの。
1600ではあったが、2000でもあり2400でもあり、3000でも
あるからだ。

僕はキングダムの祖母のロゼカラーがデイリー杯2歳
（当時は3歳）で最後方からとんでもない末脚で突っ込んできた
レースは今でも鮮明に覚えている。

熱発や馬体減りで思うようにいかなかった競走生活。
秋華賞では本命にしていて、エリモシックを差せなかった悔しさ。
ワイドも3連複もない。
勝ったのは松永幹夫ミッキー騎乗のファビラスラフイン。

その終いの豪脚を受け継いだ母ローズバドのエリザベス女王杯の
末脚も凄かった。
あのときはトュザヴィクトリー本命で、ティコティコタックは
買ってなく、確定までの時間が凄く長く感じたひととき。

小牧太騎手とともにローズキングダム。
無事に春まで過ごして欲しい。
薔薇一族の王国（キングダム）の繁栄は続く。

今後のライバルに等しいと思われるヴィクトワールピサが
どんな競馬をするか。リルダヴァルの復活も待ち遠しい。
どんな世代でも相対的な存在価値で運不運はある。
それが宿命だ。

2着エイシンアポロンも強い競馬、
あとは父Giant's Causewayのマイル適性という「縛り」から
解放されるかどうか。

3着ダイワバーバリアン。一瞬抜け出す脚がないのがネック。
単はどうか？という競馬が続くかもしれない。

本命◎トーセンファントムはあれこれ書きたがったが靱帯断裂で
競争能力喪失で今後のレース振りをみることができなくなったのは
残念･･･

今年も例年同様心情的に追い込まれてきました。馬券的に。
頭を切り替え、焦らず、冷静に、そして明日からの一週間を楽しむように
有馬記念を迎えたいと思います。