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・中京11R(金鯱賞)
⑨ノッキングポイント
2017年に大阪杯の前哨戦として
3月開催となったこのレース。
それ以降はGⅠ馬も多く出走し
結果を残しているが、その割に
毎年三連単が万馬券になってお
り、伏兵の激走も多いレースだ。
今年も2強に人気が集まるが、
他の馬にもチャンスはありそう。
中でも狙ってみたいこの馬。
22年6月の東京の新馬戦でラス
ト2F11秒2-11秒1を記録。
この時期の2歳馬でラスト1F
を加速しながらの11秒1は驚き
の数字だ。その後伸び悩んだが、
日本ダービーでは15番人気なが
ら直線で中団からしぶとく伸び
続けて見せ場のある⑤着。そし
て2走前の新潟記念では古馬を
相手に重賞初制覇を果たした。
そもそも3歳夏に古馬相手の芝
中距離重賞を勝った馬は少なく、
いずれもGⅠレベルの馬だった。
18年にはブラストワンピースが
日本ダービー⑤着後に新潟記念
①着→菊花賞④着→有馬記念①
着とのちにGⅠを勝っている。
前走の菊花賞は、2周目の4角
で前が狭くなり他馬と接触して
外傷を負うアクシデントもあり
⑮着。そもそも距離が長いうえ
に右回りと全くの参考外と言え、
結果を残している左回り芝2000
mに替わる今回は巻き返し必至。
更に注目したいのは陣営の本気
度。いわゆる"栗東滞在"で早め
に輸送の短い栗東へ移動すると、
1週前にはレースで騎乗する戸
崎騎手が駆け付け、ウッドの併
せ馬で5F65.1-11.4と素晴ら
しい時計をマークしている。
そもそも三連単が高配当になる
理由に逃げ馬の活躍があり、3
月開催になってから[2-3-1-1]
と過去7年で6頭も馬券圏内に
来ている。やはり開幕週らしく
内枠・前が有利であり、さらに
今年の1月は京都開催で中京が
休みだったことからその傾向は
より強くなるはずで、先行力の
ある本馬にとってはプラス。
また本レースは坂を3回越える
タフなコースゆえ大型馬が活躍
しており、500キロ近い本馬で
あれば十分こなせるはず。
確かに同世代の菊花賞馬ドゥレ
ッツァは強いが、向こうは明ら
かな叩き台。条件も替わり斤量
も2キロ差なら十分やれるはず。
得意の条件に替わる今回。今後
の大舞台への賞金加算に向けて、
前哨戦とは思えないほどの陣営
の本気度を考えても、ポテンシ
ャルを秘めた本馬が強い2頭に
割って入ってもおかしくない。