さて、秋華賞…。
ローズSの勝利もあって、人気はホエールキャプチャが1人気で2.1倍…。次いでアヴェンチュラが4.0倍…。マルセリーナはローズSの結果に
加えて大外枠を引いた事で9.4倍とやや離された3人気…。オークス馬エリンコートは16.1倍と更に離された4人気…。以下ローズSで末脚鋭く
2着に飛び込んだマイネイサベルが僅差の5人気…。キョウワジャンヌ・カルマート・デルマドゥルガー・ピュアブリーゼと続きます。

さて、1人気のホエールキャプチャですが、前走のローズSでキッチリと1着となり上々の滑り出しに加えて、追い切りも絶好で更なる上積みを感じさせる雰囲気だけに此処での1人気は仕方の無いものであり頷けます。新馬戦以来一度も馬券圏内から外れる事無く距離・相手関係・位置取りに拘わらず堅実に駆けており、昨年末は阪神JFで2着、今年になってクイーンC勝ちで迎えた桜花賞も2着、巻き返しを狙ったオークスは3着と常に勝ち負けを争っていただけに今回は是が非でも秋華賞1着に陣営も鞍上も一丸となっている事でしょう…。しかし私的には人気程の魅力と信頼感は感じません。…と言うのもローズSは絶好のスタートとともに旨く先行出来て、ペースもスローに流れて押し込まれる事なく淡々と流れインをロス無く追走して直線も最内から最短距離を抜け出しました。直線最後は詰め寄られましたが何とか凌ぎきった…というレースでした。確かに面子も揃っており、秋緒戦からキッチリ結果を出す事が素晴らしい事…といえば其の通りですが、課題も垣間見えた走りでした。それは4角から直線に向いた時にラチとマイネジャンヌの間を抜けようとする時に嫌がった素振りを見せて結局ラチが切れてから内を突いて抜け出してきました。振り返れば此の馬は馬込みに突っ込んで行ったことが無く外を廻す競馬に終始しています。今回はローズSのように旨く先行出来る可能性は低いと踏んでいます。恐らく中団から、スタート次第では後方からの競馬になると思われ内回りコースであるだけに馬込みを割れないと言うのはロスを強いられる可能性が在るだけに2.1倍の圧倒的な人気を単純には信頼出来ません。

人気両頭の中では、アヴェンチュラの方に安定感を感じています。函館・札幌の連勝の内容は秀逸で、52kgとはいえクイーンステークスのメンバーは牝馬としてはは強敵揃いの面子構成になっていただけに力で捻じ伏せる勝ちっぷりには魅力を感じています。此処でも頭一つリードしていると思うだけに勝つ可能性は50％近いのでは…と思います。

それでは、アヴェンチュラ本命か…といえば、もう少し捻ってみます。

今回の本命は◎キョウワジャンヌです。前走・前々走に続いての◎ですが、前走に◎を打つ時に不安点は2点ありました。一点目は距離延長に折り合えるか？
もう一点は、阪神コースの坂への対応…でした。此の馬は阪神コースはどちらかと言えば不向きと思っていたからですが、一応結果から言えば合格点でした。
スローペースにも折り合って運べましたし勝負処でもスムーズに抜け出しを図りました。坂下では一瞬突き抜けるのでは？と思わせる場面もありました。
結果は坂に殺された形になりましたが、想定の範囲内で上々の前哨戦でした。オマケにビッグスマイルとぶつかってからも闘志を露に抜かせまいと踏ん張る姿に
勝負根性を垣間見れましたし、距離延長になりますが、京都コースならば十分こなせると私の中では秋華賞も◎というイメージが膨らみました。
ある意味、前哨戦が阪神コースで行われて好かったかもしれません。京都コースで行われていたら圧勝して、本番の人気も此の程度では収まらず妙味が薄れていたかもしれません。前哨戦を見て、上位との差は着差以上に大きいと見なされてのオッズに感謝します。
鹿ケ谷特別・エクセル浜松開設記念のレース振り・末脚は素晴らしい脚で、嵌ったとか展開が…とかのレベルではありませんでしたし、マグレでは使えない脚でした。マルセリーナ・ホエールキャプチャ・エリンコート…といった春の実績馬と比しても見劣らない素質を感じただけに此処は◎で狙います。

以下、デルマドゥルガー、マイネイサベル、カルマートに△　
エリンコート・マルセリーナは評価を下げての×

大穴は、フレンチボウを少々。