PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にテラノヴァ(14.3pt)、マイネルパラディ(12.7pt)、サプルマインド(12.7pt)、キアロスクーロ(12.0pt)、オメガタックスマン、ペスカネラ(ともに11.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　よって、◎には、初めての芝のレースとなった5走前(500万下)で変わり身を見せ、いきなり4着と善戦した(7)ペスカネラを推します。長らくダートを使われて来た馬が、初めての芝のレースに対応できるのは、芝での素質が高ければこそ。ゆえに、この馬は芝に慣れてどんどん前進し、前々走の筑紫特別では、4コーナー先頭から押し切って完勝しました。

　昇級の前走・初風特別では5着でしたが、道悪＆ハイペースの流れを先行策から勝ち馬と0.4秒差に粘った内容は上々。逃げ、先行馬が手薄の上に、京都は重馬場でも開幕週らしく前で立ち回った馬が有利な状況下。この馬は現時点で9番人気という評価ほど弱い馬ではありませんが、ここはこの馬の一発に期待してもいいでしょう。

　○は、前々走の知多特別では、オーバーペースを追い駆けてハナ差・2着の(1)オメガタックスマン。スタミナが不足する休養明けの前走・瀬戸内海特別は、道悪馬場をややオーバーぺース気味に逃げたために9着に失速しましたが、前走で厳しい流れを経験したことで今回は息持ちが良くなるでしょう。前有利の京都で巻き返しを期待します。

　▲は、準オープンで2度の連対実績がある(4)テラノヴァ。この夏に降級してからの近2走でも4着、3着と善戦し、一応、能力値1位の存在ではあるので3番手評価としました。この馬の本来の姿は見せられていませんが、相手が楽なことを考えると、ここも上位には来られる計算になります。

　以下特注馬として、昨年、京都芝1400ｍ戦の500万下で2着馬を4馬身突き放して勝利した実績がある(8)グレイスミノル。そのとき契り倒された2着、3着馬が1000万下に昇級して上位争いに加われていることを考えると、この馬はもっと走れてもいいはず。立て直されて3戦目の今回は、この馬の巻き返し一発を警戒します。

　あとは△に休養を挟んで500万下を目下2連勝の(14)サプルマインド。この馬は、能力値3位が示すように1000万下でも通用する能力はあります。しかし、今回は3ヵ月の休養明けで追い切り本数不足。いくら社台Ｆの馬でもちょっとな～の始動戦なので狙い下げました。あと、この馬は先行力不足なので、前有利の京都芝1400ｍはマイナスでしょう。