PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にアストラエンブレム、ヒストリカル(ともに19.0pt)、ナスノセイカン(17.0pt)、アングライフェン、プロフェット(ともに16.7)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、基本的に本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　よって、◎には昨年10月の紅葉Ｓ勝ち以降の上昇ぶりが目を引く、(9)アストラエンブレムを推します。休養明けで自己べストのPP指数をマークした後の一戦で、二走ボケを起こしても不思議ではなかったはずの前々走の京都金杯でも4着を死守。そして前走の大阪城Ｓでも前半4Ｆ49秒3-後半4Ｆ45秒4の超絶スローペースをメンバー最速のタイの上り3Ｆで差し切りました。

　今回も逃げ馬不在ですが、スローならば逃げる田辺＆クラリティスカイのコンビが出走している以上は、前走のような超絶スローになることはさすがにないはず。アストラエンブレムにとって、前走よりもレースがしやすくなるはずなので、ここはこの馬の上位争いを期待します。

　○は、3歳時は弥生賞3着、毎日杯3着と地味に活躍した馬で、昨秋に骨折休養から復帰してからも掲示板を外してはいない(1)タイセイサミット。この馬は自在性があり、どこからでも動けるのが魅力。今回は前走・準オープンの武庫川Ｓを自己ベストのPP指数で勝利した後の一戦になりますが、疲れを取るために休養させているので、ここも崩れずに走ってくる可能性が高いと見ました。

　▲は、前半4Ｆ48秒3-後半4Ｆ46秒5のスローペースで流れた4走前のウェルカムＳではメンバー最速の上り3Ｆを駆使して勝利しているように、前半で脚をタメれば切れる脚が使える(11)ナスノセイカン。前走の日経賞では10着と、初距離を考慮してもやや負け過ぎた感はありますが、現在の東京は外目から差しても通用していることを考えると、この馬も上位争いが可能なはず。

　以下特注馬として、超スローペースで流れた5走前の甲斐路Ｓ(東京芝1800ｍ)を勝利しているように、展開が向けば好走する下地がある(6)マイネルラフレシア。休養明けの前走・谷川岳Ｓは距離が短く、テンに置かれて後方からの競馬になりましたが、今回はひと叩きされて実績のある東京芝1800ｍ。逃げ馬不在なので、この馬得意の先行策から粘り込む競馬が可能でしょう。

　△に休養明けの前々走・福島民報杯で4着、前走・新潟大賞典で5着の(3)バロンドゥフォール。今回は休養明け3戦目でさらなる前進パターンを警戒しました。

　あとは重賞のメンバーが相手だとさすがに基礎スピード不足ですが、6走前のマレーシアＣでは先行策からメンバー中2位の上り3Ｆでまとめて勝利している(4)アングライフェン。オープン特別で逃げ馬不在のここなら前々で立ち回れるはず。今回は横山典騎手への手替わりで、ある程度前を意識した走りなら面白いでしょう。

　他では5走前のむらさき賞(東京芝1800ｍ)の勝ち馬であり、長期休養後の2戦も着順ほど負けていない(7)バーディーイーグル。この馬は今回のメンバーが相手だと決め手不足のところがありますが、ブービー人気になるほどの馬でもなく、想定よりもペースが上がった場合に警戒しておきたい一頭です。


　※本日は、あと平安Ｓを提供して終了です！