総【C】的【D】タフな馬を狙う

阪神11R　15時40分

芝3200ｍ・内回り　4歳以上OP・G1【天皇賞春】
クラス基準偏差【基準偏差無し】

【レース見解】
阪神の芝は時計の速い、やや前有利、内有利の馬場。連続開催の12日目の長距離戦のため今開催でもっともタフさが必要になるレースになる。そのためタフさを重視する。本命視は◎01番ワールドプレミア。タフさでは02番アリストと互角と見ているがアリストは跳びが大きめで最後の内回りコースは加速出来ないと見ていて、逆に同馬（ワールド）はコーナーで加速が出来る点で今回同馬を上に取る。

【展開】
05番ディアがハナを切りそう、09番ジャコがそれを追走、14番ウイン、04番シロニイ、17番オーソリティ、5番オセアが先行して平均ペースの予想。

ペース：M
逃げ：⑤⑨
先行：⑭④⑰⑮
好位：⑫③⑩
中位：②⑪①⑯
後方：⑬⑥⑦⑧

【各馬短評】
◎01番ワールドプレミア（斤量+1.0kg）
内回りは向く、タフさあり距離延長プラス、掛かる気性なので気性的には距離延長はやや不安あり。デビューからの数戦はコーナーリングでの加速が物足りなかったためコーナーが苦手と見ていたがコーナーが苦手ではなく自身のタフさゆえ加速が物足りなく見えたもので長距離戦ならコーナーでの加速がそこそこ期待出来る。前走は（有馬記念）終始掛かっており、騎手も馬群に入れ折り合いを付けたそうだったが折り合わない時間が長かった、3角～4角は馬群に包まれ追い出しも少し遅れたように見え、スローの上り勝負も向かなかった。前々走（ジャパンカップ）も掛かっていた。今回は内枠に入ったため馬群の中なら折り合える率が高まる、タフさは上位と見ている馬なので折り合えば勝ち負けの見立て。
○02番アリストテレス（斤量+2.0kg）
跳びが大きめでコーナリングややぎこちないので内回りやや割引、滞空時間の多少あり長距離向きの馬、タフさあり相手なりに走る馬。前々走の中山芝2200Mは不良馬場での勝ちと菊花賞2着はタフさの証明。前走の阪神大賞典は3F目から馬が掛かり騎手が押さえながらの追走になった。某新聞社のTMマンの方と話す機会があり同馬の当日の様子を聞いたところ大賞典のパドックでは馬体は仕上がっていたが【発汗】のあとが見られ、レースの前から消耗しているように感じたとの事で気性的な難しさと当日の状態面に不安があったと見る。前々走のアメリカと3走前の菊花賞は気性的な問題が見られなかったが、それ以前のレースでは【本気】で走らない節が見られ気性的に難しさはあり、その点はやや割引必要。気性的な難しさはあるは能力上位と見ていて前走力を出せず今回は人気落するため上位に取る。
▲13番ナムラドノヴァン（斤量+2.0kg）
タフさあり距離延長こなす、割とガッシリしているので阪神は向く、速い馬場やや割引、時計の掛かる馬場プラス。3走前の万葉Sはやや前が崩れた展開でやや恵まれたレースだったが差しの展開なら一線級が相手でも浮上する見込みが持てるレース内容。前走の阪神大賞典は重馬場で時計の掛かる馬場が向いた、アリストが自爆したレースでレースレベル的には疑問だが、まだ前の効いている馬場だった点を考えると良く追い込んで来たようにも解釈出来る。今回は開催の閉幕週になり、時計の掛かる、差しの効く馬場になっている可能性が見込める。そんな馬場で差し有利の展開で浮上のチャンスが見込める。穴で一考。
▲03番カレンブーケドール（斤量+2.0kg）
全体的な可動域も若干小さめもタフさのある馬で距離延長は何とかこなしそう、気性的に掛かるので長距離戦では若干の不安あり。コーナーリングが若干ぎこちなくコーナーでの加速は物足りない。坂は若干もたついた過去あり。前々走の有馬記念はスローの上り勝負になり、折り合いが怪しかった（テン乗りでスローの上り勝負は厳しかった)。積極的に買いたいタイプではないが今回は折り合いの上手い戸崎騎手に乗り替わるので押さえておく。
△05番ディアスティマ（斤量+2.0kg）
距離こなす、コーナリング問題なく内回りこなす。展開利見込む。
△12番ディープボンド（斤量+2.0kg）
跳びが大きめで歩幅の大きな馬なので距離延長はプラス、コーナリングがやや物足りなので内回りやや割引、坂はこなす。前走の阪神大賞典はアリストが力を出せなかったレースでメンバーにも恵まれた１着で強調しにくい。先行脚質なので閉幕週の馬場が差し馬場だった場合は割引必要（当日の馬場を要確認）。
△07番ユーキャンスマイル（斤量+1.0kg）
距離こなす、コーナリングは割と上手く内回りはこなす、左にモタれるので右回りは若干割引、坂はややもたつくのでやや割引必要。5走前の菊花賞は終始インを走り、同馬のコーナリングを活かせた競馬で、やや恵まれた4着。4走前のアルゼンチンは長期休養明けも、同じぐらいの位置にいたオーソリティに完敗している点はやや割引が必要。前走の阪神大賞典は人気のアリストが自爆したレースで相手も恵まれた感がある2着なので強調はあまり出来ない。過去京都の下り坂のアドバンテージを受けている馬で阪神では若干の割引材料になる、昔ほど酷くはないが前走の阪神大賞典も直線左に若干モタレながら走っている点からも右回りは若干割引必要。坂はもたつく面がある点からもタフさはあるが本命視は出来ない。今回は相手まで。
△17番オーソリティ（斤量+2.0kg）
ガッシリした体型で可動域が大きく内回りと長距離はこなす。右回りのコーナリングは口向きが悪いので若干の割引材料になる。前走は多少掛かりながらの追走だったが割と我慢が効いていて直線はよく伸びた。前々走は口向きが悪く（左向き）掛かりながら力んで走っていた分最後伸びなかった。良くも悪くも平均的なタイプで特化した特徴がやや物足りなく、多少掛かる点と右回りも不安な点があるため本命視までは出来ない、阪神の閉幕週のため差し馬場になっている場合もあり先行脚質はやや不安あり（当時の馬場確認）。今回は相手まで。
△14番ウインマリリン（斤量+3.0kg）
距離延長こなす、コーナリング割と上手く内回りこなす。前走（日経賞　中山芝2500M）は前有利、内有利の馬場で終始インを走り直線も上手く前が開いたレースで向きに向いた勝利と見る。その向いたレースで2着カレンブーケドール、3着ワールドプレミアに0.1秒差しか付けれなかった点で前走よりも前が効かない今回のレースでは割引必要。今回は相手まで。
△11番メイショウテンゲン（斤量+2.0kg）
長く脚を使えるタイプで距離延長こなす、内回り向く。近走不振も差しの展開なら圏内のチャンスあり。相手には押さえておきたい。
△09番ジャコマル（斤量+2.0kg）
フットワークは平均的にまとまっている馬。悪く言えば上位馬に比べ一回り小さい馬でタフさも見劣り強調出来る走法ではない。ただ先行して折り合いが付く馬なので長距離でもチャンスが多くある馬。前が効く馬場の長距離戦では注意が必要。当日前が効く馬場なら圏内のチャンス見込める。
注06番マカヒキ（斤量+1.0kg）
距離延長はプラスと見る。コーナリングは加速出来ないタイプ、坂は伸びを欠くので苦手、速い馬場こなす。ピークアウトの率もあるが距離は向きそうなので面白い1頭、ただし坂は本当に伸びないので相手まで。
注15番オセアグレイト（斤量+1.0kg）
若干コンパクトさのある走り、バテてない馬なので距離延長はこなす、坂は苦にせずまずまず伸びる、コーナリングは割と上手く内回りはプラスになる。3走前のステイヤーSは前有利の展開馬場が向いた。前走の有馬記念は0.9秒差だったが脚色から余力がなく一線級には力差を感じる内容。3走前のアルゼンチンは直線伸びにくい馬群の内を走ったがオーゾリティに完敗している点は割引。距離延長プラスも先行して内目を走ると見るので馬場的に内が伸びなかった場合は軽視する。

【解析データ】
・コース、距離、馬場差、不利、斤量を考慮した指数上位馬【1点＝0.1秒差】
02番アリストテレス
【121(S)】（1位）
（20/10/25京都3000外）
12番ディープボンド
【113(S)】（2位）
（20/10/25京都3000外）
01番ワールドプレミア
【110(S)】（3位）
（21/03/27中山2500ｍ）
15番オセアグレイト
【104(S)】（4位）
（21/03/27中山2500ｍ）
03番カレンブーケドール
【102(S)】（5位）
（21/03/27中山2500ｍ）
※(H)：ハイペースのレースのタイム
　ハイペースのレースのタイムは再現性はやや低くなる（同じハイペースなら再現性は高い）。
※(S)：スローペースのレースのタイム
　スローペースは馬のタイプによるが伸びしろが見込める、ただし当方の主観の度合いが高くなる。
※ハイペースとスローペースで同じぐらいのタイムを出している馬は安定して走るタイプの確率が高い。

・先行力上位馬
先・好　17番オーソリティ
逃・先　05番ディアスティマ
先・好　14番ウインマリリン
逃・先　09番ジャコマル
先・好　12番ディープボンド
先・好　03番カレンブーケドール
先・好　02番アリストテレス
先・好　15番オセアグレイト
先・好　04番シロニイ