有馬記念への重要ステップレースとして定着してきた金鯱賞。中京競馬場リニューアル後、(７)オーシャンブルー、カレンミロティックにラストインパクトといった３頭の勝ち馬は、いずれも後にＧ１人気薄で２着に好走している。

逆にいうと、勝ち馬にはそれぐらいのポテンシャルが求められるレースということにもなるのだが、２０１２年オーシャンブルーは６番人気、２０１３年カレンミロティックは３番人気。必ずしもこの金鯱賞で人気を集めていたわけではないのが難しいところだ。

先日のジャパンカップで２着に入ったラストインパクトはともかく、この３年、金鯱賞のラップ構成としては有馬記念や宝塚記念に似たものになっている。だからオーシャンブルーの勝利は有馬記念２着に、カレンミロティックの勝利は宝塚記念２着に結びついたのだろう。もちろん、有馬記念と宝塚記念のラップ構成も似ているということで。

しかし今年の場合、それに見合う馬はどれになるのだろう。(７)オーシャンブルーは近走不振の７歳馬だし、１番人気想定の(１)ディサイファにしても、有馬記念や宝塚記念の好走レンジからはかなり外れているように見える。脚の速すぎる(５)レーヴミストラルは言うに及ばず。

適性面からの候補は、(２)サトノノブレス、(８)ベルーフ、(10)ミトラと(11)マイネルフロストか。この中でもできるだけ瞬発力に特化した馬を選びたい。そう考えると瞬発指数１位でもある(10)ミトラが「瞬６平２消３」で危うくなってしまうのだが、この馬は元々「短距離より中距離」で狙いたいと３年前から語っていた馬。

距離延長でも人気が落ちなくて全然甘い汁を吸わせてもらっていないのだが（◎を打って勝ったときはすべて１番人気）、芝に限定するとラップギア適性値は「瞬６平２消０」、さらに中距離以上に限定すると「瞬３平０消０」。やはり瞬発系の馬だったかと確信するに至った。

今年の有馬記念はともかく、来年の天皇賞(春)や宝塚記念で通用してもおかしくはないと考えている馬。前年◎を打った(２)サトノノブレス（４番人気２着）と迷うところではあるが、Ｇ２の金鯱賞でも足りると思う。しかし(10)ミトラ、来年もう８歳なるのか。休みがちだったからなぁ。


※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。
※適性値（ラップギア）や能力値（瞬発指数）について
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